基本的人権の尊重とは!その意味は?わかりやすく!

基本的人権の尊重とは!その意味は?わかりやすく!

私達が人間らしく生きていくための、基本的な自由と権利があります。
それを、基本的人権といいます。

基本的人権はとても大切な権利なので、日本国憲法でも最も大切な3原則のうちの1つとされています。

日本国憲法の3原則とは、次の3つです。

日本国憲法の3原則
  • 基本的人権の尊重
  • 国民主権
  • 平和主義(戦争放棄)

しかし、基本的人権といっても複数ありますし、具体的にどういうものなのかが気になりますよね。

そこで今回は、基本的人権の尊重とはどういうもので、それらを構成する各権利とその意味についてわかりやすくご紹介したいと思います。

では、いってみましょう!

憲法の基本的人権の尊重とは?

自由と青空

基本的人権の尊重の意味は、わかりやすく言うと次のようになります。

基本的人権の尊重とは
人間が、人間らしく生活するために生まれた時から持っている権利が、基本的人権です。そしてこの権利は、侵すこと※のできない永久の権利として日本国憲法で保障されています。
※侵す:邪魔する、なくしてしまうという意味

さらに、基本的人権に反する一切の憲法、法令及び詔勅(しょうちょく)を排除する、とも宣言されています。最強の権利として尊重されているわけですね。
※詔勅:天皇の公に考えを表す文書

今でこそ当たり前の権利ですが、第二次世界大戦前の日本にはありませんでした。現在も世界を見渡せば、基本的人権が保障されていない国はいくつもあります。

フウクマ

この尊重される基本的人権って、具体的にはどんな権利なの?

基本的人権は大きく6つの種類に分かれているよ。

パパクマ

それでは、この基本的人権の種類について次でご紹介しますね。

基本的人権の具体的な6種類とは?

基本的人権は、大きく6つの権利に分ける事ができます。

基本的人権の種類
  1. 平等権
  2. 自由権
  3. 社会権
  4. 参政権
  5. 受益権(請求権)
  6. 包括的基本権

とはいえ、この分け方はわかりやすくするため便宜上そうしています。

例えば、平等権は性別や貧富の差などで差別されない権利ですが、自由権・社会権・参政権の根幹となるような共通した権利でもあります。

それでは、まず平等権から条文と内容、例え話などでそれぞれの権利を見ていきましょう。

基本的人権その1:平等権 差別されない権利

平等権は、憲法14、16,24、44条に規定されています。

平等権の条文
  • 第14条:法の下の平等
  • 第16条:請願における差別の禁止
  • 第24条:家庭生活の男女平等
  • 第44条:参政権の平等

男女の性別や人種、国籍、家柄などで差別されませんよ、と規定された権利です。

日本国憲法以前の日本では、選挙で投票できるのは男性だけで女性には選挙権がありませんでした。また、男性でも税金をいくら以上納めた人のみ選挙権がある、つまりお金持ちだけ選挙に参加できる、ということもありました。

全てが平等にできるわけではない!?

男女平等

現在は平等権が保障されていますが、全てが理想通りに平等にできるわけではありません。

例えば、税金(所得税)

今の日本ではたくさん稼げば稼ぐほど税率は高くなります。
3,000万円稼いだら、半分も税金払うんだな!不公平だ!なんて言ってみたいものですが、たくさん稼げば稼ぐほど所得税の税率は高くなります(^^;

また、運転免許の取得に年齢制限が設けられていたり、男女の身体上の違いから分けられていたり、合理的な差別は認められています。

MEMO
平等権は尊重されるべきものですが、他の法律や、合理性などの条件にも左右されます。

例えば、外国人には選挙権がありません。

本来、国籍では差別されないはずですが、国益※に反する可能性が出てくるため、外国人参政権は認められていません。

※国益:国の利益のこと。
A国にとって良いことが、B国にとって良いこととは限らない。

基本的人権その2:自由権 自由に生きる権利

自由権は、憲法18~23、29、31、33~39条に規定されていて、次の自由があります。

自由権の条文
  • 身体の自由
    奴隷的拘束を受けたり、強制労働をさせられない

    • 第18条:奴隷的拘束からの自由
    • 第31条:法的手続きの保障
    • 第33~36条:被疑者の権利
    • 第36~39条:被告人の権利
  • 精神の自由
    考える事(思想)や良心が守られる

