沖縄の、普天間基地の移設問題が、様々な原因からかなりこじれてしまっています。
辺野古への移設が決定したと思ったら白紙に戻ったり、辺野古以外の場所を探しても移設先が見つからず、再度、辺野古に決まったり。
さらに辺野古の埋め立て申請が、沖縄県知事に許可されたと思ったら、その後、沖縄県知事から「やっぱりダメ!」と作業中断の指示が入ったり・・・
なぜこんなにもこじれてしまったのでしょう?
今回は、普天間基地移設問題を、わかりやすくまとめました。
普天間基地移設問題とは?
Copyright © 2010 普天間飛行場空撮画像 by LERK
沖縄には、アメリカの陸軍、海軍、空軍、海兵隊の基地があります。
普天間基地(飛行場)とは、沖縄に駐留している上記のアメリカ海兵隊の、複数ある施設の内の航空施設です。
この普天間基地を移設しようとしているのですが、次のようにいくつかの問題があります。
- 前提:普天間基地の問題
- 沖縄県と政府との溝の問題
- 辺野古移設への反対意見の問題
普天間基地の移設は、1995年の沖縄米兵少女暴行事件がきっかけで、米軍駐留に対する大規模な反対運動から、検討され始めました。
忌々しく、非常に悔しくて悲しい事件です。
それを受けた、当時の橋本龍太郎首相は、1996年にはクリントン大統領(当時)との日米首脳会談で、普天間基地の全面返還を目指すことで合意しました。
この点は、とても迅速ですね。
しかし、その後なかなか詳細が決まらなかったり、ある人が全部ひっくり返したりして、移設は難航しました。
なんと1995年から数えると、この問題20年以上にもなるんですね!
上記の問題を順番に、それぞれ見ていきましょう。
普天間基地の問題!基地が市街地にあることが問題
この普天間飛行場は、沖縄県宜野湾市にあるのですが、市街地にあるため以前から、事故や騒音問題に加えて米軍兵士の起こす事件が問題となっていました。
- 市街地中心部に基地がある
周りに学校や住宅があるため「世界一危険な基地」と呼ばれるほど。 - 米軍兵士の問題行動
女性、少女への暴行事件が何度となく起こり問題となっている。
また、日米地位協定のため、日本に駐留している米軍兵士は起訴されるまで、日本の警察が身柄を拘束・取り調べを行うことができない。拘束、取り調べせずに起訴するのは難しい。 - 事故の危険性
訓練中の大型ヘリがコントロールを失い、沖縄国際大学の1号館に接触、墜落し炎上した。今後も起こる可能性があり、周辺住民は不安を感じている。 - 騒音の問題
飛行場は市街地にあるため、周辺の住民へのヘリや飛行機の騒音が、問題となっている。
上記の問題から沖縄住民の間には根強い、基地の返還要求があります。
そういえば、私が沖縄に旅行した時のことです。
次のようなことがありました。
なるほど、確かに面白くはないですよね。
日本の沖縄の土地なのに、なんで他国の人の方が、良い思いをしているの?って思います。
すぐに解決すべき問題に加えて、こういった複雑な感情も、基地の返還要求につながっているのでしょう。
続いて、沖縄と政府間との溝の問題です。
沖縄県と政府間の溝!どんな問題がある?
