2015年7月16日に、安保関連法案が、
衆院で可決されましたね。
ちょうど1年前の2014年7月に、集団的自衛権の行使が
閣議決定されてから、国論を二分するこの問題も、
だんだんと具体的になっていきます。
本当にこの問題は、賛成と反対でキレイに意見が分かれ、
私のこの拙いブログのコメント欄も、かなり盛り上がりました(^^;
さて、当ブログは、集団的自衛権の行使に賛成ですし、
安保法制も、もっとじっくり進めるべきだったとは思いますが、
必要な法整備だと思っています。
でも、反対派の方々からすると(賛成の方も)、
日本が戦争に巻き込まれるんじゃないか!?
という不安を感じていると思います。
そこで今回は、安保法制に反対の方に向けての、
良いニュースをご紹介します^^
スバリ、日本が戦争に巻き込まれる可能性は激減しました!
では、いってみましょう。
イラン核協議合意!これで戦争の可能性が激減!
日本が、アメリカの戦争に巻き込まれる
可能性が減った理由は、2015年7月20日に行われた、
イランの核問題における最終合意と、
イランへの制裁解除が決定したことです。
これで、日本がアメリカ主導の中東での戦争に巻き込まれる可能性は、大きく減少しました。
※中国や北朝鮮との可能性は別
でもこれって、どういうことなのでしょう?
こちらを次でご紹介します。
イランの核問題の解決がなぜ?
まず、今までアメリカは、何かと中東に関与してきました。
かなり遠い国である中東に、どうしてこだわってきたのか?
それは、石油があるからですよね。
石油を制すれば、世界を制すると言っても過言ではありません。
そこでアメリカは長い間、中東を支配する
国家戦略をとってきました。
反抗する大産油国のイラクとイラン
そんな中東の大きな産油国でもある、
イラクとイランが、アメリカに反抗しました。
米は、イラクについては戦争を起こし、反米のフセイン政権を
ぶちのめしたあと、親米政権に強引に変えました(;゚Д゚)
続いてイランを攻めるはずでしたが、
あまりにもイラクを強引に攻めてしまったため、
他国(の国民)がアメリカのおかしさに気づいてしまいました。
アメリカは世界の警察官=正義の味方じゃない!?
そこで学んだアメリカは、イランでは慎重を期すため、
イランの核兵器開発疑惑を利用して、キツイ経済制裁を行い、
次の機会を待ちました。
- イランが制裁にブチ切れて行動を起こす
- 「イランは核兵器を開発していますよ!」と国際社会に訴えて、イラン=悪者のアピール、戦争の大義名分を手に入れる
しかし、一色触発の時期もありましたが、
イランは忍耐強く耐えました。
そして国際社会(大国の国民たち)も、
イラン=核兵器の開発をしていることをおおむね信じましたが、
戦争OK!とまでは、なりませんでした。
そんな中東から、アメリカは今後は手をひくことにしたのです。
何があったのでしょう?
シェールガス革命で米が世界最大の産油国へ
イランをいじめている間に、アメリカで
シェールガス革命が起きました。
シェールガス、シェールオイルとは、
頁岩(けつがん)と呼ばれる岩の中に存在する、
ガスや石油のことです。
今までは安価に採掘できなかったので、ガスやオイルを
利用することができませんでしたが、技術革新により、
安価に採り出して、利用することができるようになりました。
そして、その埋蔵量が莫大で、液化天然ガスに換算すると、
我が国日本の、年間の輸入量の2000年分に相当するそうです\(◎o◎)/!
もう、ウハウハ。
ずっとエネルギーは安泰( ´∀`)
石油が枯渇する?ナニソレ?
という感じです。
そのため、アメリカは中東みたいな遠い地域を、
大金と人材をつぎ込んで、支配する必要がなくなったのです。
中東を支配する必要がないのなら戦争も不要
中東を支配する必要がないのなら、イランを
いじめる理由もありません。
そのため、イランの核開発問題は解決し、
イランへの経済制裁も解除されます。
イランの核問題の合意は、
アメリカVSイランの戦いが、平和裏に終了した
ことを意味します。
イランが、ホルムズ海峡を封鎖するなんてリスクも、
これでなくなります。
つまり、今後はアメリカが手動で、
中東で戦争を起こす理由は無くなりました。
ということは・・・?
集団的自衛権に反対する意見の代表例は、
「中東でのアメリカ主導の戦争に日本が巻き込まれる!」
でしたよね。
この大きな懸念、心配事は解消されることになります。
あとはテロとの戦いや、イスラエルがイスラム諸国へ
攻め込む火種は残っていますが、それでもアメリカが
戦争を主導するのとでは、日本の関連度合いには雲泥の差があります。
さいごに
安保法制に反対の方々への、良いニュースでした!
もちろん、私も含め賛成派の方々も、一安心です^^
これで、日本のリスクはかなり減った上で、
メリットが目立つようになりました。
日本が争いに巻き込まれず、平和に繁栄し続けますように!
一般にシェールガス革命は失敗であったという見方が強いと思うので違和感をおぼえます。
記事をアップされたのも今年に入ってからのようですし、何故シェールガスが安価で際限なく採掘できるかのように書かれているのか疑問です。
コメントありがとうございます。
実際にアメリカは、ロシアの空爆を黙認するなど、中東での影響力を下げ始めています。
さらに、シェールガス革命の結果、アメリカは原油生産、天然ガス生産で世界1位になりました。そのため、「シェールガス革命が失敗」であったとは、私にはとても思えません(^^;
他の記事では、イランの石油を抑える理由は、中国を牽制する為とありました。その意味では、まだイランを攻める必要性がのこっているのでは?
コメントありがとうございます。
まさにその通りですが、アメリカは次のように方向転換したと思われます。
以前:イラン支配→中東支配完了→いざという時に中国への石油を禁輸
現在:国際社会からの非難によるシリア・イラン支配の断念→中国への石油の禁輸の断念
アメリカは、シリア空爆を決めた直後に、やっぱやめた!と空爆を見送りました。イラクで失墜した信頼が、完全になくなることのデメリットを懸念したと思われます。
また、シェールガスによる中東の重要性の低下も、イランから手を引く大きなきっかけでしょう。