「子どもの数が減って大変だ!」「このまま人口が減少したら、日本の将来はどうなるの・・・?」と、日本経済や社会の仕組みにとって、大きなマイナスとなる少子化問題。
実は2018年には、40万人も人口が減ってしまいました。
たった1年で、です!
とは言え、具体的にどんな問題やデメリットがあるのかピンとこないですよね。イメージがわきにくいのです。
そこで今回は、この少子化問題を例をふまえてわかりやすく簡単にご紹介していきますね。
すでに日本では、取り返しのつかないところまで来てしまった感じもしますが((( ;゚Д゚)))
少子化とは?少子化の意味をわかりやすく
少子化とは出生率(合計特殊出生率)が低下し、子どもの数が減っていくことです。日本で一人の女性が一生の間に生む子どもの数は1.43人(2017年)※にまで減少してしまいました。
現在の出生率は日本の人口を維持するために必要な出生率(2.07人)を大幅に下回っています。
※出典:厚労省HP 平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況:人口動態総覧
私の感じる範囲でも、一人っ子の家庭や、子どもがいない家庭の数が増えてきているように感じます。
日本の人口は年々減少し、現在はピーク時に比べ100万人も下回ることに(@_@;)
日本がどんどん小国になることが心配されているよ。
パパクマ
この40万人は例でわかりやすく言うと、千葉県の柏市や神奈川県の横須賀市と同じくらいの規模です。
フウクマ
1年で中堅都市の人口が消えてしまっているのね・・・
日本の未来に、大きな不安を抱きます。
少子化問題って何が問題なの?
少子化で日本人口が減っていることはわかりました。
それでは、少子化で子どもの数が減り、人口が減少することでいったいどんな問題を引き起こすのでしょうか?人口が減っても今まで通りそこそこ楽しく豊かに過ごせるものではないのでしょうか?
残念ながら、それがそうもいかなくなります。
わかりやすく言うと少子化問題とは、今までの経済規模、社会保障(年金、医療、福祉)の維持ができなくなります。
フウクマ
経済規模が縮小したり社会保障の維持ができなくなると、どうなるの?
長い時間をかけて育んできた様々な便利なサービスが減少したり、無くなってしまって不便な社会になるんだよ。
パパクマ
- 社会保険や年金が維持できなくなると、年金は75歳から支給するので、それまでは貯金か働くかしてね!
- 社会保険は病院窓口で3割負担では財政が足りないので、今後は7割負担でお願いします!
と、このような例があげられます。ますます世知辛い世の中になるわけですね・・・
今は経済規模が世界第3位ですが、これもどんどん下降していく可能性が高いです。
続いては、具体的な問題例を5つ見ていきましょう。
少子化問題1:経済規模の縮小
日本経済の約5割を支えているのは国民の消費です。少子化で人口が減少すると商品を買う人も減りますので、商品が売れにくくなります。
商品が売れないと、企業は儲けが出ませんよね。すると従業員に支払う給料も減ります。儲からないので消費も投資も減るでしょう。そうして日本経済の規模は縮小していきます。
この流れ、何かに似ているよね?
パパクマ
フウクマ
わかった!デフレスパイラルね!
そう、デフレスパイラルにそっくりです。日本を長い間苦しめている憎たらしいデフレスパイラルが、よりパワーアップしてしまう可能性があります。
デフレやデフレスパイラルについてはこちらで詳しくご紹介しています。
デフレスパイラルとは?その意味は?原因はコレ! デフレスパイラル!脱却できるの?その方法は? デフレとは?簡単にわかりやすく!その原因や問題点も!国内で売れないからと、商品を外国に売ることも可能ですが、小さい企業や個人にはハードルが高く、外国が日本の商品を買ってくれるかは別問題です。
企業にとっても日本経済にとっても大きな問題です。
少子化問題2:働き手減少で商品やサービスが減る
働き手(生産年齢人口といいます※)が減ることで、様々な商品を製造したり、便利なサービスを提供することが難しくなっていきます。
人口の減少を補うために、AIによる車の自動運転が開発されたり、無人のコンビニが登場するなど、技術の進歩はとどまるところを知りません。
しかし、人口の減少を経済的に補えるほどのシステム化や生産性のアップにはまだまだ時間が必要です。
人口の減少はモノづくりやサービスの提供も難しくします。
少子化問題3:後継ぎの不足で廃業&技術が失われる
日本では、黒字なのに後継者不足で商売をたたむ小さな企業や町工場などが増えてきています。中にはそうした中に貴重な技術も含まれています。
フウクマ
ええ!もったいない!
昔なら、子どもがたくさんいたので誰かが家業を継いでくれましたが、今では「一人息子は東京で就職しちゃったよ。誰も継いでくんねえから、商売はたたむしかしょうがないなあ。」という感じです。
職人が受け継いできた素晴らしい技術が失われつつあるんだ。
パパクマ
大企業ばかりが貴重な技術を持っているわけではありません。日本を支えているのは90%を占める中小企業でもあります。
少子化問題4:財源不足による社会保障の減額又は破綻
生産年齢人口が減ってしまうことで、国に納める社会保障費や税金も減ります。
現在は5人に2人がお年寄りの超高齢社会ニッポン。引退したお年寄りの生活や医療、介護を経済的に支えているのは若者たちです。自分の生活だけでも大変なのに、社会保障費の負担は増えるばかりです(涙)
もともと老齢年金の仕組みは、多くの若者が少ない高齢者を支えるという仕組みなんだ。
パパクマ
少子化で若者の数が減ってしまうと一人ひとりの若者の負担は増し、支え合いの仕組みが破綻してしまう可能性があります。
今もすでに働いている人たちが納める年金や保険料ではまかないきれず、税金を投入しています。8%への消費税増税では「社会保障の財源にします!」と政府は発表していました。
そんな税金ですから、政府には是非有効に使っていただきたいものです(-_-;)
私が消費税の増税に反対する理由です。
消費税の増税!当ブログが絶対反対な理由はコレ!少子化問題5:大学の定員割れ→社会の変化
子供の数が減るので、大学に行く人も減ります。
人が集まらず、経営がたちいかない大学が出てきています。2018年は4割ほどが定員割れしているようです。
出典:産経ニュース 少子化加速で大学「厳冬期」 4割で定員割れ
有名大学は超人気の倍率を保っていますが、人気のない大学は、今後は他の大学と統合したり国公立化するようです。
ついには大学も倒産するところが出てくるのでしょう。
また、学習塾のように、子供の数が減る=お客さんが減ることになる業界も今後は経営が厳しくなる企業が増えていくでしょう。
さいごに
少子化とその問題についてでした!
もう他人事ではなく、自分のこととして考えないと非常にマズイことになってきました。
政府にさまざまな対策を打っていただき、少子化や人口減がストップすることを願います。なんといってもフランスでは出生率が2以上に回復しましたからね。
少子化は日本の根幹を揺るがす大問題で、外国人労働者の議論も、一億総活躍・女性活躍の議論も、元をたどれば少子化問題・人口減少問題に行き着くんですよね。
少子化の原因についてはこちらをご覧ください!
少子化の原因とは?3つの原因で子供が減っています!