基地という軍事施設を移転するわけですから、様々な諸問題があります。
これらは、政府と地元が二人三脚で進めていくもののハズですが・・・
今までの歴史で沖縄県民の方の中に、政府への不満や不信感もあり、なかなか移設問題が進みません。
- 沖縄に日本の米軍基地が集中している
日本の米軍「専用」基地の内、約74%が沖縄に集中しています。(自衛隊と在日米軍との共用基地で考えると、面積比で23%)そのため、基地の負担を沖縄にばかり押し付けられているという県民の想いから、「もう基地は不要です。県外に移設してください!」という意見があります。
- 度重なる問題への政府の対応
住民の間に、過去、政府が誠実に対応してくれなかった、という不満があります。基地や米兵が原因の問題に対して、「お金で解決された」という印象が、県民の反発をかっています。日米地位協定の見直しに本気で動くといった日本政府の誠意を見せてほしいものです。 - 米統治時代の不満
沖縄は戦後、日本に返還されるまでは、アメリカの統治下にありました。その当時は、実質治外法権が認められているような状態です。さらに、その際には米兵による住民への発砲も認められていました。 - 県内のことを自ら決めたいという想いの知事選挙
辺野古への移設反対派である知事や、県議会議員が選挙で当選するものの、実際には反対を実現することができない口惜しさが、不満の声につながっています。 - 基地の使用を15年とする案の破棄
同じ場所に長く基地があると固定化されてしまう懸念から、当初は15年という使用期限を提示していました。
しかし、アメリカの難色により破棄されました。同じく飛行場を軍民共用とする案もありましたが、こちらも破棄されました。
今までの積み重ねの結果の、政府への不信感なのですぐには解決しにくい問題です。
ただ、一番大きな問題は沖縄ばかりに米軍基地があることへの不満ですよね・・・
また、沖縄県と政府との溝が、決定的となってしまった原因の1つに、次の「最低でも県外発言」があります。
「最低でも県外」は何が問題だった?
Copyright © 2009 鳩山由紀夫(政治家) by Ryosuke Yagi
2009年に、当時の民主党代表の鳩山由紀夫氏が、それまで日米両国が、頑張ってまとめあげた案を破棄する「基地の移設先は最低でも県外」を発言しました。
自信満々で言うので、「マジか!?すごい!」ってことで、半信半疑ながらも沖縄住民や国民は支持しました。
ちょうど、子ども手当を一人26,000円出しますよ!民主党に清き一票を!と公約にしていましたが、あれと一緒ですね。
で、結局、できませんでした。
そもそも、普天間基地(飛行場)は、在沖縄にいるアメリカ海兵隊の航空施設です。
沖縄に駐留している海兵隊が使用している飛行場です。そのため、飛行場だけを県外へ移設することは、あり得ません。
県外に飛行場を移すとどうなる?
仮に、県外に移設されたとしましょう。
その場合、沖縄にいる海兵隊が、沖縄から移設された飛行場まで、どうやって行くのでしょう?
数時間かけて、船で向かうのでしょうか?
不便でしょうがないですね(^_^;
そのため「最低でも県外」という場合は、飛行場と一緒に、海兵隊ごと県外へ移設するという、全然別の話になってしまうわけです。
そこまで考えての発言ならば本当に素晴らしいと思います。が、辺野古以外の移設先の見通しが立たないまま、票集めのために聞こえの良い発言をしたのでしょう。
ひどい話です。
しかし、当然ミラクルな解決策を提示する力もなく、辺野古以外の移設先を探しましたが全く見つからず、「やっぱり辺野古でお願いします」という残念な結果になりました。
辺野古への移設反対!何が問題?
Copyright © 2012 HENOKO cape Ryukyu, JAPAN by Si-take.
普天間飛行場の移設先として、沖縄県名護市の辺野古に決定しました。
完全に新しく基地を造るのではなく、すでにある米海兵隊キャンプ・シュワブを拡張します。
最寄りの住宅地から、1.5km離れていて、市街地からも10km以上離れています。さらに海の上に、飛行場(ヘリポート)を設置しますので騒音や事故の問題が、クリアできますね。
また、普天間基地と比べると、街までの距離も遠くなりますので、単純には言えませんが兵士と沖縄の民間人が接する機会も減るでしょう。
ただ、辺野古へ決定されたものの、反対意見もありなかなか実現しません。
どんな反対意見があるのでしょうか?
