衆議院と参議院の違いは?表で簡単にわかりやすく!

先日、ねじれ国会についての記事を読まれた
学生さんから、「わかりやすくて助かりました!」
と、嬉しい感想をいただきました(#^.^#)

その時、「できたら、衆議院と参議院の違いや、
参議院の役割も、簡単にわかりやすくお願いします!」

というご要望をいただきました。


なるほど~、確かに違いをまとめておくと便利ですし、
参議院の役割って、ぱっと思いつくくらいでは、
「法案を審議する」くらいしか、思いつきません。

でも、参議院ならではの役割があるはずですよね。

そこで今回は、二院制の両院制議会における、
上院である参議院、下院である衆議院の違いについて、
簡単にわかりやすく、見てみましょう!

また、参議院の必要性についても、例え話でご紹介しています^^

衆議院と参議院の違いを表で!

国会議事堂


それでは、まずは衆議院と参議院の違いを、
表で確認してみましょう。


 衆議院参議院
二院制で言うと?下院上院
任期4年6年
定数475人242人
解散ありなし
被選挙権25歳以上の日本国民30歳以上の日本国民
選挙区小選挙区比例代表並立制大選挙区・小選挙区非拘束名簿式比例代表並立制
内閣信任・不信任決議ありなし
特徴任期が短く、解散があるため、より国民の意見を反映しやすい任期が長く、解散がないため、内閣としても無視できない


衆議院は、小選挙区で295人、比例代表で180人が選出されます。

以前、衆議院の解散について、記事にしました。

衆議院解散とは?なぜ解散するの?わかりやすく!


参議院は、一気に242人全員を選ぶのではなく、
3年毎に半数の121人が選挙で選ばれます。

内訳は大選挙区で73人、比例代表で48人が選出されます。


一般的に、衆議院議員は選挙区が小さいので、
地元の有力者が当選しやすくなっています。

逆に参議院議員は、選挙区が広いため、
多くの人に顔を知られている、タレントや芸能人が、
当選しやすい傾向があります。


また、上記の表にない違いとして、法案や予算案、条約の承認、
内閣総理大臣の指名では、衆議院の決定が優先される、
衆議院の優越(ゆうえつ)があります。

衆議院の方が任期が短く、解散もあるため、
国民の意見を反映しやすい、という理由からです。


では次で、国民の意見を反映しやすい衆議院だけでなく、
参議院がある理由や、問題点について、見てみましょう。

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参議院の役割と問題点は?

国会議事堂内
Copyright © 2006 The National Diet Building of Japan by Halfd


衆議院は、任期が短く解散があるため、
国民の意見を、良くも悪くも反映しやすいという特徴があります。


そのため、ちゃんと国民と国にとって有益な法案かどうか?

おかしな法案ではないか?


そういったことを、衆議院以外の場で、
公正に中立に、審議しチェックする機能が必要です。

それが、参議院ですね。


もともとは有識者が法案をチェックする院であり、
「良識の府」、とも呼ばれる所以(ゆえん)ですね。


しかし今は、次のような問題も指摘されています。

<参議院の問題>

  • 衆議院で多数派の与党が、参議院でも多数派の場合
    ⇒衆議院で可決なら、法案はほぼ成立する
  • 衆議院で多数派の与党が、参議院では小数派の場合
    (特に敵対する政党が多い場合)
    ⇒衆議院で可決しても、法案はほぼ否決される


例えば、衆議院ではタチツテ党が多数派とします。

この時、法案Aが衆議院を賛成多数で可決したとします。

この時に、参議院でもタチツテ党が多数派であれば、
法案Aは可決されます。

しかし、参議院ではタチツテ党が少数派で、
敵対するナニヌネ党が多数派であれば、法案Aは否決されます。
(ねじれ国会)


つまり、法案の良し悪しをチェックするといった本来の機能ではなく、
政党の立場などで、法律の可否が左右されてしまうことが、
問題となっています。


では、チェック機能がいまいち働かないなら、二院制、
参議院は必要なのでしょうか?もしかして必要ない?

とも考えられそうです。

こちらを、次で見てみましょう。

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参議院の必要性は?必要ないのでは?

参議院
Copyright © 2011 参議院本会議場 by Finavon


さて、ねじれ国会の原因となってしまう、衆議院と参議院の二院制ですが、

二院も必要なのでしょうか?

衆議院だけで良くないの??

と思いませんか?

私も以前は、そう思っていました。

しかし・・・


今は、参議院は、必要だと思っています。

その理由は、政情の安定化です。


ねじれ国会とは紙一重なのですが、
例え話で、この政情の安定化をご紹介しますね。

<衆議院だけの一院制の場合>

参議院がなく、衆議院だけの一院制だったとします。

選挙で衆議院議員だけを選ぶスタイルです。


選挙があり、政権与党が、敵対していた政党に交代したとします。

今までのタチツテ党から、ナニヌネ党に変わりました。


ナニヌネ党は、タチツテ党が最近成立させた法律を、
どんどん廃止して、別の法案を通しました

多数の法律が変わった結果、制度が大きく変わってしまい、
困る国民や企業が続出、経済にも悪影響が出て、
同時に政情も不安定になってしまいました。

しかし一院制のため、衆議院が解散されるか、
任期が満了する4年間は、ずっとナニヌネ党の暴走や迷走を
止められませんでした。


制度がコロコロ変わっては、たまりません。

政権与党が暴走しないための、二院制でもあります。

二院制の場合は、上記の例え話がどうなるか、見てみましょう。

<二院制の場合>

衆議院と参議院の二院制の場合です。


衆議院選挙があり、政権与党が、敵対していた政党に交代したとします。

今までのタチツテ党から、ナニヌネ党に変わりました。


ナニヌネ党は、タチツテ党が最近成立させた法律を、
どんどん廃止して、別の法案を通そうとしました。

しかし、二院制のため、ナニヌネ党以外の議員が、
参議院では多数を占めていました。

そのため、国民に不利益な法案や、法律の廃止は、
参議院で阻止されました。


また、いくつかの法案は、衆議院の再可決により、
ナニヌネ党が半ば強引に通しましたが、それを見た国民は、
次の参院選はもちろん衆院選も、ナニヌネ党を選びませんでした

