老後の生活シリーズです^^
突然ですが、確定拠出年金ってどんなものか知っていますか?
退職金と同じ様なものと考えている人はいると思いますが、
では、何で違う呼び名になっているのでしょうか?
これ、私の会社でも導入されているのですが、最近の福祉政策があまりにも脆弱なので、
ここは自分でしっかりと押さえておこうと思い、徹底的に調査しました。
調査する中で、皆様にも是非知っておいていただきたい事が
有りましたので、ここでお知らせしますね。
今回は、確定拠出年金と退職金との違いと、
確定拠出年金のメリットについてまとめました。
そもそも、確定拠出年金とは何なのでしょうか?
これは、
老後の公的年金が受給される年齢である、
65歳までの無収入の期間の、大切な収入源です。
こう考えると、
確定拠出年金と退職金は非常に似ています。
確定拠出年金と退職金の違い
しかし何点か違う部分がありますので、
違いを、次の表にまとめました。
退職金 | 確定拠出年金 | |
---|---|---|
掛金 | 会社が積み立て | 会社が積み立て(企業型) 個人が積立(個人型) 会社と個人が積立(企業型マッチング拠出) |
会社の倒産 | 基本的にもらえない | 別口座で保護される |
運用商品 | 自分で決めることはできない | 自分で選択できる |
転職した場合 | 勤続年数によるものなので少なくなる | 転職先に拠出した資産を移動可能 |
もらえる額 | 社内規定による。長く勤めた方が有利 | 拠出額と運用実績により変わる |
受給方法 | 社内規定による | 一時払いを20分の1以上2分の1以下で、運営管理機関の定めにより自由に決定できる |
費用 | なし | 初回2,700円、毎月100円 |
リスク | 会社の倒産、社内規定変更による減額 | 運用失敗による減額 |
税金 | 退職所得控除が受けられる | 毎月の拠出額は所得控除が受けられる(個人型)、利息・配当・運用益が全て非課税、受給時に退職所得控除が受けられる |
大きな違いは、
退職金は、掛金も運用先も、もらえる額も会社が決め、
確定拠出年金は、掛金※、運用先は自分で決め、もらえる額は運用次第。
というところです。
企業型は最大最大5万1,000円以内で、社内規定により決まります。
増加傾向の確定拠出年金
確定拠出年金は年々増えてきています。
- 企業型加入者数:約66万人⇒約465万人
- 個人型加入者第1号加入者:約1万3千人⇒約5万5千人
- 個人型加入者第2号加入者:約11万9千人⇒約1万4千人
実施事業社数も、増加しています。
反面、退職金は年々減少傾向にあるようです。
60歳定年退職金額(全産業の平均)
- 1992年:大学卒2637.9万円、高校卒2301.8万円
- 2002年:大学卒2511.5万円、高校卒2256.1万円
⇒それぞれマイナス約126万円、約46万円 - 2012年:大学卒2491.7万円、高校卒2125.1万円
⇒それぞれマイナス約20万円、約13万円
減少していますね(^_^;)
これは時代の流れでしょうか?
それとも、景気が悪いからでしょうか?
どちらにしても、今後の増加の可能性は少なさそう・・・
世知辛い世の中です(*_*)
確定拠出年金のメリットは複利!
気分を変えまして、明るい話です。
確定拠出年金のメリットは税の優遇、
転職時のポータビリティなどがあります。
ここでは、税の優遇を活用した、
複利の効果に注目したいと思います。
アインシュタインも言っていますね。
「人類最大の発明は、複利だ(^▽^)」
確定拠出年金受給額のシミュレーション
複利の効果を、わかりやすいように、
実際にエクセルでシミュレーションしてみました。
例えば、
単利ですと、
- 元本:720万円
- 利息:約335万円
- 元利合計:約1055万円
複利ですと、
- 元本:720万円
- 利息:約456万円
- 元利合計:約1176万円
その差、約121万円!
さらに、年利はそのままで月の拠出額を3万円にしてみます。
単利ですと、
- 元本:1080万円
- 利息:約502万円
- 元利合計:約1582万円
複利ですと、
- 元本:1080万円
- 利息:約684万円
- 元利合計:約1764万円
その差なんと、約182万円!
単利か複利かだけで、この差額が退職時に生まれます。
しかも、本来は税金で利息の20%は徴収されるところが、
確定拠出年金を利用することで非課税となりますので、とてもお得です^^
確定拠出年金は、長期的に運用していくものなので、
是非、複利の商品を選択して、このメリットを享受しましょう!
さいごに
確定拠出年金について調べてみたわかったことは、
「奥が深く、運用先を決める点など面倒なことが多い」ということです。
しかし、今適当に決めてしまうと、
退職時に困る事になるかもしれません(;゚Д゚)
是非、お休みの日にじっくりとご検討されることをおすすめします!
上記の計算で使用したエクセルをダウンロードできるように
しておきますので、よかったら計算にお使いください。
年利5%とかで計算すると、テンション上がりますよ(#^.^#)
そしてテンションが上がったら(笑)、どこかの証券会社を探されると思いますが、
当サイトのおすすめは、SBI証券です。
SBI証券は管理手数料が無料で、運用コストをかなり低く抑えることができますので、
長期投資の確定拠出年金にピッタリと言えます^^
読んでいただき、ありがとうございました。