    • 第19条:思想・良心の自由
    • 第20条:信教の自由
    • 第21条:表現の自由
    • 第23条:学問の自由
  • 経済活動の自由
    お金を稼ぎ、買った財産が守られる財産権

    • 第22条:居住・移転の自由
    • 第22条:職業選択の自由
    • 第29条:財産権の保障

基本的に人に迷惑をかけない限り、私達は自由ですよ、と規定されているわけですね。

例えば日本では考えられませんが、外国には政権を批判すると逮捕されてしまうような国もあります。当たり前のようですが、自由な発言ができることって素晴らしいことなのですね。

フウクマ

もしかして昔は職業って自由に選べなかったの・・・?

そうだよ。仕事を自由に決めることはできなかったし、引っ越しも簡単にはできなかったんだ。

パパクマ

現代の奴隷制度? ブラック企業

それなのに、日本では時々話題になる、ブラック企業という恐ろしい組織があります。ここ最近では政府が本腰を入れて対策をしているので減ってきてはいますが。。

この組織は人を雇う時は優しく魅力的な言葉で誘うのですが、ひとたび入社すると、とたんに大魔神のごとく豹変します。

残業代は払わない上に、働く人の責任感の強さと勤勉さにつけこみ、○○が出来るまで家に帰るな、休日も出ろ、という無理難題を要求してきます。

あたかも気分は奴隷のようです。

「嗚呼、日本に奴隷制度ってあったんだな・・・(;∀;)」

と、万が一思ってしまった時は、この基本的人権の記事を思い出していただき、迷わず、労働基準監督署に行って、洗いざらいぶちまけましょう(^▽^)

基本的人権その3:社会権 人間らしい生活を国が保障する権利

学校の教室や机

社会権は、憲法25~28条に規定されています。

社会権の条文
  • 第25条:生存権
  • 第26条:教育を受ける権利
  • 第27条:勤労の権利
  • 第28条:労働基本権

人間は、社会性のある生き物です。
一人だけで生きていくのは大変なことなので、皆で協力して社会の中で生きています。
大人は勤め先の会社や地域社会、子供も学校や習い事でのそれぞれの社会がありますよね。

そういった社会の中で人間がしっかり生きていけるように、生存権教育を受ける権利労働基本権などが、憲法によって守られています。

私達は基本的にほとんどの人が中学校までは卒業して、読み書きや計算ができるようになってから大人になります。

これも当たり前のことのように感じるけど、昔の日本にはなかったんだよ。

パパクマ

フウクマ

今も子供を学校に行かせてあげられない国もあるのよね。

読み書きや計算ができない状態で大人になって働くことを想像してみますと、ゾッとしますよね。

これも、基本的人権の教育を受ける権利のおかげです。

社会権の例 生活保護

有名な憲法25条の条文です。

「すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」

この条文に基づいて社会権の中の生存権という権利から、生活保護という素晴らしい制度があります。この制度、本当に必要な方にはきちんと受給してほしいと思います。

しかし以前にテレビでこんな母子家庭のお話がありました。

とある生活保護を受ける母子家庭の話
2人の子どもを育てている母子家庭への支給額が月29万円でした。
そして法改正で支給額が減る可能性についてインタビューされると、母親は「減額されると困る、携帯代26,000円と子どもの習い事40,000円が払えなくなる。」と言っていました。

私も子供の頃は母子家庭でしたが、上記の例は携帯使い過ぎですし習い事もさせすぎです。
みんなの税金から支給されたお金なので、節約は大事だと思います。ここは審査をちゃんとしてほしいところですね。

