2018年9月に行われる自民党総裁選。安倍首相の任期満了に伴う総裁選ですが、安倍さんが3選を果たすのか、それとも安倍長期政権が終わり石破首相誕生となるのか?注目されていますね(*^_^*)
実際に、日本の次期首相を選ぶ選挙とも言える総裁選なので、私もとても気になっています。
今回は、そんな自民党総裁選とは?いつ行われるのか?を、自民党の党則からわかりやすくご紹介していきますね。
自民党総裁選とは?
自民党総裁選(じみんとうそうさいせん)とは、自由民主党(自民党)の代表である総裁を選ぶ選挙です。
そして自民党は2018年現在与党ですので、総裁選挙は事実上の内閣総理大臣(首相)を選ぶ選挙になります。
長年、自民党の総裁イコール総理大臣であることが多かったため、総理総裁(そうりそうさい)という呼び名もあるほどです。
現在の総裁の任期は3年です。何度か変更され、過去には2年の時や3年の時がありました。
それでは、日本のトップを決めるに等しい総裁選は、いつ行われるのでしょうか?
自民党総裁選はいつ行われるの?
自民党の総裁選がいつ行われるのかは、次の3パターンあります。
- 総裁の任期満了時
- 総裁が任期中に欠けた場合
- 自民党所属の国会議員及び都道府県支部連合会代表各1名の総数の過半数の要求があった場合
「任期が満了した場合」は、総裁の任期は3年間のため、3年経過すると次の総裁を選ぶ必要が出てきます。
今回の総裁選は安倍首相の2度目の任期満了に伴う選挙で、安倍さんは3度目の総裁当選を狙っています。
もう一つの「総裁が任期中に欠けた場合」は、総裁が病気や事故などで総裁を継続できなくなった場合や亡くなった場合です。このような場合は、基本は選挙で選び直しますが、緊急時は両院議員総会で後任を選任することができます。
(そのため後任の青木幹雄内閣官房長官が首相臨時代理として総辞職を行った)
その後の自民党総裁に誰がなるか?ですが、この時の有力議員である、森喜朗、青木幹雄、村上正邦、野中広務、亀井静香の5人の話し合いにより、森喜朗が総裁となることが決定し、自民党両院議員総会を経て森首相が誕生しました。
しかしこの際に「5人だけの密会でこっそり決めた!民主主義的でない!」として国内外で批判的に報道されました。
上記の森総裁選出の場合、両院議員総会をきちんと行っていますが、総会の時にはすでに首相候補が決められていることが問題とされたようです。
また、総裁の任期満了前でも、自民党所属国会議員及び都道府県支部連合会代表各1名の総数の「過半数の要求が会った場合」には総裁選挙を行う、と自民党の党則では定められています。
総裁選に立候補する資格は?
総裁選に出馬(立候補)することができるのは、自民党所属の国会議員のみです。
さらに立候補には、国会議員20名の推薦が必要と定められてます。自分一人が立候補する気概があっても、代表にふさわしい!と推薦してくれる仲間を20人集めることが条件なのですね。
また、以前は2期6年を連続して総裁をした人は、引き続き総裁選挙に立候補することはできませんでした。しかし2017年3月に変更され、3期9年までOKとなりました。
2018年9月の総裁選で安倍首相が当選すると、連続3期目となり首相在任期間が歴代1位になる可能性が出てきます。
- 桂太郎:2886日
明治時代の政治家。日英同盟を結び、日露戦争を勝利に導き、韓国併合を行いました。 - 佐藤榮作:2798日
昭和の政治家。非核三原則の提唱や、沖縄の返還を成し遂げました。ノーベル平和賞も受賞しています。現在の安倍首相の大おじにあたります。 - 伊藤博文:2720日
明治の政治家で初代内閣総理大臣。大日本帝国憲法の起草や日清戦争後の講和条約の調印。韓国併合後の初代統監など、社会の教科書にもたくさん出てくる方ですね。 - 吉田茂:2616日
第二次世界大戦終戦後に国の立て直しに尽力した政治家。日米の安保条約とサンフランシスコ平和条約を締結しました。 - 安倍晋三:2412日
戦後生まれの最初の内閣総理大臣で、2006年9月からの第一次安倍内閣は1年ほどで総辞職しましたが、2012年12月から再度内閣総理大臣に返り咲きました。※辞任してから再度首相になったのは、上記の吉田さんと安倍さんだけです。
※2018年7月31日現在
どの方も社会で習ったような方で、その功績がかなり大きいですね^^伊藤博文なんて千円札にもなっていますよね。
さて、首相在任日数ですが安倍さんが2018年9月の自民党総裁選で再選すると、1年ほどで在任日数が3位になり、その後数ヶ月で1位になります。
数年前まで日本の首相はコロコロ変わることが多く、安倍さんは長く頑張っておられるな~と思っていましたが、なんと歴代1位に届くほどなのですね。
総裁選に投票できる人は?一般人は投票できるの?
