老後の貯金は1000万で足りるの!?計算してみました!

老後の貯金は1000万で足りるの!?計算してみました

朝から晩まで忙しく働いてらっしゃるサラリーマンの皆さん、子育てと家事とパートを両立して頑張っている主婦の皆さん、お疲れ様です!

突然ですが今頑張っている分、老後は次のように楽しくゆったりと過ごしたいですよね。

老後にのんびりとしたいこと
  • 引退後は趣味に没頭したいな~
  • 都会から引っ越して田舎暮らしをしてみるのもいいな
  • 忙しくて嫁さんにサービスできなかったし老後は夫婦で温泉めぐりもいいな~(^▽^)

上記のような老後の楽しい想像をするのも良いですよね。

ただその前に、避けては通れない現実があります。
それは老後の資金です。まとまったお金を貯金しておく必要がありますよね(*´Д`)

先立つものがないと、旅行どころではありません。
それでは、老後の貯金は一体いくらあれば足りるんでしょうか?

以前からよく耳にする、1000万円という貯金があれば足りるのでしょうか?
または政府が発表して炎上した、2000万円あれば十分なのでしょうか?

そこで今回は、不安を感じつつも「まあ、なんとかなるだろ」と意外と、スルーしてしまいがちな老後の貯金について、いくらあれば楽しく暮らしていけるのか、ファイナンシャルプランナーでもある管理人が、実際にシミュレーションしてみた結果を公開します。

老後に必要な貯金額の計算方法は?

笑う老夫婦

定年退職後は、お勤め先からのお給料が当然なくなります。

そして、すぐに公的年金が支給されれば問題ないのですが、残念ながら※定年60歳に対して、年金の支給開始は65歳です。

MEMO
※高年齢者雇用安定法により希望者は65歳まで継続して働けるようになりましたが、企業は定年を60歳にしているところが多いです。一度定年してから再雇用する動きは増えてきています。

出典:公益財団法人 生命保険文化センター

また、自分に必要な生活費が、年金でまかなえるのかも不安が残ります。

そこで計算します。いくらいるのかハッキリさせましょう!

必要な貯金額については次の計算で求めますね。

老後の貯金額の計算式

(A:定年退職後の年間支出-B:定年退職後の年間収入)
×C:年数=定年までに貯めておく貯金額

例えば、Aの年間支出が500万円として、Bの年間収入が400万円とした場合に、Cが5年なら、

(500万円-400万円)×5年=500万円

計算した答えが必要な貯金額(500万円)となります。

もしも計算した答えがマイナスになった場合は、収入が支出を上回っているので貯金は不要となります。その場合は最高ですね^^

期間については、次のように2つに分けて計算します。

計算する老後の期間は2つに分ける
  • 60~65歳まで(公的年金が支給されない空白期間)
  • 65歳以降(公的年金が支給される期間)

この2つの期間でそれぞれ計算し、出た貯金額を合計すると、おおよそ引退するまでにいくら貯金しておけば良いかがわかります。

老後の支出をシミュレーション

外で笑う老夫婦

それではまず、老後の支出についてですが、以前こちらにまとめました。

散歩する老夫婦老後の生活費をシミュレーション!いくら必要なの?

こちらの記事では、老後の支出をシミュレーションした結果が次の通りでした。

老後支出をシミュレーションした結果
毎月22万円×12カ月+その他年単位の支出47万円
=合計311万円(夫婦2人世帯、持家一戸建て住宅ローン済の場合)

共通して、この311万円を年間の支出として使用します。

少ないよ~、いやいや多いよ~と思われる場合は、ご自分にあった金額に置き換えてもOKです。

老後の支出は年間311万円

老後の収入は年金の他に何がある?

老後の収入はどのようなものがあるのでしょうか?
まずは最も大切で一番頼りにしている、公的年金です。

老後の収入源(最低限)
  • 公的年金(国民・厚生年金)

年金以外では勤め先の状況や人によっては、次のような収入源もありますね。

老後の収入源
  • 企業年金
  • 個人年金(生命保険など)
  • 確定拠出年金
  • 退職金
  • 金融資産(預貯金・株)
  • 不動産収入(売却や家賃収入)
  • 労働収入

今回のテーマでは「老後までにいくら貯金する必要があるのか?」ですので、人によってはあったりなかったりする収入源は割愛して、公的年金以外は「ないもの」として計算します。

公的年金(国民・厚生年金)でいくらもらえるの?

それでは、老後の公的年金はいくらもらえるのでしょうか?

