先日、国の収入について見てみました。税収はたっぷりありますが借金もたっぷりありましたね(笑)
国の収入(歳入)!内訳は?消費税の割合はどのくらい?日本はよく借金大国だ!なんて言われていますが、この借金を減らすことはできないものでしょうか?
収入と対になる国の支出はどのくらいあるのでしょう?
そこで今回は、日本の支出についてです。
国の支出科目とその内訳をご紹介しますね。
最近ニュースなどでよく聞く、どんどん増え続ける医療費についても見ておきましょう。
日本の国の支出(歳出)!支出科目の内訳は?
平成29年度の一般会計予算は、約97兆4,547億円です。
支出科目とその内訳は、次の通りです。
支出科目の内訳は、時計回りに次の通りです。円グラフにマウスを持っていくと金額が浮き上がりますが、桁が大きすぎてわかりにくいので記載します。
- 社会保障費:32兆4,735億円
- 地方交付税交付金:15兆5,671億円
- 公共事業:5兆9,763億円
- 文教及び科学振興:5兆3,567億円
- 防衛:5兆1,251億円
- その他:9兆4,275億円
■国債費(いわゆる借金返済):約23兆5,285億円
- 債務償還費:14兆3,680億円
- 利払費等:9兆1,605億円
支出(歳出)では社会保障費がダントツのトップで、3分の1もあります。
また、国債費は返済分と利息分を合わせると約23兆5千億円となり、2番目に大きな支出科目となります。
借金返済に1年で23兆円ってビックリですね(笑)
それでは、支出額トップの社会保障費のうち、医療費とその割合について見てみましょう。
国民医療費はいくら?42兆円です!
誰でも病気やケガをして診察を受ける時に、保険証を提示すれば医療費は3割負担ですみますよね。
私も柔道をやっていてよくケガをするので、診察代と薬(シップ)代で3,000円くらいかかることはよくありますが、あれは3割負担の金額なんですね。本来は1万円かかっています。
2~3,000円の出費だったら、まあ気軽に病院に行けます。でも、1万円だったら病院に行くのを我慢する人も増えてしまいそうですよね。私なら迷います。そのため、安心して治療にかかることができる有り難い制度です(*^_^*)
ただ、近年日本では医療費が年々増加していて、財源が不足していて困ったことになっています。ではこの医療費はどのくらいあるのでしょうか?同じく円グラフにまとめてみました。
国民医療費は42兆3,644億円でした。
ただ、全てを税金で支払っているわけではありません。私達はあらかじめ健康保険料を国に徴収されています。
その公費負担や保険料の金額と割合が、上記の円グラフに記載されていますが、こちらも金額の桁が大きいので、下記にも記載します。
- 公費(税金など)の負担:16兆4,715億円(割合は38.9%)
さらに国と地方で支出は分かれていて、国の支出は10兆8,699億円(25.7%)、地方の支出は5兆6,016億円(13.2%)です。 - 保険料の負担:20兆6,746億円(48.8%)
医療費の内、約半分を占めています。
医療費の半分は、あらかじめ国民と企業などの事業主から徴収した健康保険料でまかなわれています。
しかし問題点として保険料では半分しか足りていないのです。足りていないので税金などから支出されています。
この税金などによる公費の医療費負担が大きくて財源が足りず、消費税のアップ分をあてようとしています。
それでは国の支出全体の内、その医療費負担はどのくらいあるのでしょうか?
国の支出は医療費だけでいくら?
国の支出全体における医療費の割合は、次の通りです。
国の支出は97兆8,047億円で、医療費負担は10兆8,699億円でその割合は11.1%です。
なんと約11兆円も医療費を支払っているんですね!相当な負担です(^_^;)
本来は集めた保険料で全額支払いたいところですが、なかなか難しいようです。個人一人一人が健康でいることは、国の財政に貢献することでもありますね。
もし運動不足なら、是非ウォーキングに行きましょう(笑)
さいごに
国の支出科目とその割合でした!
近年どんどん増加している医療費についても見てみましたが、いかがでしたか?
日本は一応世界第3位の経済大国なので、国の収入はたくさんあるのですが支出もかなり多いことがわかりました。
今後は高齢化社会となり、ますます社会保障費は増加していく傾向になります。
家計も国も、諭吉さんは出ていくばっかりですね(涙)!
こちらはいつでもウェルカムなんですが(笑)