総裁選に投票できる条件は、自民党所属の国会議員と下記の人達です。
- 自民党員
- 自由国民会議会員(党友)
- 国民政治協会会員(党友)
残念ながら、一般人は投票することができません(^_^;)
2つめ以降の人達は自民党員ではないのですが、党友(とうゆう)と呼ばれます。
上記に加えて、日本国籍を持ち、直近の党費や会費を2年間分納めていて、総裁選挙が行われる年の12月31日までに20歳になっている人、が条件となっています。
党費は2年前から納めている必要がありますので、来月の総裁選に投票したい!と思って入党しても、投票できない仕組みとなっています。
自民党総裁選の投票の仕組みを図でご紹介!
2018年9月の総裁選では、総裁を選ぶ規定が改正(2013、2014年)された後の初めての総裁選になります。
それまでは国会議員の票に対する比重が重かったのですが、今回からは地方票と呼ばれる党員、党友の票が重みを増し、国会議員と同等の比重になりました。
一回目の投票と決選投票は、どのような流れとなるのか仕組みを図で見てみましょう。
投票は、まず候補者全員に対して投票が行われます。そこで過半数を獲得した人がいれば総裁決定となります。しかし過半数を獲得した人がいなかった場合は、上位2名による決選投票となります。
一回の投票で過半数にならない場合は決選投票!
2012年の総裁選では、まさにこの決選投票が行われました。
第一回目の投票では次の投票数でした。
- 石破 茂 199票(議員票34票、党員票165票)
- 安倍晋三 141票(議員票54票、党員票87票)
- 石原伸晃 96票(議員票58票、党員票38票)
- 町村信孝 34票(議員票27票、党員票7票)
- 林芳 正 27票(議員票24票、党員票3票)
なんと、石破さんが一回目の投票では勝っていたのですね。しかし、この時過半数を得た人物がいなかったため、決選投票となったのです。
そして、自民党国会議員のみの決選投票の結果・・・
- 安倍晋三 108票
- 石破 茂 89票
決選投票の結果、安倍さんが勝者となったのでした。地方票と呼ばれる党員票からの支持は石破さんが圧倒的でしたが、国会議員からの支持は安倍さんの方が多かったという結果になりました。
これって興味深い仕組みですよね。「一回目は別の人に投票しても、決選投票ではよろしくね!」みたいな約束やお願いもあるのでしょうね。
さいごに
自民党総裁選とは?でした!
今回も安倍首相続投となる予感がしますが、どうなのでしょうね?
総裁選は私達一般人は見ていることしかできませんので、平和で豊かな日本が続くことを祈るのみです。
あと消費税も増税しないでください(笑)
あと大学も試験は厳しくて良いのでドイツみたいに無償化か格安にしてください。
日本は子育て世帯に厳しいです・゜・(PД`q。)・゜・
内閣総理大臣の指名選挙の仕組みはこちらにまとめました!
内閣総理大臣指名選挙の仕組み!時期はいつ行われるの?