基本的人権その4:参政権 政治に参加する権利

参政権は、憲法15、16、44、79、93、95、96条に規定されています。

参政権の条文
  • 第15条、第44条、第93条:選挙権
  • 第16条:請願権
  • 第79条:最高裁判所裁判官の国民審査権
  • 第95条:特別法の住民投票権
  • 第96条:憲法改正の国民投票権

参政権のうち、選挙権は選挙に行って立候補者の中から選ぶ権利で、被選挙権は、選挙に立候補する権利や、公務員になるための、公務就任権もあります。

他には、最高裁判所の裁判官を審査する権利や、憲法の改正に関する国民投票などが、規定されています。

最初の選挙権から比べると

選挙で投票する

我が国の最初の選挙権は、1889年から始まりました。

その有資格者は、直接国税15円以上を納める25歳以上の男子と決められていました。
これは全体の1.1%という割合で、限られたごく一部の特権だったようです。

フウクマ

この時代は、選挙といっても平等じゃないのね。

その後少しずつ金額は下がっていくものの戦後になるまでは、女性に選挙権はありませんでした。

この時代は平等権がなくて、今の時代からすると考えられないよね。

パパクマ

ここでも今の参政権の根幹には、平等権というものがあることがわかります。

基本的人権その5:受益権(請求権) 基本的人権が守られるように国に要求

受益権又は請求権は、憲法16、17、32、40条に規定されています。国務請求権とも言います。

受益権(請求権)の条文
  • 第17条:国家賠償権
  • 第32条:裁判を受ける権利
  • 第40条:刑事補償請求権

逮捕された場合でもちゃんとした裁判を受けられる権利や、国の政策や怠慢により損害を受けた場合に損害賠償を請求する権利など、基本的人権が侵害された時に、国に要求する権利をいいます。

請求権の例 アイタ!道路が凹んでいて怪我をした

道路

日本の道路はとても綺麗ですが、ごくたまに道路が傷んでいて穴が開いていたりしますよね?

ああいう穴にうっかりハマって怪我をした場合は、国家へ損害賠償が請求できます。

道路は本来、ちゃんと走行できるようにするのが国の義務なので、それが満たせていない場合は請求できるわけですね。

基本的人権その6:包括的基本権とは 新しい人権

包括的基本権は、上記の5つの基本的人権とは少し異なります。

憲法13条の幸福追求権を根拠に、「新しい人権」として、少し後から登場しました。条文にズバリ書いてあるわけではありませんが、憲法上の人権として、プライバシーの権利や自己決定権などが認められています。

包括的基本権の根拠となる条文
  • 第13条:幸福追求権

フウクマ

包括的基本権って新しい人権なのね。

そうだね。現在の情報化社会では、個人情報なども守られる必要があるんだ。

パパクマ

さいごに

基本的人権の尊重と、それを構成する各権利や意味について例え話を交えてご紹介しました!

基本的人権って、とても大切な権利ですね。日本人で良かったと思います。

私もさっそく請求権を使って、嫁さんにお小遣いのアップを要求してきます!

ウソです。
お小遣いアップは、夫婦間の力関係に左右されます。

読んでいただき、ありがとうございました。

10 COMMENTS

ミートがニートになるブログFC2

はじめまして
名前のブログを始めたばかりのものです
まだ、自分の想いが頭の中で渦巻く感じで時間が足りなさすぎて、書きたいこともあるんですが、書き出すと一応愚痴ブログなので、想いが溢れてきてブロガーさん大変だなぁと痛感している肉です
基本的人権のことを調べていてこのページにやってきました
当お肉には色々社会に対してフラストレーションがたまっておりまして、色々とアホが書いている事ですが、興味がありましたら、是非ご覧ください

