老後の生活費をシミュレーション!いくら必要なの?

老後の生活費をシミュレーション!一体いくら必要なの?

全員、老若男女避けては通れない「老後」。

定年まで汗水たらして働いてきたあとの老後は、できれば楽しく豊かに暮らしたいものですね(#^.^#)

しかしこれからの時代は経済的な準備をしておかないと、残念ながら楽しく「豊か」に老後の生活を送ることが難しくなってきています。

そんな豊かな老後の生活を考える上で、必ず把握しておきたいものは「収入」と「支出」ですね。

そこで今回の記事は、まず老後の支出、つまり生活費に注目します。

老後にかかる生活費について実際にどのくらいかかるのか?シミュレーションしてみました。

作成した、老後の生活費試算シミュレーション用エクセルを後半でプレゼントしていますので、よろしければどうぞ^^

退職金や確定拠出年金、年金などの「収入」は次回以降で、記事にする予定です。

老後に必要な生活費などの支出!平均はいくら?

老後の生活費をシミュレーションしていく前に、まずは公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」の2019年の金額を見てみましょう。生活保障に関する調査は1987年から続いている調査で信頼できる数字です。

一般的な生活費を把握することで、後ほど自分で計算した金額との差異を比較できます。

公益財団法人生命保険文化センターの平均額は?

散歩する老夫婦

老後に必要な毎月の生活費を調べると、夫婦2人の「最低限必要な生活費」の平均は約22万円でした。

「ゆとりある老後」の場合だと、毎月14万円プラスして約36万円です。上乗せ額の約6割は「旅行・レジャー」に使われ、他に趣味や教養と日常生活の充実となっています。

公益財団法人生命保険文化センターの老後の生活費
  • 最低限必要な生活費:約22万円
  • ゆとりある老後:約36万円

出典:※公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」より

ふむふむ、平均は最低限必要な金額で約22万円。これってちょうど良いのでしょうか?それとも多い?少ない?

この「最低限」とか「平均」って目安にはなるんですが、実際に自分にあてはめた場合はもの足りないんですよね。

例えば、上記の生命保険文化センターの調べで住居費は16,243円になっています。

この金額をどう思いますか?家賃にしては安すぎるし、持家(戸建て)だったら修繕の積立金以外は必要ないはずですし、持家でも一戸建てとマンションでは管理費が必要だったりと違ってきますよね。

平均ならではの、なんとも中途半端な金額なんです。

そこで、もっとリアルな老後の生活費をシミュレーションしました。

老後の生活費などの支出をシミュレーション!

公的な機関などがまとめた老後の生活費の平均額は参考になる反面、平均ならではの金額が現実と乖離してしまうデメリットがありました。

そのため、自分に合わせた生活スタイルで、老後の支出(生活費)をエクセルにまとめていきます。

老後の支出(生活費)をシミュレーション!いくらになる?

シミュレーションしてみた老後の支出(生活費)です。

最低限というわけではなく、夫婦2人で適度に節約しつつ楽しく暮らすために我が家だったらこのくらいだろう、という金額です。

ちなみに、ごく一般的な庶民です(*´ω`)

老後の月々の生活費

老後の生活費1

月々の老後の生活費が住宅ローン完済の持家一戸建てで、22万円でした。
同じく持家マンションでは、26万円。賃貸マンションでは、31万円でした。
詳細は画像をご覧ください。

金額の差異のある部分
赤くマークしたセル(住居費、駐車場代)以外は同じ金額です。

持ち家でも一戸建てとマンションでは管理費、修繕費などの維持費が変わってきます。

また、やはり賃貸マンションですと住居費が高くなりますね。持ち家勢は住宅ローンが終わっている状態のため、住居費は安くなります。

滋賀県の規模は?
賃貸の家賃は管理人の住まいである滋賀県大津市の相場で計算しています。滋賀は県庁所在地の大津市で、人口が約34万人、約15万世帯(2019年現在)です。地元で働く人もいるし、大阪に通勤する人もいるような、ほどほどの都市になります。
出典:大津市HP 最新の人口統計表

ただ、賃貸組はそのぶん現役時代に住宅ローンの金利や固定資産税がかからない分、住居費は安くなる傾向がありますので、トントンなのでしょうか。

奥の深いテーマなので、このあたりはまた記事にしてみたいと思います。

続いて、老後の月々の生活費とは別の年単位で必要な支出です。

老後の年単位での支出はいくら?

老後の生活費2

老後の年単位で必要となってくる支出をシミュレーションしました。

住宅ローン完済の持家一戸建てで、年間47万円でした。
同じくローン完済後の持家マンションの場合は年間42万円で、賃貸マンションの場合は年間48万円です。

住居費以外一緒なので、そんなに違いはありませんでした。

金額の差異のある部分
赤くマークしたセル(住宅の修繕積立(戸建ての場合)、賃貸の場合の更新費(2年毎))以外は同じ金額です。

毎月と年単位のシミュレーションができましたので、この月々の生活費と年単位で必要な支出を合計して12カ月で割ると・・・

老後の生活費の総支出

老後の生活費3

老後の月々の生活費と年間の支出を合計して、12か月で割りました。

住宅ローン完済後の持家一戸建てで、約26万円でした。
同じく持家マンションでは、29万5千円
賃貸マンションでは、35万円でした。

賃貸マンションだと、更新料が必要なのでけっこうかかりますね(^^;

老後の生活費シミュレーション用のエクセルプレゼント

笑う老夫婦 (2)

管理人の老後の生活費のシミュレーションはいかがでしたか?

