こんにちは、JAW(日本と愉快な仲間たち)管理人のヤナイです。
先日友人から「国債を買おうかと思っている」と相談されました。
買おうとは思っているものの、ぶっちゃけ債券って何?と聞かれました(笑)
投資商品の一種ということはわかっているようでしたが、一度買う前にちゃんと知っておきたいとのことで、FPの資格を持っている管理人に聞いておこうと思ったそうです。
銀行の定期預金では全然増えないし、株はちょっと怖い。
そこで、比較的安全と耳にする債券はどうだろう?とのことです。
丁寧に債券について説明すると、よくわかった、サンキュー!買ってみるわ!って感謝されたんですね(^▽^)
そこで今回は、比較的安全と言われる債券とは?簡単にわかりやすくご紹介したいと思います。
フウクマ
本当に債権は安全なの?
株やFXに比べると安全と言えるよ。これから見ていこう。
パパクマ
債券とは?簡単にわかりやすく!
債券とは国や地方自治体、企業などの発行元がお金が必要になった時に発行する有価証券であり、売買のできる投資商品です。
この発行した債券を投資家が購入することで、発行元は資金を得ることができます。
ニュースで「国の借金が1,000兆円を超えました」という内容を見聞きしたことはありませんか?あれは国債、国の債権についてのニュースですね。
債券には発行元によって、次のような種類があります。
- 国が発行:国債
- 地方自治体が発行:地方債
- 企業が発行:社債(事業債)
- 銀行などが発行:金融債
- 政府機関や特殊法人などが発行:政府保証債
債券を発行した発行元は、償還日と呼ばれる満期日が来たら額面金額で買い戻す必要があります。また、表面利率の通り、決まった利息を定期的に支払う必要もあります。
そのため、債券は借用書のようなものと言い換えることができます。
投資家は、この借用書があれば発行元から償還日(満期日)にお金を返してもらう権利と、利息をもらう権利が発生します。
フウクマ
発行元は銀行からは借りないの?
もちろん銀行から借りることもあるけど、それとは別の資金を集めるための1つの手段が債券の発行なんだ。
パパクマ
ただ、借用書と違う点は株式のように市場(しじょう)で売買することが可能な有価証券という点です。
例えば、100円当りの債券の発行価格が100.25円の場合では、その債券を10万円購入する際に必要な金額は100,250円になります。
発行元は複数の投資家から資金を集めることができるのも債券の特徴だね。
パパクマ
また、債券の価格は発行元の信用度や格付けなどにより値動きがありますが、株のように値動きは激しくないので、この点が債券が比較的安全な投資商品と言われています。
- 額面金額(がくめんきんがく)※償還金額
債券に記載されている金額で、購入単位でもある。償還日に額面金額が債券保有者(投資家)に返済される。 - 発行価格(はっこうかかく)
債券が新規に発行される時の価格。額面金額とは違うこともある。 - 償還日(しょうかんび)※満期日
額面金額を債券保有者(投資家)に支払う日。 - 表面利率(ひょうめんりりつ)
債券に記載されている額面金額に対する利率。%で表示されクーポンレートとも呼ばれる。投資家は利払日にこの利率で計算された利息を受け取ることができる。
利率により2種類あり、金利が固定されている固定(確定)利率債と、金利が変動する変動利率債がある。 - 利払日(りばらいび)
債券の利息(利子)が支払われる日で、年2回に設定されていることが多い。
それでは債券はどんなリターン(儲け)があるのでしょうか?
次で見てみましょう!
債券のリターン(儲け)は?あらかじめ決まっている
債券のリターン(儲け)はどのように決まるのでしょうか?
債券はあらかじめ次の内容が発行時に設定されています。
- 償還日(満期日):○年後の○月○日に償還金額を全額払います。
- 利子・利払い方法:金利は○%で、利払いはこうします。
- 額面金額(償還金額):償還日にこの金額を返済します。
上記の内容が決まっているため、投資家は債券の購入時にあらかじめリターンを計算することができます。
- 償還日には額面金額で買い取ってもらえる。
- 表面利率に沿った利息がもらえる。
例えば、次のような債券が売られていたとします。
- 満期日(償還日):5年後
- 利子:金利は年3%
- 償還金額(額面金額):100万円
- 売買額:105万円
こんな債券が売られていた場合、投資家は5年間で次の利息を得ます。
単純計算で、100万円×3%×5年=約15万円得ることができます。
そして、5年後に100万円が返ってきますので利息の15万円と、返ってきた100万円で115万円を手にします。
ということは、115万円-投資金額105万円=10万円の儲けとなりますね^^
フウクマ
債券はリターンがわかりやすいのね!