本題に入りますね
今、調べてるのが基本的人権ってなに?
ってことと、ブログでもし誰かを攻撃するような発言をしたらどうなるの?
ってことが、わからなかったんです
ここの説明に自由権のところで考えるのは自由とあり、お肉はアホなので質問をさせて頂きたく思います
ブログで誰かに攻撃的なことを言うのも不味いのか、意見として述べるのかでは、だいぶ違うというのはわかります
そもそも、ブログで個人名を出すのがまずいことなんだろうなぁとは思いますが意見の対象が有名人だった場合はどうなんですか?
一応、無料弁護士相談にはかけてみたのですが、見つからなかったりしたものですから、誠に勝手ではありますがご質問させて頂きたく思いコメントを書かせて頂いた次第です
よろしくお願いいたします

あ、最後のふざけ方は僕は大好きです
思わず笑いました
和ませて頂き大変感謝致します

返信する
オトメンパパ

ミートがニートになるブログFC2管理者様、こんにちは。

> 興味がありましたら、是非ご覧ください

見ようとすると、パスワードを要求されました。

> ブログでもし誰かを攻撃するような発言をしたらどうなるの?ってことが、わからなかったんです
> ブログで誰かに攻撃的なことを言うのも不味いのか、意見として述べるのかでは、だいぶ違うというのはわかります
> そもそも、ブログで個人名を出すのがまずいことなんだろうなぁとは思いますが意見の対象が有名人だった場合はどうなんですか?

私の場合ですが、ブログなどの不特定多数の方が見る媒体で、個人を攻撃することは良くない、と思っています。
だから、しません。

理由は、それを見た人も何かしら信念があってしているわけなので、それに対してどうこう言ってもしょうがないからです。
それに、私個人も攻撃なり、否定的なことを言われたくありません。

私は、外国に対する脅威から守るためには、色々と変えていく必要がある、と思っていますが、
外国は絶対に攻めてこない!自衛隊はいらない!と発言する有名人もいますよね。
それに対してなぜか?は考えますが、その人を攻撃しても場が荒れるだけなので、やはりしません。

ただ、例外が1つあって、政治家に対しては「そういう態度や意見はおかしいんじゃないの?」ということは書くことがあります。
マジで国益に反するでしょ!と感じた場合です。
それも攻撃ではなく、政治ブログのいち意見という節度を守っているつもりです。

判断基準としては、私の娘がこのブログを読んだ時に、恥ずかしくないか?で判断しています。
胸をはって言えないようなことは書かないようにしています。

私の場合はこんな感じです^^

> あ、最後のふざけ方は僕は大好きです 思わず笑いました

ありがとうございます^^
人生、遊び心が大切ですしね~

返信する
玉子焼き食べたい

私も人権を調べていてこのページにとびました!                  最後のふざけ方わたしも好きです!                        。。。でも2ちゃんねるの場合はタイトルだけで消されるのでブログは
まだいいほうだと思います(^0^)

 

返信する
オトメンパパ

コメントありがとうございます^^

憲法9条とか集団的自衛権など、重いテーマも扱う当サイトですが、できるだけ気楽にいきたいと思っております!

> でも2ちゃんねるの場合はタイトルだけで消されるのでブログはまだいいほうだと思います(^0^)

これってどういう意味ですか?

返信する
ジョッスィー

こんにちは。
中学2年生の青春真っ盛りの女子です。この記事を拝見しました。
人権とは何かに興味を持っていたのでとても分かりやすくまとめてあり、人権について理解することができました。作文の参考にもさせて戴きました…( ..)φ
私はよく「不思議ちゃん」と呼ばれ、少し虐められていた時期もありましたが今は逆転です!((私は虐めてませんよ~!
しかし憲法は難しいですね!もっと調べたりして勉強したいと思います。
最後のジョーク面白かったです(笑)

返信する
オトメンパパ

こんにちは!
青春真っ盛り、素晴らしいですね^^
私はもう遠い過去なので(^^;

> 私はよく「不思議ちゃん」と呼ばれ、少し虐められていた時期もありましたが

個性的で良いですね!
不思議ちゃん最高です♪

コメントありがとうございました!

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