- サンゴやジュゴンなどの生態系への影響
サンゴへの影響の懸念や、国の天然記念物に指定されているジュゴンに悪影響がある、という懸念です。
辺野古では、ジュゴンが藻を食べた後が発見されていますが、調査の結果、「沖縄周辺の海草を特段の偏り無く摂餌し、」とあるように、絶対に辺野古でないといけない、というわけではなさそうです。出典:環境省HPより
- 排水や排油などの環境汚染
排水や排油により、辺野古の海が汚染されるという意見があります。こちらについては、防衛省がHP上で、浄化して排水すると回答していました。 - 漁業への影響
ヘリポート建設のための埋め立てで、漁場がなくなったり工事中に漁ができなくなる影響です。
この問題には、国から漁業組合(120人の組合員)へ36億円の補償金が交付されます。
出典:琉球新報HPより
以上が、辺野古移設への反対意見でした。
とはいえ辺野古に反対というより、沖縄にまた基地ができることに対する沖縄県民の方の拒絶が一番の反対意見と言えます。
おわりに
普天間基地の移設問題でした。
民主党政権のおかげで、沖縄と政府間もこじれましたし、米国にも無駄な不信感を抱かせました。これは、相当な罪だと思うのですが、まだ民主党が名前を変えて存在しているのが不思議でなりません。
また、自民党政権も沖縄県民の方への配慮が足りないように思えます。日米地位協定が改訂されていないのが、その証拠ですよね。国民の生命と財産を守るのが政府の役目ですから。役目を果たせていないとも言えます。
沖縄県在住の方から様々なコメントを頂きます。中にはこの記事を読んで不快な思いされた方がおられましたら申し訳ありません。
私としては、国防のためにあの地域に米軍がいるのは賛成ですが、沖縄本島に米軍がいる必要はあるのか?と思います。
次のような案はダメでしょうか?
ほどほどのサイズの島を国が買い上げて、全て米軍基地としてアメリカに貸与します。そこで働く人を除き、民間の日本人が住んでいない状態とします。そうすると米国軍人による犯罪も少なくなると思いました。
実現は難しいのでしょうけど、こういう議論はどうでしょう?荒唐無稽でしょうか。沖縄本島から別の島に時間をかけて移転していくことはできないでしょうか。
辺野古埋め立てし自衛隊基地にする、普天周辺のとちを高く買い上げ普天間をひろげる。知事が守らない石垣などの沖縄人をまもれることになる、
M・Hさま、コメントありがとうございます。
> 辺野古埋め立てし自衛隊基地にする、普天周辺のとちを高く買い上げ普天間をひろげる。知事が守らない石垣などの沖縄人をまもれることになる
知事は完全に迷走してしまっていますね・・・
とてもわかりやすかったです!ありがとうございますm(_ _)m
次はアメリカの思惑や中国の狙い等も絡めてもっと詳しく説明していただけるとありがたいですm(_ _)m
ターキー様、こんにちは。
嬉しいコメントをありがとうございます!
> 次はアメリカの思惑や中国の狙い等も絡めてもっと詳しく説明していただけるとありがたいですm(_ _)m
はい、米中対決も取り上げてみたいと思っています。
沖縄県民の私としては辺野古に基地を移設するにあたってジュゴンなどは関係ありません。辺野古移設に関する一番大きな問題は、今からまた辺野古に基地を作る(拡大する)ということはまたこれから数十年間いや、もっと先まで沖縄に米軍基地がある、と約束される、ということなのです。沖縄から基地を無くす、という考えが一切無いようですが、そこをもう一度考えてほしいです。
市川さま、こんにちは。
確かに、米兵がこれからもずっと居続ける、ということですよね。
沖縄に住まわれている方からの、貴重なご意見ありがとうございます。
「普天間基地移設問題」読みました。普天間基地の近くに住んでいます。 よくまとめられて感心しました。基地に反対する心ない過激な人たちも少なくないので心境は複雑です。
地元二紙や本土で伝えられている報道が必ずしも沖縄県民の総意でないことも知ってほしいものです。普天間基地の原点は「その危険性の除去」です。この点がいつのまにかすり替えられ集票化してしまったのが現県政です。沖縄問題は利権がらみのゴールポストを次々移す韓国の慰安婦問題と同じです。普天間問題、安倍政権でようやくゴールが見えてきた感じです。当に強いリーダー=沖縄の基地問題の解決ってことだと思います。このサイトとても勉強になります。益々のご精進を祈っています。
mk様、貴重なコメントをありがとうございます。
> 地元二紙や本土で伝えられている報道が必ずしも沖縄県民の総意でないことも知ってほしいものです。
この沖縄県民の方の意見が置き去りにされていると、ニュースなどを観ていて、かなり強く感じます。
> 普天間基地の原点は「その危険性の除去」です。この点がいつのまにかすり替えられ集票化してしまったのが現県政です。
なるほどですね。
ところで一番気になる疑問なのですが、なぜ今の翁長知事が当選してしまったのでしょうか?