投資計画が立てやすい金融商品であることが債券の特徴だよ。
パパクマ
それでは比較的安全と言われるものの、債券のリスクはどうなっているのでしょうか?
こちらも次で見てみましょう。
債券のリスクは?大きく3つ!
債券のリスクは、次の3つがあります。
- 信用リスク
発行元の国や地方自治体、企業が破たん・倒産した場合に償還金額の返済が行われない可能性があります。信用力が低下すると債券の価格もさがります。 - 金利変動リスク(上昇時)
金利が上がると債券の価格は下がる傾向があり、金利が上がりそう、物価が上がりそう(インフレ時)という場合は債券は不利になる傾向があります。 - 為替変動リスク(円高時)
ドル建てなどの外国債券を円で投資する場合は、円高になると実質的な債券価格の値下がりと同じ意味になります。
フウクマ
でも、信用リスクは一般の人にはあまりわからないんじゃないの?
そこで、信用度を測る「格付け」というモノサシがあるよ。
パパクマ
格付けとは?発行元の信用度のモノサシ
債券の格付けとは、格付け会社と呼ばれる企業が信用度を評価してランク付けしたものを言います。
- 償還金額がちゃんと返ってくるの?
- 債務不履行(さいむふりこう)にはならないの?
最も評価の高い格付けがAAAで、続いてAA、A、BBB、BBと続いていき・・・最後、CやDとなります。
倒産や財政破綻の可能性が低いと格付けは高くなるよ。
パパクマ
格付け会社によっては、Aaa、Aa1、Aa2・・・もあります。
AAAに近いAAは、AA+(プラス)とされたり、Aに近いAAは、AA-(マイナス)とされることもあります。
+や-ではなく、見通しとして「ネガティブ」や「ポジティブ」で、備考みたいな感じで補足がつくこともあります。
ちなみに、日本の2020年現在のS&Pの格付けはA+のポジティブです。
S&Pと並ぶアメリカの格付け会社ムーディーズでは、日本はA1の安定的です。
出典:日経新聞HPより
信用度が高いほど利息は低くなり、信用度の評価が下がるほど利息は高くなります。
フウクマ
リスクが高いと債券の利息も高くなるのね!
フウクマ
投機的って何かしら?
債券は値動きが小さいの?安全性は?
債券は株に比べて値動きは小さくなり、その動きは安定しています。
理由は、株はどこまでも値上がりする可能性もあれば、逆に暴落する可能性もあります。企業の収益などに対しての市場の反応により値動きが上下します。
債券は、先ほど借用書であるという説明をしましたが、あくまで貸したお金になりますので、償還日(満期日)がくれば額面金額が返ってきますし、変動金利でなければ決まった利息が支払われます。
格付けが良い債券を選べば、リターンは少なくなるものの、リスクも少なくなります。
そういった理由から債券の値動きは安定的となり、比較的安全な投資商品と言われています。
フウクマ
債券はローリスク、ローリターンな投資商品なのね。
格付けにもよるけど、償還日がくれば額面金額が戻ってくるから安心して投資できるんだ。
パパクマ
おわりに
債券とは?簡単にわかりやすく説明してみました。
友人は私から説明を聞いたあと変動金利型の10年もの国債を購入したそうです。
ところで、先程ご紹介した日本国債の格付け、S&Pもムーディーズも思ったより低いと思いませんでした?日本は世界最大の債権国ですし、1,000兆円と言われる借金もその9割以上は国内で消化されているため、今のところデフォルトリスクは限りなく低いと思います。
国債のデフォルトとは?デフォルトするとどうなるの!?財務省も、米国の格付け会社に意見書を提出しています。低すぎだろ(怒)!って。
出典:財務省HPより
ただ、少子高齢化による将来の不安要素が日本の大きな問題ではあるんですよね。。
ほんとにわかりやすくて助かります!!
嬉しいです^^
ありがとうございます!
僕みたいな学の無い素人でも分かり易いです
ちょくちょく利用させて頂きます
有難うございます
年貢米屋様、こんにちは。
大変うれしいコメントをありがとうございます!