先日、老後の生活費について細かく見積もり、シミュレーションをしてみました。
老後の生活費をシミュレーション!いくら必要なの?ありがたいことに、この記事けっこう反響があったんです。
やはり、老後の経済的な不安を感じている人はけっこう多いんだな~と感じました。
そして、感想をくださった方の中でこんなご要望がありました。
「いつか女性一人の場合のシミュレーションもお願いします!」
なるほどですね。確かに前回の計算では夫婦二人のシミュレーションでした。そこで今回は、老後の生活費の女性一人のシミュレーションをした結果をご紹介します!
記事の中で使った、計算用エクセルもダウンロードできるようにしておくので、良かったらご活用ください^^
老後の女性1人の生活費!全国の平均データは?
それではまず女性1人暮らしの生活費はいくらか?、国の平均値を見てみましょう。総務省のHPから女性の単身者データを取得しました。
- ~34歳:156,315円
- 35~59歳:176,427円
- 60歳~:152,387円
- 65歳~:151,421円
ふむふむ。59歳までの在職中(と想定)は約15~18万円で、60歳以上の退職後は約15万円です。35~59歳までの時よりも、60歳以降は2万円ほど支出が少なくなっています。
この記事を作成した2013年から何度かデータを更新していますが、毎年消費支出は減少傾向にあります。不況で節約志向と言えるのかもしれません。
続いて同じ家計調査のデータから、支出の内で大きな割合を占める、住宅の持家比率も見てみましょう。
女性1人暮らしの持ち家の比率は?
単身女性はどのくらいの比率で家をお持ちなのでしょうか?
- ~34歳:2.4%
- 35~59歳:52.6%
- 60歳~:84.7%
- 65歳~:85.2%
退職後である60歳以降は持ち家の比率が8割を超え、思っていたよりも単身女性の持家比率は高い印象でした。また、34歳以下と35歳以上では持ち家比率の割合が大きく変わっているのも特徴的ですね。
30代後半以降から、住居を購入する方が多いということが伺えます。
さて、老後の女性の生活費や持ち家比率について、総務省のデータから日本の平均値を見てみました。
しかし、全国の平均値なので住む場所が東京都内なのか、地方なのかで生活費はずいぶんと変わってくると思います。
そこで次では例として、住居費や食費などの費目ごとにシミュレーションしていきたいと思います!
老後の女性1人暮らしの生活費を計算!
それでは、女性一人暮らしの場合の老後の生活費を計算してみます。
ただし夫婦二人の場合は管理人でも想像がつくのですが、女性一人となるとイメージがわきません。そこで、私の母親にモデルになってもらいました。
なぜなら母は私が小6の時に離婚しましたので、バリバリの元シングルマザー。
今は70歳を超え、まさに老後の生活真っ只中の人です。しかも東京で一人暮らしをしています(住居費は家族で支払っているため0円となっています)。
うってつけ!ってことで、しっかり聞いてきました^^
それでは、まずは老後の女性一人の毎月かかる生活費からです。
老後の女性一人の生活費(月々)
母にモデルになってもらい、老後の実際の生活費に近い金額でそれぞれ費目を出しました。まずは月々の生活費です。
毎月必要な額は上記の通りです。
住居費は、身内の会社の事務所の別フロアの一部を住まいとしていますので家賃はかかっていません。身体はずっと健康体でしたが、数年前からの持病の治療にけっこうかかっているため、医療費は毎月15,000円となっています。
風邪すら数年間かからず「体だけは丈夫だよ!」と言っていた母でしたが、持病で入院も経験しまして、「年をとると何があるかわからないものねえ・・・」に発言が変わりました。
やはり健康な方でも、医療費に対する備えは必要ということがわかりました。
※ただし住居費は除く。
次で、年単位で必要になる金額も見てみましょう。
老後の女性一人の年単位で必要な支出
老後の女性1人の月々ではなく、年単位での支出です。結婚式に呼ばれた場合の冠婚葬祭費や、離れて住んでいる子どもの家を訪問する時の旅費(年に数回)などの年単位でかかってくるお金ですね。
住居関連の費用はありません。また、自動車免許を持っていないので車関連費用もありません。
病気への備えは、入院したこともあり最低でも年に5万~10万円は月額とは別で貯金しておく必要があります。
ただ、大きな病気をした場合は足りませんので、若い内から終身の医療保険などに加入しておき、60歳で払い終わる設定にしておくと良いのではないか、というか必要であるということがわかりました。
女性一人の老後の生活費総支出
それでは、女性1人の老後の月々の生活費と年単位で必要な額を計算してみましょう。
月々116,000円×12ヶ月+年単位210,000円
=合計1,602,000円
シミュレーションの結果、女性一人の老後の生活費は、年間で約160万円必要となりました。この金額を12ヶ月で割ると、1ヶ月あたり約13万3千円です。
※住居費は除く
私の母の場合、住居費用が不要な状態で月に約13万3千円が必要という結果になりました。
もちろん人それぞれだと思いますので、下記でエクセルをダウンロードしてご自身の場合の老後の生活費を試算してみてください。シミュレーションしてみると色々と見えてきますので(#^.^#)
老後の生活費シミュレーション用のエクセル
記事の中の計算で使ったエクセルシートをこちらでダウンロードできますので、良かったらシミュレーションしてみてください。
老後の生活費計算用エクセルのダウンロード
さいごに
老後の女性一人の生活費のシミュレーションでした!
月々の生活費については住居費が大きな割合を占めるので、母はずいぶん助かっているなと思いました。また、医療費については若い頃は健康でも、高齢になると思わぬ病気で出費が増えることがある、ということもわかりました。
今回は収入に関してはご紹介しませんでしたが、年金収入がいくらになるのかも気になりますよね。年金は、定期的に送られてくる年金定期便で計算をすると簡単にわかるようになっています。
ねんきん定期便も含めて、下記の記事では老後の収入についてまとめました。良かったらご覧ください。
老後の貯金は1000万で足りるの!?計算してみました!読んでいただき、ありがとうございました。
「老後の女性一人の生活費」とても参考になりました。
うこ様、こんにちは。
良かったです。コメント、ありがとうございます。
老後、老後つて、燐で、テレビ観てる、93歳の母が、いつて心配しています!
(笑)
お母様がもっと長生きされますように!