こんなにかからないよ!
いやいや、もっとかかるでしょ!

など、ご感想は様々かと思いますが、その場合は老後の生活費の計算エクセルに、実際にご自身で予想される金額を入力してみてください。けっこう楽しいですよ(^o^)

エクセル入力時の注意点
入力する際は、エクセルの太枠内の金額のみ入力・変更してくださいね。小計や合計が表示されているマスは自動で計算していますので、直接入力すると計算式が消えてしまいます。

さいごに

老後の生活費をシミュレーションしてみました!

管理人がシミュレーションしてみて思ったことは、老後の生活費の具体的な金額がわかり、「やはり老後にはお金がかかるので計画的に貯めておかないと厳しい」ということが漠然としてではなく、ハッキリわかりました。

できれば直視したくない現実ですが、必ずやってきますので笑
認識できて良かったと思います。

また、物価や生活スタイルが変わっていくことが予想されるため、定期的に見直していくことも大切ですね^^

続いては次回以降で、老後の収入である年金についてや確定拠出年金(日本版401K)と退職金の違いなどを、とりあげてみたいと思います。良かったらご覧ください。

笑う老夫婦老後の貯金は1000万で足りるの!?計算してみました! 確定拠出年金と退職金の違いは?複利の凄さとは!!

読んでいただき、ありがとうございました。

4 COMMENTS

S

老後の必要なお金について、リアルな検証ありがとうございました。
私は今年の夏、88歳の伯母のお世話をすることになり
一人では生きていけない現実を実感しています。
ひとり暮らしの伯母(父の姉)が入院となり、約20年ぶりの再会でした。夫に先立たたれ25年、子供はなく、ひとり暮らしをしていました。
日本の病院は入院の手続きは親族が呼び出され説明やら手続きなどします。

他県に住む年老いた父に上京して、世話ができるはずもなく
都内に住む私と姉が代理でお世話をすることとなりました。
6~8月末日まで入院、リハビリして歩けるようになり住んでいたアパートに
戻れ日曜日以外毎日ヘルパーさんに来てもらい生活支援を受けていました。
はやく特養老人ホームに入所できると良いのですが
2年待ちとケアマネージャーに言われました。

子供がいなかったので貯金もあり老人ホームに入るつもりではいたようですが
急に動けなくなり、私達姪の世話になるとは想定外のようでした。

またクリスマス直前に急遽入院となり年末年始は大学病院の個室でホテルのような
生活です。1泊2万円だそうです。

施設に入れると長生きもできますが、貯金もいつまで持つかなど
地獄の沙汰も金次第とはよく言ったものです。
相続の手続きも法定相続人でない私達姪が銀行窓口に行っても受け付けないし、
遺言書いてとも言いにくいし。

結婚しない人が増えている中、甥や姪にまで迷惑がかかる
ことなども踏まえてせめて貯金はしっかりしてほしいと思いました。
だれかしらのお世話になるとは思いますが子供がいるから大丈夫という
訳でもなし。

私が80歳過ぎて介護が必要になったらどうするのかって
思うと伯母の事も他人ごとではなく心配で仕方ないです。
元気なうちに、お墓はどこに入りたいのかなどは聴取してますが
あと何年続くのかちょっと気になります。

老後お金がかかるのはわかるのですがお金を増やそうと投資信託など購入し大損している人を沢山見てきました。
低金利の続く中今後どのようにお金を増やせるのか勉強したいと思いました。
また、次回の記事を楽しみにしています。
ご家族で良いお年をお迎えください。

知らん振りもできるのですが、人として困った伯母を見捨てることはできませんでした。

他県で暮らす年老いた父に上京して実の姉とはいえ、世話ができるはずもなく
都内に暮らす私と姉が窓口になり、役

返信する
ヤナイ

S様

こんにちは、コメントありがとうございます。

御心中お察しいたします。

高齢になると、いつ何が起こるかわからないですよね。
私の母(68歳)も先日、急なめまいと嘔吐で、入院しました。

幸い1週間で退院できましたが、今まで丈夫さの権化のような人だったので、
かなり慌てました。

> 相続の手続きも法定相続人でない私達姪が銀行窓口に行っても受け付けないし、
遺言書いてとも言いにくいし。

絶対に避けられない部分にもかかわらず、
お金の部分は難しいですよね。

> 老後お金がかかるのはわかるのですがお金を増やそうと投資信託など購入し大損している人を沢山見てきました。
低金利の続く中今後どのようにお金を増やせるのか勉強したいと思いました。
また、次回の記事を楽しみにしています。

これは現代人の永遠のテーマの1つですね。
確定拠出年金の記事でふれる予定です。

ありがとうございました。

返信する
H・T

こんにちは

ご案内頂いております老後の費用の計算エクセルを使わせていただこうと思ったのですが最新のエクセルのため開けません。Micro-Solf-7-porfessional対応のSoftは公開されておりませんか?

岡山県/Tより

返信する
ヤナイ

岡山県のTさま

ご覧いただきありがとうございます。

> 最新のエクセルのため開けません。

エクセルのバージョンを教えてください。

エクセルを開いて、メニュー左上の「ファイル」を選択し、
左側のサブメニューから「ヘルプ」を選択します。

すると、右側にエクセルのバージョンが表示されると思います。

> Micro-Solf-7-porfessional対応のSoftは公開されておりませんか?

OSは、Windows7のProfessionalでよろしいでしょうか?

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