> 沖縄問題は利権がらみのゴールポストを次々移す韓国の慰安婦問題と同じです。普天間問題、安倍政権でようやくゴールが見えてきた感じです。当に強いリーダー=沖縄の基地問題の解決ってことだと思います。
まさにその通りだと思います。
> このサイトとても勉強になります。益々のご精進を祈っています。
大変有難いお言葉です。ありがとうございますm(_ _)m
>ところで一番気になる疑問なのですが、なぜ今の翁長知事が当選してしまったのでしょうか?<
経済的力学(基地関連収入より民間活力の収入の方にウェートが増し依然と較べ基地関連収入の旨味がなくなった)こと。そして一番解ってほしい県民性 「少なくとも今の沖縄であってほしい!現状が変わってほしくない!」
つまり環境変化を望まない 究極すると基地の返還を望まない物静かな大人しい多くのサイレント・マジョリティの存在です。翁長さんはこれをうまく利用しただけの話です。
mk様、ご返信ありがとうございます^^
> 経済的力学(基地関連収入より民間活力の収入の方にウェートが増し依然と較べ基地関連収入の旨味がなくなった)こと。そして一番解ってほしい県民性 「少なくとも今の沖縄であってほしい!現状が変わってほしくない!」
> つまり環境変化を望まない 究極すると基地の返還を望まない物静かな大人しい多くのサイレント・マジョリティの存在です。翁長さんはこれをうまく利用しただけの話です。
なるほど!
疑問が払しょくされました。
> 究極すると基地の返還を望まない物静かな大人しい多くのサイレント・マジョリティの存在
そうなんですか・・・
普天間は危険があるというのに、残念ですが、そっちが勝ってしまうのですね。
本州に住んでいる私からすると、辺野古は人も少なくて、なかなか良い移転先だと感じるのですけどねえ。
(無責任な意見かもしれませんが・・・)
色々と、ありがとうございました!
ヤナイさま、わかりやすいご説明ありがとうございます。翁長知事は辺野古への移設に反対してますが、普天間基地の危険性についてはそのままでいいということでしょうか?
シゲ様、こんにちは。
> 翁長知事は辺野古への移設に反対してますが、普天間基地の危険性についてはそのままでいいということでしょうか?
翁長知事は反対を叫んでいますよね。
そして、じゃあ普天間基地はどうするのか?という答えがとても気なりますが、明確にしていません。
「とにかく移設に反対すること」を使命としているのでしょう。
それでは困るのですが、翁長さんからも政府からも、良い案は他に出ていません。
本来は反対する側から、何かしら代替案はあって然るべきですが、ありません。
これをどう考えますか?
