前編と後編に分けてリーマンショックについて解説していて、今回は2回目になります。
前回を読まれていない方は下記を先にご覧くださいm(_ _)m
前回は、リーマンショックがいつ起こったのかと、原因であるサブプライムローンという高リスクな住宅ローンの紹介、そしてそれを証券化してたくさん販売した、という経緯をご紹介しました。
今回は、リーマンショックの原因についてわかりやすく、且つできるだけ面白おかしく解説していきます。
それでは、いってみましょう!
リーマンショックの原因とは?その1サブプライムローンの崩壊
リーマンショックの原因は、サブプライムローンという信用度の低い人達に向けて販売された住宅ローンの証券化でした。このサブプライムローンが不動産価格の値下がりと同時にだんだんと破たんしていきます。
フウクマ
景気が良い間はちゃんと返済されて、返済されなくても土地や家の値段が上がっている間は家を売ったら高い値段で売れたのよね。
そうだね。だけど、そんなことは長くは続かなかったんだ。景気は循環するから、良い時の後でだんだんと悪化していったんだ。
パパクマ
土地と家の値段も永遠には上がりません。下がる時が来ました。
管理人が子供の頃に住んでいたマンションも、バブル全盛期は8,000万円だったのですが、バブル崩壊後は2,500万円になりました笑
すると、サブプライムローンという住宅ローンを組んでいたアルバイトやパートなどの経済的に信用度の低い人達が職を失い始め、返済が滞るようになってきました。
返済が滞った銀行は、しょうがないので担保である家を売ろうとしますが、買い手がなかなかいませんので売値を下げて処分しました。
その結果、貸した住宅ローンを、売ったお金でカバーできませんでした。不良債権となり、サブプライムローンという住宅ローンは赤字となりました。
サブプライムローンの貸し手である金融機関は、大赤字をかかえてしまいました。
これがアメリカ中で起こりました。
ただ、ここまでなら銀行が不良債権を抱えた、という話なのですが、証券化して投資家に売っていたために大変なことになりました。
リーマンショックの原因とは?その2サブプライムローンだけを手放せない
リーマンショックに繋がる原因に、投資家がサブプライムローンだけを手放せなかった、という要因があります。
サブプライムローンが儲かる対象ではなくなったので一度手放し、損を確定させて被害を確定してしまおう、と投資家が考えたとします。
しかし悪い事にサブプライムローンは、複雑に色々な金融商品と混ぜて証券化されていたため、どの金融商品に赤字となるサブプライムローンが含まれているのか、投資家はよくわかりませんでした。
サブプライムローンが何に混ざっているのかわからない!
そのため、住宅ローンを証券化した金融商品など関係ないと思っていた、投資家の資産にも影響を与えました。
例えばですが、手堅いと説明を受けていた金融商品に1億円投資して1年後に1億1千万くらいに増えると思っていたら、8千万円の価値になってしまった。
しかも、まだまだ下がりそう・・・と思っていたら、あっという間に5千万円になってしまった(;゚Д゚)
な、なんで?と、思ったら、
あ!!俺の資産にサブプライムローンが混ざってた!!!
さらに、他のどの金融商品に混ざっているのかわからない、そのためどれが値下がるかわからない・・・投資銀行に聞いてもわからない・・・
も、もう、とりあえず一旦全部売ろう!
ということで、投資家たちは金融商品を投げ売りました。
フウクマ
こ、怖いのね。。。
あってはならないことだよね。。。
パパクマ
サブプライムローンの悪影響が世界中で起きる
サブプライムローンの悪影響で、良い金融商品も悪い金融商品も投げ売りされることになってしまいました。
恐怖が市場(しじょう:株式市場や為替市場など)を襲いました。こうなるとパニック状態となり、あやしいと思う金融商品も問題なさそうな金融商品も投げ売ります。
しかし、そこで私は有頂天になり勘違いをしてしまいました。
「もう十分下がった!今度は買いだ!」と買い直したのです。。。
これが失敗で。そこからは儲けた分も全て吹き飛ばし、大きな損となりました。欲をかいてはいけませんね(^_^;)
金融機関や投資銀行も大きな損失を出し、経営は大きく悪化し小さな金融機関はつぶれるところも出てきました。
そして、ベアースターンズという、アメリカの巨大投資銀行が経営破たんしました。
ベアースターンズは、2008年当時リーマン・ブラザーズに次ぐ全米第5位の証券会社だったよ。
パパクマ
とても巨大な企業です。そのまま倒産させると影響は計り知れません。そのためアメリカ政府は多額の税金を投入して救済します。
放置して潰してしまうと、影響があまりにも大きいと判断したためです。
ああ、やれやれ( ´∀`)と、人々は安堵しました。しかし・・・
リーマンブラザースは救済されなかった:原因の本質
すると今度は、リーマンブラザーズが経営破たんしました。超大手証券会社です。
こちらも放っておいて潰すと経済への影響がとても大きいため、今回も政府に救済されるだろう、と人々は思いました。
しかし・・・救済されませんでした(涙)
フウクマ
救済されないと大変なことになるんじゃないの・・・?
そうなんだ。だから大変なことになったんだ。
パパクマ
リーマンブラザーズの株は紙屑になりました。リーマンブラザーズが発行していた金融商品も同様です。
何より、こんな巨大企業も破たんする、しかもアメリカ政府は救済しない、またもや大パニックで、投資家は失望しました(;∀;)
株価は大暴落、貸したお金は貸した先が潰れてしまい、返ってこないので不良債権化。
なんとか経営負担を軽くするため従業員を解雇。
そんなこんなで連鎖的に、アメリカの投資銀行や地方銀行はバタバタとつぶれました。
その数なんと2010年まで(リーマンショック後の約2年間)で300行以上・・・!