そして、ナニヌネ党の政権は、数年で幕を閉じました。


本来の、参議院がちゃんと機能している状態ですね。

二院制なら、衆議院で選んだ政党が最悪ダメでも、
参議院が歯止めになります。

衆議院の与党も、参議院が他の政党に変わってしまわないよう、
国民の声(=世論)に気を配ります。

つまり、政権与党が暴走しにくくなるわけですね。

ねじれ国会になりスムーズに法案が通過しないデメリットがあるものの、政権の安定化や与党の暴走阻止、というメリットを日本は選択しています。


そう考えると、参議院には大切な役割があるんですね。


ただ、今のままではなく、もう少し改善されたスタイル、
例えば、小政党や無所属の立候補者に有利な選挙区に変更するなど、
衆議院とは違った、本来のチェック機能が働くような変更が必要なのでは?とは思います。

さいごに

衆議院と参議院の違いでした!

参議院は、政情の安定という意味でも、
大切な役割があるんですね。


このブログ、中学生から大学生まで、生徒さんや学生さんから、
わかりやすかったです~ありがとう!とけっこうな数の、
コメントをいただきます。

そんな時、日本の将来を担う若者の役に立つなんて、
ブログを運営していて本当に良かったな~と思う瞬間でもあります。

こちらこそ、読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m

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コメント

  1. 匿名 より:

    一院生だと暴走するのですか?暴走したとして数年で幕を閉じますよね

  2. 匿名 より:

    とても、わかりやすかったです^_^

  3. 匿名 より:

    いきなり質問すみません。
    二院制でも衆参どっちもナニヌネ党が多数派だった場合はナニヌネ党のやりたい放題になってしまうんですか?
    実際にそんなことってあるんでしょうか?

    • オトメンパパ より:

      こんにちは!

      そうですね。もちろん、衆議院でも参議院でも野党議員がいますので、法案に対する審議は行われます。
      ただし、究極的には多数決ですので、衆院で可決されれば、与党が多数である参院でもそのまま可決されます。

      やりたい放題というと語弊があるかもしれませんが、法案が憲法に違反していないか、他の法律と矛盾していないか、などの審議は行われますが、ナニヌネ党が出す法案は基本的に通るでしょう。

      2015年に安保法制関連(強行採決)のような感じになります。

  4. 匿名 より:

    書かれてる事が理解できました。なので、今度の参院選投票の意義も理解できました。ありがとうございます。

  5. 匿名 より:

    参議院は6年だけど、3年ごとに半数入れ替わる、というところもミソですよね。
    わたしも二院制ってどうなの?と思っていたクチですが、調べれば調べるほどよくできた制度だなと思います。

  6. 匿名 より:

    中学三年で丁度公民を勉強し始めた者です。
    この記事は分かりやすく理解することができ、非常に助かりました✨
    ありがとうございました!

  7. 匿名 より:

    大学1年です。公共政策入門という授業で、今の日本の国会は機能しているかいないか?というポイントが期末テストの一つでした。調べてまとめているうちに、与党が衆参両院で過半数占めていたら国会としての意味ない→片方の院は野党多い方がいい→えっ?ねじれ国会の方がいいのか?え、よくないからニュースになってるんじゃないの?→…わからん‼ってなりここにたどり着きました。ねじれ国会の記事とこれを読んで、かなり疑問解消できました。ありがとうございます。

  8. 匿名 より:

    社会科のノートまとめに役立たせてもらいました。
    本当に分かりやすかったです。ありがとうございました

  9. 匿名 より:

    とても良かった。

  10. 匿名 より:

    中学3年生の者です。
    2,3か月程前に、学校や塾で衆議院の選挙制度(?)は
    小選挙区比例代表並立制であると習ったのですが、参議院の選挙制度である
    大選挙区・小選挙区非拘束名簿式比例代表並立制とはどういう仕組みなのでしょうか?
    学校では習わず、塾でも特に説明がなく、自分で調べてみたものの、難しい言葉ばかりで理解できませんでした。もしよろしければ回答をお願いします。

  11. フリーザ より:

    とても分かりやすかったです
    ありがとうございました。

    • オトメンパパ より:

      フリーザさま、こんにちは。

      こちらこそお読み頂き、ありがとうございました!

  12. 匿名 より:

    自分もオトメンパパさんの様に最初は参議院はいらないと思っていましたが、この記事を読んで参議院がある事によって政情が安定しているんだと、一つ賢くなりました!有り難うございました!

    • オトメンパパ より:

      光栄です^^

      国も試行錯誤しつつ、少しづつ良くなっていくのでしょうね。

  13. 匿名 より:

    衆議院の人数は475人です。
    間違っていますね。

    • オトメンパパ より:

      ご連絡ありがとうございます。
      定数が475人で、人数が480人でしたね。
      紛らわしいので修正致します。