これは、「ねんきん定期便」を活用することでハッキリします。

ねんきん定期便に、将来の年金見込額を試算することができる用紙が入っていますので、それを利用します。

老齢基礎年金の計算

老齢基礎年金

老齢厚生年金の計算

老齢厚生年金

少し面倒ではありますが、数字を当てはめていくだけなので一度計算してみてください。

当記事では年金の額を、厚生労働省の平成31年度の平均金額で計算します。

平均値は、昭和41年生まれの方が、65歳から支給される額です。

厚生年金の受給額(平均値)
夫が平均的収入※で40年間サラリーマンで妻はその期間を通して専業主婦であった場合です。
※賞与を含む標準報酬月額42.8万円

  • 夫婦2人で221,504円(国民年金を含む)

出典:厚生労働省 平成 31 年度の年金額改定についてお知らせします

年金収入は月額221,504円で計算します。

老後の収入(公的年金のみで)は221,504円で年間収入は約266万円

老後の資金(貯金額)はいくら必要?計算開始!

それでは、老後の貯金額はいくら必要なのか計算していきたいと思います!

60~65歳までの年金が支給されない期間と、65歳以上の年金が支給される期間に分けて、計算しますね。

60~65歳まで(公的年金が支給されない空白期間)

お仕事を60歳で定年退職したとして、公的年金が支給される65歳までの期間です。
無収入なので貯金を生活費にあてます。

60~65歳までの期間に必要な額

(A:定年退職後の年間支出 311万円-B:定年退職後の年間収入 0円)
×C:5年間=定年までに貯めておく貯金額 1,555万円

60~65歳までに必要な金額は、1,555万円です。

65歳以降(公的年金が支給される期間)

年金手帳と老夫婦

やっと年金が支給されるようになった65歳以降の期間です。若い頃からコツコツと払ってきた果実を受け取りましょう。Cの年数については平均寿命(2016年:約84歳)で計算します。

65歳以降に必要な額

(A:定年退職後の年間支出 311万円-B:定年退職後の年間収入 約266万円)
×C:18(83-65)年間=定年までに貯めておく貯金額 810万円

65歳以降83歳までで必要な金額は、810万円です。

年金が支給されることでずいぶんと生活は楽になりますが、年金支給期間も貯金は必要なことがわかりました。

フウクマ

年金だけで暮らすことは難しそうね。。

老後の資金(貯金額)は夫婦で約2,400万円が必要だった!

老後に必要な貯金額を計算した結果、次の通りとなりました。

老後に必要な貯金額(夫婦二人)
60~65歳まで:1,555万円
65~83歳まで:810万円

合計:2,365万円

2,365万円、つまり約2,400万円が老後に必要な貯金額となりました。
政府が「老後に2,000万円は必要」と発表して炎上しましたが、それを上回る数字になりました。

この金額を、60歳の定年までに貯金することが必要です。

2,400万円ともなると、なかなかの大金ですが実際には退職金や確定拠出年金で支給される金額があったり、定年後も働くなどして足りない貯金額を補填することは可能です。

確定拠出年金で運用するのも有効

部屋で笑う老夫婦

例えば退職金はなくて、代わりに確定拠出年金で月に2万円ずつ掛金を拠出し、年に3%複利で30年間運用できたとしましょう。

この例の場合を計算してみました。

確定拠出年金で運用した場合

元利合計:約1,176万円が定年後に受け取れます。

この場合、2,365万円-1,176万円=1,189万円が必要な貯金額となります。

だいぶ軽くなりますね^^

確定拠出年金の複利運用について詳しくはこちらにまとめました。

確定拠出年金と退職金の違いは?複利の凄さとは!!

最後に

老後に必要な貯金額がいくらなのか?について計算しました。

前提条件が人により様々ですが、計算の金額を変えたり企業年金がもらえる場合は、その分を収入に追加したりして計算することができますので、一度計算してみてはいかがでしょうか?

私も老後のテーマを何度かにわたりブログでとりあげ、調べたり計算する事で、漠然としていた「老後に関係するお金」について、自分の中でリアルに想像することができました。

その結果、

  • なんとかなりそうね♪
  • ヤ、ヤバイ・・・(;゚Д゚)
  • あ~けっこう余裕だよ。

・・・などなど様々だとは思いますが、60歳になった時にヤバイ!!は辛いので、ぜひ準備しておきましょう。
自分で計算しておきながら、私は毎月の貯金額には正直ビビりました(*´Д`)

しかし早めに知り準備することができて良かったと、前向きに考えることにします(^▽^)

長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

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