銀行がつぶれるものだから、融資を受けていた企業もどんどん潰れました。
まさに大恐慌です(;゚Д゚)
世界の経済は密接につながっているため、この「リーマンショック」はとても甚大な影響を世界中に及ぼし、100年に一度の大不況と呼ばれるほどになりました。
きっと300年後も社会の教科書に載っているでしょうね。
これが、リーマンショックです。
リーマンショックの日本への影響は?
リーマンショックの日本への影響は、バブル崩壊の教訓で過度な投資はしていなかったため、金融機関がバタバタ潰れるようなことはありませんでした。
しかし、日本も株価は下記のように大きく下がり、あらゆる経済活動が縮小しました。
- 2008年9月12日:12,214円
- 2008年10月27日:7162円
1ヶ月でなんと約40%もマイナスになりました。
その後数年不況が続き、民主党政権終了後のアベノミクスで株価は回復し始め、日銀も景気が回復していると発表できるほどになりました。
さいごに
リーマンショックの原因についてでした!
上記で日本の景気は回復していると書きましたが、続きがあります。
その後、消費税8%への増税で、再度景気は悪化しました。さらにその後2019年の10%への増税で、ますます日本の景気は悪化するでしょう。
日本は景気回復したいのかしたくないのか混乱してしまいます。
脱線してしまいましたが、投資などで欲をかきすぎると怖いですね(^^;
読んでいただき、ありがとうございました!
少し調べ物をしていただけなのですが、とても分かりやすく非常に面白いので見入ってしまいました。
NSさま
コメントありがとうございます^^
そう言っていただけると、嬉しいです。
これからも頑張ります。
経済の勉強を自主的に学んでいます。大変分かりやすかったです。ありがとうございます!
ユウスケさま
コメントありがとうございます。
そういっていただけると、励みになります!
経済のお勉強、がんばってください^^
サブプライムローンのところよくわかってなかったのでとても助かりました(T_T)
証券化など投げ売りなどわからない単語ポンポン解決していって感謝の言葉に尽きます
政経苦戦くん
コメントありがとうございます。
お役に立ったようで、嬉しいです^^
またよろしくお願いします。
とても分かりやすい解説をしていただき、本当に助かりました!
これからも読ませていただきます。
NKさま
コメントありがとうございます。
これからも宜しくお願い致します!
なんか、どの記事読んでもピンとこなかったんですが、めっちゃピンときました(笑)
他の記事も拝見させて頂きます!
べっちゃんさま、はじめまして!
ピンときていただけたみたいで、良かったです(笑)
コメントありがとうございました!
すごく分かりやすかったです。他の記事も参考にします。
このくらい分かりやすくスラスラと人に説明できるようになりたいですね。
ひろ太郎さま、こんにちは!
嬉しいコメント、ありがとうございます!
かなりわかりやすかったです!
なんとか疑問を無くそうと息切れしながらあらゆるサイトで調べましたど…
このサイト、記事に出会って数分でカタルシス…笑
こんな良心的なサイトに出会えて幸運です
少しでも僕のようなネット迷子がこのサイトに出会えるよう願います笑
しょうさま、こんにちは!
コメントありがとうございます^^
カタルシスが喚起されて、良かったです!
他のテーマもわかりやく書けるよう、頑張りますね。
経済の勉強していて、とてもわかりやすくて助かりました!
読みやすいし、凄くよかったです!またわからないことがあったらお世話になります笑
あーやんさま、こんにちは
嬉しいコメント、ありがとうございます^^
ぜひまたお越しくださいませ~
世界恐慌について調べていました。
本当にわかりやすかったです!
今まで頭の中でモヤモヤとしていたことが、
スッキリしました。
ありがとうございました!
ひろさま、こんにちは
モヤモヤがスッキリされたとのことで、私も嬉しいです!
ご訪問ありがとうございました^^
大学生ですが復習がてら拝見しました。非常にわかりやすく、感動しました。
ありがとうございます。
嬉しいコメント、ありがとうございます^^
わかりやすくも、顔文字入りでとても楽しかったです!(^o^)/
これからも頑張ってくださいね。
みゅーたんさま、こんにちは。
嬉しいコメントありがとうございます。
頑張りますね~^^
今さらですがスッキリしました、ありがとうございました!
これから他の記事も読ませていただきます^^
kyonさま、こんにちは。
スッキリして頂けて、良かったです^^
読んでいただき、ありがとうございます!
すっごく、わかりやすくて、ためになりました。
これからも、読ませて下さい。
タカママ様、こんにちは!
良かったです^^
今後とも、よろしくお願い致します。
なぜリーマンは救済されなかったのか、いろいろ説はありますが、そこが問題です。
丸芝農場様、こんにちは。
コメントありがとうございます。
しかしながらその問題は、当記事の趣旨ではありません。
ご了承くださいませ。
Really clear and easy to understand!
Awesome!
sk6138さま
ありがとうございます!
他の記事も読ませて頂きました。
揉め事の中心は、何時もアメ公ですね・・・。
kiss me mama Hallelujah様
良い面も悪い面も、覇権国家の影響力は大きいですね(^^;