希望の党はなぜ負けたの?本当の理由はコレ!

希望の党が負けた理由

2017年の選挙も終わりましたね~

最初は自民党の圧勝かと思いきや、突然できた希望の党とそれに突然合流した民進党が、小池人気で大きく議席を伸ばす!?と思えましたが・・・結果を見てみると希望の党は惨敗しました。

東京都議選で圧勝した小池さんの神通力は、国政には届きませんでしたね。

でも、今回の衆院選では、それは勝てないでしょう!という理由が、希望の党にはありました。

今回はその希望の党が負けた理由を一緒に見ていきましょう。

希望の党はなぜ負けたの?本当の理由は?

投票する

小池さんの希望の党が、2017年の衆院選で破れた理由は、「排除」と言う言葉を使ったからでも、ご自身が選挙に立候補されなかったからでも、小池さんがおっしゃるように「党の代表が女性という鉄の天井があった」からでもありません。

理由はとてもシンプルです。

保守政党を支持する国民の多くは、民進党(旧民主党)が「大嫌いだから」です。

大嫌いという言葉に語弊があるなら、「民進党にはもう国をまかせたくないから」です。

希望の党は保守政党なのに、なぜ保守ではない元民進党を大量に抱えたのでしょう?希望の党からは、元民進党が126人も衆院選に出馬しました。

小池さん、なんで~!?と思った方も少なくないのでは(^_^;)

保守層からも民進党支持者からも投票されにくい

希望の党は保守政党だし代表は小池さんで良さそうだけど、ほとんどが民進党議員か~(うーん残念!)というのが、保守を支持する有権者の気持ちだったのではないでしょうか。

保守政党に投票したいと思っている有権者で、元民進党議員に入れようとする方は少ないでしょう。

希望の党は保守政党、でもその構成員は保守ではない?最近保守になった民進党議員さん?うーん、微妙・・・という状況ですので、投票は見送らざるを得ませんね。

また、民進党支持者にしても、「え~希望の党は安保法制に賛成する党?じゃあ立憲民主党に入れるか~」となりますよね。

そうして、希望の党は保守層からも民進党支持者からも投票されにくい状態になってしまいました。

これが希望の党が惨敗した理由です。

民進党はなぜダメなの?その理由とは

それでは、民進党はなぜそこまでダメなのでしょうか?理由にふれてみましょう。

国民は民主党に対して何をされたか、まだ忘れていません。だから民主党の名前が民進党に変わろうが、民進党議員が民進党を抜けて希望の党へ移ろうが、元民進党に対して票を入れる事はありません(保守を支持する国民は)。

バツをする男性

一気に膨れ上がった(政権を担当したことのない)新しい党へ投票することのリスクを、国民は2009年の民主党への政権交代で思い知りました。民主党政権を選んでしまったことへの後悔を、国民は忘れていません。

民進党(民主党)時代の内容をざっと挙げてみます。

民進党の残念な失政
  • こども手当を一人26,000円支給します!
    政権を奪取した民主党の一番の目玉政策が、子供手当てでした。
    少子化対策で、「お子さん一人につき、26,000円支給しますよ♪二人なら52,000円、三人なら78,000円です!」というあま~い言葉を、多くの国民が信じました。でも、ウソでした。
  • 沖縄の米軍基地を国外、最低でも県外に移転します!
    鳩山首相(当時)は上記のように発言して、米軍基地で困っている沖縄の方を喜ばせました。本当にできるのか!?というアメリカのオバマ大統領(当時)にも「私を信じて!」という強い言葉を使って黙らせました。
    しかしその後、「勉強したら、沖縄以外難しいのがわかった・・・」という趣旨の発言をして、沖縄県民の感情を逆なでしました。
    (そしてその後辞任しました・・・)
  • 日米関係を最悪に
    上記の米軍基地の移転問題で、日米関係を急速に悪化させました。
  • 東日本大震災の原発事故の後始末
    対応が遅れ、様々な被害が拡大したと言われています。
  • 超円高を放置して景気を悪化させる
    円が1ドル75円という超円高(過去最高値)になりましたが放置し、輸出企業を苦しめました。自民党に戻ってからは半年余りで1ドル=100円に回復、株価も1万5000円を回復しました(ちなみに日本は世界で最も不人気な株式市場として選ばれる不名誉も)。
  • 尖閣諸島中国漁船衝突事件
    違法に体当たりしてきた中国の漁船船長を、中国からの圧力であっさり釈放しました。法治国家にあるまじき行為です。

  • 日中関係を最悪に
    上記に関連して尖閣諸島を国有化しました。このことは私も支持していますが、反中デモが多発、中国にある日本のデパートが壊され、日本車も壊され、結果的に日中関係は最悪の状態になりました。もう少しうまくできなかったのかな、という思いがあります。

と、このように3年程度で日本の経済や国際情勢を悪化させた民進党に、国民は怒りや呆れがあるのですが、そんな旧民進党議員を大量に抱えてしまったため、希望の党は惨敗したのですね。

しかし、よくもまあこんなに失敗できますね(^_^;)

希望の党はどうすべきだった?

小池さんは本来、前原さんや細野さんなどの地元で人気のある人や無所属の人に絞り(もちろん安保法制などの党の政策に反対しない人限定)、小規模でも堅実な希望の党を作るべきだったのではないでしょうか?

政権交代への欲が出てしまったのでしょうか。元民進党議員を寄せ集めたところで、国民からの信頼を得ることなどできないのに。

民進党は党をあげて「安保法制に反対していた」のに、希望の党に合流するために「安保法制に賛成」鞍替えしました。

これって政治家のキモである理念を曲げていますよね。国家の安全保障という重大な分野で。

これでは信じられるわけがありません(  ̄)з ̄)

実際に、政党の公約である「安保法制に賛成」という部分を見直す声が元民進党議員から上がっています(笑)

正直、ドン引きです。もし希望の党が多くの議席を取れて、小池人気続行中なら、安保法制には賛成のままだったのではないか?などと思ってしまいます。

立憲民主党はその点、筋が通っていますよね。私は政策は全く支持していませんが、ウソはついていないように思います。

さいごに

希望の党が負けた本当の理由でした!

もちろん民進党アレルギーだけではなく、国政よりも都政を先にしっかりやってよ!という都民の声も反映されているでしょうね。

しかし、小池人気に惑わされることなく国民はしっかり見ていますね。安心しました(*^_^*)

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