私(本州の人間)の一意見ですが、代替案がないのなら、辺野古への移設が妥当ではないか?と思えます。
普天間にあるより、辺野古にある方が、はるかに安全だと思えます。
日米でも決まったことですので、迅速に移設しなければならない、という理由もあります。
さらに基地の移設に関して、地方自治体には国の決定を覆す権限はありません。
しかし、「移設反対」という沖縄県民の民意を受けて当選したので、翁長さんはイケイケなのでしょう。
一つ面白いニュースを見ました。
普天間の跡地に、ディズニーランドやUSJを誘致する案です。
ちょっと不謹慎かもしれませんが、これが具体的に決まれば、アッサリと移設が決まるように思えます^^
経済効果もバツグンですしね。
ヤナイさま、とてもわかりやすいお答えをいただき、どうもありがとうございます。 なるほどおっしゃるとおり、普天間の跡地に行楽施設がくれば、関連収入がでるので、反対派も受け入れやすくなるのでは。 そして少しでも早く周辺の方々の危険性が無くなるといいですね。
ヤナイさまの文章表現には品格があり、拝読させていただくと気分がよくなります。 他にもたくさんのトピックスがあり勉強させていただいております。 益々のご活躍を期待しております。 ありがとうございます!
恐縮です(^^;
こちらこそ、シゲ様のような方がコメントをくださると、大変嬉しいです!
今後とも当ブログを宜しくお願い致しますm(_ _)m
この問題のいちばん大切なことは、沖縄だけに過大な基地負担を強いていることだと思います。沖縄の基地は、先の大戦後、住民を収容所に押し込めている間に基地が建設されました。また、必要とあらば、「銃剣とブルドーザー」で基地を建設したことです。沖縄県民の意志で基地が建設されたわけではありません。また、1952年のサンフランシスコ条約が結ばれる前後までは、本土と沖縄の米軍基地比率は、9:1でした。しかし、本土で米軍基地反対運動が起きて、次々と基地が沖縄に移されて、今の比率になりました。当時の沖縄には,アメリカの施政権下、基地移設の拒否権はありませんでした。
「沖縄の基地集中をなくす」これがいちばんの命題です。ここから出発しないと沖縄の基地問題の根本的な解決はありません。
沖縄の基地集中を肯定する人は、まず自分の住んでいる県に米軍基地を誘致することを肯定しましょう。おそらく出来ないでしょう。だったら沖縄に理解の目を向けて下さい。かつての自民党の心ある人は、(野中官房長官、後藤田官房長官、梶山官房長官など)沖縄の置かれている現状に対して、申し訳ないという感情を持っていました。
ボクの好きな大橋巨泉氏は、「ボクは日本人として恥ずかしくて沖縄へは行けない」と言ってました。これがまっとうな感情だろうと思います。
K・Yさま、こんにちは。
(本名かと思ったので、イニシャルに変更致しました)
貴重なご意見ありがとうございます!
言っている事は分かる。誰だって家の隣に基地なんてあると嫌でしょう。ただ沖縄は軍事境界線とも言える立地にあります。先大戦ではアメリカですら沖縄から攻めました。だから他県では沖縄の代わりを全て務めることは出来ないのも事実。代われないものを代われと言うのは本土の国民には言い掛かりに聞こえますよ。
ハル様、こんにちは。
> だから他県では沖縄の代わりを全て務めることは出来ないのも事実。代われないものを代われと言うのは本土の国民には言い掛かりに聞こえますよ。
「沖縄に集中していて、それを他県にも移すことができない」
こうなると負担を減らすためには、他県にはない特典を設けるのはどうでしょう?
