ウイグル自治区とは?問題をわかりやすくまとめました

中国では、バブル崩壊に伴う経済破たんの可能性や、大気や水質のひどい汚染など、深刻な環境問題が起こっています。

我が国日本とも、東シナ海で対立していますし、フィリピンやベトナムとも南シナ海で、領有権を争っています。

ニュースで中国のコメントを聞くと、かなり高圧的な印象を受けますよね(^へ^;

中国は、内にも外にも様々な問題が起きていますが、民族問題に関しても、問題の規模が大きくなってきました。

今回は、そんな民族問題のホットスポットである、ウイグル自治区と、その問題についてとりあげたいと思います。

ウイグル自治区とは?どこにあるの?

ウイグル自治区とは、中国の北西部にあるウイグル族が中心として暮らす地域です。

↓黄色い部分です。
ウイグル自治区地図

ウイグル族は、トルコ系の人々で、中国の9割を構成する漢民族とは顔や言葉、文化や宗教(イスラム教)などが違います。見た目はエキゾチックで、でもそんなに濃くないアジア人という感じです^^

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ウイグルの近代の歴史

<ウイグル族の国:東トルキスタン国旗↓>
東トルキスタン国旗

ウイグル自治区の地域は、古くからテュルク系の民族が多く住む土地なので、テュルク人(トルコ人)の土地という意味の、トルキスタンと呼ばれていました。

古くから中国とは政治経済の分野で交流があり、漢や唐に支配された時期、ウイグル帝国やモンゴル帝国に属していた時期があります。

その後18世紀には、清の支配下に入り、清の滅亡後は中華民国(現在の台湾)に属しました。

そして、中華民国の新疆省であった、1933年と1944年には、東トルキスタン共和国を建国しました。

それぞれ数年間は政権が存続しましたが、1949年、国共内戦に勝利した中国共産党が東トルキスタンに侵攻し、中華人民共和国へ統合されました。

ウイグルの問題とは?

それでは、ウイグル自治区の問題とは、どんな内容でしょうか?
ウイグル族の人たちは、次のような不満を抱えているようです。

問題点:ウイグル族の人たちの不満

  • ウイグル自治区の豊富な資源が搾取されている
  • ウイグル自治区が核実験場となっている
  • 漢民族がどんどん流入してきている
  • ウイグル語の使用制限がある
  • 宗教(イスラム教)への制限がある
  • ウイグル独自の文化が破壊されつつある
  • 政治的な発言権がない又は少ない
  • 当局による不当と思える逮捕・拘束がある

日本人にはあまり共感しにくいですが、宗教や言語に対する制限は、自分の信じるものやアイデンティティに対する弾圧として、特に辛いだろうな、と思います。

私には、自分の信条やアイデンティティに関する大切な部分を国に制限されてしまうのは、今の時代にあり得ないことだと感じます。

こういった不満から、中国の中央政府に不満を持つウイグル族と漢族との対立の激化で、多数の死傷者が出る事件が起こり、暴力事件治安の悪化が実際に起こっています。

2009年には死傷者が最低192名、負傷者が1,721名となる、ウイグル騒乱と呼ばれる事件も起きました。
(ウイグル人組織のウイグル世界会議の発表では、死者数3,000人と発表)

ウイグル自治区だけではなく、中国全体の治安に影響するような、治安情勢の悪化が問題となっています。

天安門広場での車自爆事件

2013年10月末には、ガソリンタンクを搭載した車が天安門に突っ込み、死者と負傷者を出す事件が起きました。

その結果、中国当局は、ウイグル族を200人拘束するなどの措置を取りました。

対立がますます激しくなる可能性があります。

こういった事件が、突発的に起こるものではなく、積もり積もった不満が爆発するように起こっているので、今後もすぐには解決しない根の深い問題となっています。

天安門広場の事件は大きく報道されましたが、地方でも、死者の出る事件が多発しています。

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アルカイダによるテロ宣言

また、2009年にはイスラムテロ組織で有名な、アルカイダの幹部が、「中国に対する聖戦」を表明しました。

その中で、「東トルキスタンの、抑圧されて傷ついた兄弟たちを支援することは今日のムスリムの義務」と述べています。

<アルカイダの有名な人>


こういったテロ組織の発言は、現実的な大きな脅威として、中国当局も警戒しているようです。

<2014/9/2追記↓>
どうやら、イスラム教の過激派組織が、報復宣言を出したようです。

~引用ここから~

イスラム過激派、習近平氏を標的説 ウイグル弾圧に激怒 報復宣言

習近平国家主席率いる中国に、イスラム過激派組織が狙いを定めた-という衝撃情報が入った。新疆ウイグル自治区でのイスラム教徒弾圧に反発して、報復を模索しているというのだ。(後略)

出典:zakzak by 夕刊フジ

~引用ここまで~

※実際にはzakzak以外では報道されていない内容なので、真偽はわかりませんが、こういった報道が出てくることは、まるっきり的外れでもないように思えます。
<2014/9/2追記↑>


なぜなら、弾圧されているウイグル族の人々と、テロ組織が結びつき、民族独立への動きが活発化することは、他のチベット問題や、台湾の独立問題にも、飛び火する可能性があるためです。

チベット問題は、こちらにまとめました。

チベット問題とは?中国で起きている民族問題
先日、ダライ・ラマ14世※が来日しました。 ※チベット仏教の最高指導者 ダライ・ラマ14世は、ノーベル平和賞の受賞者でもありますが、...

2つのウイグル組織

現在、ウイグル人の2つの大きな組織があります。

世界ウイグル会議

世界ウイグル会議はドイツのミュンヘンに本部があり、世界中のウイグル人組織を統括しています。

日本でも、イベントが行われました。

暴力は使わず、平和的で民主的なウイグル人の地位確立を目指しています。

しかし、最終目標として、

分離独立を目指すのか、高度な自治を目指すのかは、
はっきりと表明していません。

民族問題で同じ、チベット亡命政府のような平和的な印象です。

東トルキスタン共和国亡命政府

2004年に発足した、東トルキスタン共和国亡命政府の本部は、アメリカのワシントンに置かれています。

目標は、ウイグル自治区を、東トルキスタン共和国の領土とし、中国からの分離独立を目指しています。


世界ウイグル会議については、独立を妨げる組織として非難しています。

イスラム教の過激な部分が感じられる印象です。

最後に

この問題が今後、どのように解決に向かうのか、尖閣問題で対立する日本としては、とても気になります。

今後も関心を持って調べていきたいと思います。

読んでいただき、ありがとうございました。

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