例えば、「沖縄県民は沖縄県内では消費税が免税になる」などです。お金で解決は良くないのかもしれませんが、一番現実的かな、と思います。他県の国民も反対する人は少ないでしょう。
普天間基地のすぐ横に実家があり、幼いころから基地を見てきました。現在は内地に住んでます。
基地問題は本当に複雑ですね。
1995年の事件当時、私は小学1年生したが、同じ市内の少女が乱暴された事に怒りが沸いて、親にお願いしてでデモに参加し基地反対を訴えました。
それから21年、今度は二十歳の子が殺され、また同じ感情が県民の中で高まっているのかなと、ニュース越しに感じています。
ただ、今こうして県外から見てると、どうしようもない怒りが基地反対に向かっているような気もします。
全ての基地関係者が悪ではない事は、県民の人も理解していると思うし、私自身、沖縄で育って、多くのアメリカ人やアメリカ文化に触れてきた中で、沖縄にとっての基地が安保とは別で重要だと考え、どうにか共存ができないかと考えています。
移設については、環境問題や地位協定などの問題をきちんと議論してもらえれば、辺野古でも良しかなと。
普天間の跡地には、下記のような英語に触れらる施設を作ってほしいです。
(韓国英語村パジュキャンプ英語プログラム、というリンク先でした。URLは削除しましたので、検索してください。)
沖縄県民の英語力が向上すれば、県民の基地に対する意識も変わってくるのかなと考えています。
シーサーさま、こんにちは。
貴重なご意見、ありがとうございます。
> ただ、今こうして県外から見てると、どうしようもない怒りが基地反対に向かっているような気もします。
そうですね。ぶつける先が難しいので、基地反対というわかりやすい部分に向くと思います。。。
私も子供がいますので、辛い事件はたまりません。
> 全ての基地関係者が悪ではない事は、県民の人も理解していると思うし、私自身、沖縄で育って、多くのアメリカ人やアメリカ文化に触れてきた中で、沖縄にとっての基地が安保とは別で重要だと考え、どうにか共存ができないかと考えています。
以前、橋本さんが(元大阪市長)言って袋叩きにあった件ですが、現実問題としてこういう事件が起こっている、それならもっと現実的にコントロールせんかい!と私も思います。
かなりアメリカから叩かれていましたが、こういう事件を起こさない立場になってから言え!とアメリカに言いたいです。
> 移設については、環境問題や地位協定などの問題をきちんと議論してもらえれば、辺野古でも良しかなと。
そうですね。
英語プログラムの紹介、ありがとうございます。
こういう施設ができると、コミュニケーションが深まりますよね。
とても必要だと思います。
ありがとうございました!
今さらながら、この件に関しては、私は沖縄の気持ちを汲むべきと感じました。
飛行場だけでなく、基地ごとの移転。実質、場所的には九州付近でなぜダメなんだ
という意見に賛成です。
ハッキリ言って、自民党のやり方は強引すぎて、沖縄の人間でない私も
嫌な思いがしましたし、また、沖縄県以外の人が基地への反対の意を持つことが
おかしいだの、中国だ韓国人だと言われるだの、機動隊が「土人」発言するだの
賛成派に目立つ差別意識を見ると、もはや賛成派はまともな人間がいないような
気分にもなってしまうのが現状です。
当時の民主党は、後半、内部もめしましたが、私は弱者の立場に立とうとした
姿勢を今、高く評価します。今、ちまたでは偏見をもち、民進党のひたすら
悪口だけを言う人が多くいますが、もうこれは政治ではないです。
偏見と悪意の、一方的な罵りにしか見えません。いつからこうなってしまったの
でしょうか。悲しい事です。
とろろ昆布さま、こんにちは。
沖縄、大変こじれていますね。。。
> 当時の民主党は、後半、内部もめしましたが、私は弱者の立場に立とうとした姿勢を今、高く評価します。
今の民進党叩きは別として、できもしないことを言って喜ばせ、最後は「勉強すればするほど沖縄の重要性が分かった」と言った鳩山氏(民主党)です。
私は全く評価できません。
最後まで県外を貫けば大したものでしたが、「やっぱり無理ですわ」と口だけで終わりました。呆れるばかりです。
一国の総理大臣は、できるできないをしっかり勉強してから、いける!と関係各所に調整できた場合に発言するべきです。
あれは、沖縄の人の気持ちを汲んだのではなく、人気取りがしたかっただけと言われても、仕方ありません。
> ハッキリ言って、自民党のやり方は強引すぎて、沖縄の人間でない私も嫌な思いがしましたし、また、沖縄県以外の人が基地への反対の意を持つことがおかしいだの、中国だ韓国人だと言われるだの、機動隊が「土人」発言するだの賛成派に目立つ差別意識を見ると、
これは良くないですよね。悪口や罵倒をしても、何も進みませんので。
土人とか謎の発言は、本当に悲しいことです。
しかし、反対派も相当ひどいようです。
反対派の機動隊員に対する罵詈雑言を聞いたことがあるか? 「土人」発言招いた沖縄の異常空間
戦後72年の間、米軍関係者が起こした事件事故は、沖縄県民の記憶にべったり張り付いて離れません。その事実に目を向けずに沖縄へ基地負担を押し付け続けることに、県民の多くが怒り、本土政府から見放されていることに深く悲しんでいるのです。本土に住んでいる皆さん、私たちの怒りと悲しみを受け止めることができますか。私は復帰当時12歳でした。心底日本人になったことを喜びました。これからは本土政府が理不尽な事件事故から私たちを守ってくれると期待しました。しかし、・・・沖縄県に基地が集中する現実は全く変わっていません。沖縄自動車道には「流れ弾注意」の看板が設置されたままです。辺野古の基地が完成しても、普天間は返還されないと、稲田さんが国会で答弁しています。私たちは本当に日本人と認めてもらっているのでしょうか。
M・勝(イニシャルに変更しました)様、コメントありがとうございます。
沖縄の方なのですね。
> 米軍関係者が起こした事件事故は、沖縄県民の記憶にべったり張り付いて離れません。その事実に目を向けずに沖縄へ基地負担を押し付け続けることに、県民の多くが怒り、本土政府から見放されていることに深く悲しんでいるのです。
そのやるせない思いが全てなのでしょうね・・・
> 辺野古の基地が完成しても、普天間は返還されないと、稲田さんが国会で答弁しています。
それは完全におかしな話ですね。住宅密集地で危険だから移転なのに、返還されないとは。
> 私たちは本当に日本人と認めてもらっているのでしょうか。
もちろん日本人ですが、沖縄の方がそう思うほどの国の対応の不味さが解決されないといけませんよね。。。
もう一つ、私は前回知事選で仲井間さんに投票しました。普天間の危険除去のためには、辺野古への移設しかないと考えたからです。日本は米国に逆らうことはできない。「はらわた煮えくりかえる思いで辺野古容認」これが辺野古容認派の大部分です。すべての米軍基地をなくせとは言いませんが、沖縄への過度な集中、本土に住む人はどう思いますか。
M・勝(イニシャルに変更しました)様、コメントありがとうございます。
沖縄の方なのですね。
> 普天間の危険除去のためには、辺野古への移設しかないと考えたからです。日本は米国に逆らうことはできない。「はらわた煮えくりかえる思いで辺野古容認」これが辺野古容認派の大部分です。
非常に参考になります。ありがとうございます。
> 沖縄への過度な集中、本土に住む人はどう思いますか。
集中しすぎだと感じます。では他にどこか移転できるのか?と言われると、実現は難しいと思うのですが、沖縄本島近くの人口の少ない島への移転はできないのかな?、と考えることがあります。
ほどほどのサイズの島を国が買い上げて、全て米軍基地としてアメリカに貸与するのです。
そこで働く人を除き、民間の日本人は住んでいない状態とすれば、米国軍人による犯罪も少なくなると思いました。
実現は難しいのでしょうけど、こういう議論はどうでしょう?荒唐無稽でしょうか。
沖縄本島から完全に無くすのは難しいとしても、別の島に時間をかけて移転していくことはできないでしょうか。
基地が無くなるとC国の介入が増えていきますし
益々K国に利用されることが増えていきますし
利益をもたらすものであれば歓迎するのですが
彼らは軍事侵略か経済侵略が目的なので暴力も貧困もご遠慮したいところ・・・
アメリカを歓迎するのが正しい選択とわかっていても、犯罪が・・・犯罪を無くすことができれば・・・
冷静な目さま、こんにちは。
> アメリカを歓迎するのが正しい選択とわかっていても、犯罪が・・・犯罪を無くすことができれば・・・
そうなんです。全てはそこです。ということは、日米地位協定を見直して、米兵に対して日本の法律で厳しく裁けるようにすることが、第一にやるべきことかと思います。