PM2.5ってたまにニュースなどで見聞きしますよね。
中国の大気汚染がひどくなり、その汚染物質であるPM2.5というものが、日本にも飛来することがあるようです。
でも、
- どの程度良くないのか?
- 健康への被害はあるのか?
- あるなら、どのくらいなのか?
- 原因は何なのか?
- 対策はあるのか?
などなど、気にはなっていたのですが、つい忙しさにかまけて、見て見ぬフリをしていました(^^;
でも、健康被害があってからでは困りますので、きちんと調べる事にしました。
すると、やはり知らなかったアレコレが、詳しくわかりましたので、PM2.5とは何なのか?原因や、おすすめの対策など、ご紹介しますね^^
PM2.5とは?
PM2.5とは、ズバリ、
超細かい大気汚染物質です。
英語では、Particulate Matter(微小粒子状物質)といい、PMはその略ですね。
2.5は、2.5マイクロメートル以下という、大きさを表しています。
(1マイクロメートルは1ミリメートルの1000の1)
うーん、よくわかりませんね(^^;
だいたい髪の毛の直径の、1/30の大きさです。
その細かさゆえ、肺の奥深くまで入りこんでしまい、健康への悪影響が懸念されています。
では、原因は何なのでしょう?
PM2.5の原因は?
PM2.5は、空気中に排出された時点で粒子状となる一次粒子と、空気中に排出された時点では気体で、化学反応により粒子となる二次粒子の2種類があります。
これら、一次粒子と二次粒子が、PM2.5の原因です。
- 工場や焼却炉から排出される煙
- 鉱物を扱う施設などで発生する粉じん
- ディーゼルエンジンの排気ガス
- 家庭のガスコンロ
- 土壌
- 火山活動
- 海洋
※他にも発生源は多岐に渡ります。
若い方は知らないかもしれませんが、昔のディーゼル車の黒煙って、見るからにヤバそうでしたもんね(^^;
一次粒子も二次粒子のどちらも人為的なものと、自然が原因のものがあります。
- 揮発性有機化合物
- 窒素酸化物
- 硫黄酸化物
※他にも発生物質は多岐に渡ります。
上記の成分が、紫外線などで化学反応を起こしPM2.5となりますが、現在研究されている途中でもあり、まだ未解明な部分が残っています。
また、中国のPM2.5が風で運ばれて日本へ飛来すると言われています。
これは、南九州などの、PM2.5の発生源の少ない地域でも数値が上がっているため中国からの飛来の確率が高いとされていますが、明確な証拠がない、という理由で日本政府として中国に何か抗議するといったことは今のところないようです(2018年4月現在)。
経済が発展し工業化が進むと出てくる環境問題ですが、日本は長い期間をかけて、環境対策を行って乗り越えてきました。
中国などの新興国も、これから対応はしていくのでしょうが、まだまだすぐには解決しなさそうなので個人としてしっかりと対策をとる必要がありますね。
では、対策の前に大気汚染物質なので、基準値のようなものがあるはずです。
これを超えたらまずいですよ!という基準値はどのくらいなのでしょうか?
これを調べてみました。
PM2.5の基準値はどのくらい?
日本のPM2.5の環境基準値は、次の通りです。
- 35マイクログラム以下(1日平均)
- かつ、15マイクログラム以下(1年平均)
※1立方メートル当たり
これなら、健康に問題ないとされています。
WHO世界保健機関は、もっと厳しいですね。
- 25マイクログラム以下(1日平均)
- かつ、10マイクログラム以下(1年平均)
※1立方メートル当たり
しかし、この基準値を大きく超えてしまう場所が、日本のいたるところに存在することがわかりました(;゚Д゚)
え!?中国からのPM2.5よりもヤバい場所??
日本やWHOの定めた、環境基準値を大きく超える場所・・・
それは、喫煙OKの飲食店※などです。
(※以下の調査結果の平均で、全ての喫煙可能なお店が該当するわけではありません。)
それはなぜかと言いますと、
なんと、たばこの煙にも、PM2.5が含まれていることがわかりました。
~引用ここから~
PM2・5 たばこの煙にも 高濃度でがん、脳卒中リスク
【msn産経ニュース 2013年4月2日】
大気汚染の原因となる微小粒子状物質「PM2・5」。中国から日本へ飛来し健康への影響が心配されているが、たばこを吸うことでPM2・5をまき散らしていることを喫煙者はご存じだろうか。PM2・5はさまざまな病気のリスクを高めるだけに、専門家は「禁煙でない飲食店などのPM2・5濃度は北京並みかそれ以上。身近にリスクがあることを認識してほしい」と警鐘を鳴らしている。(平沢裕子)
(中略)
禁煙でない飲食店のPM2・5濃度はどの程度なのか。日本癌(がん)学会など18の学会でつくる「禁煙推進学術ネットワーク」が喫煙可能な喫茶店を測定したところ、平均同371マイクログラムと北京市の屋外と同レベルだった。分煙としてガラス壁で喫煙席が分離されていても、出入り口がエアカーテンの場合、禁煙席にも煙が流れ込み、同200マイクログラムを超えることが確認されている。
(後略)
~引用ここまで~
PM2.5がたばこにも含まれているなんて、驚きです。私は吸わないので必ず禁煙席に座るようにしていますが、分煙されていてもけっこうな値が検出されているんですね。。。
特にたばこの先端から出る、副流煙に多く含まれています。これからは、中国からのPM2.5への対策も大切ですが、喫煙がOKされている場所に気を使うことも必要ですね。
では、どういった対策をとれば良いのでしょうか?
PM2.5のおすすめ対策は?
まず、国が提供している「そらまめ君」では、HPで1時間ごとの、全国の測定結果を見る事ができますので、PM2.5の大気中の汚染状況を確認します。
そして、
- 大気中の飛散量の多い日は屋外に出ない
- 喫煙OKの場所はなるべく避ける
といった対策を、まずはとりましょう。
とはいえ、仕事を休むわけにもいきませんよね。
また、家の中にも空気と一緒に入ってきてしまいますので、次のような対策アイテムで、体内や室内に、PM2.5を入れない対策をとりましょう。
- 高性能マスク
⇒N95規格、サージカルマスクなどの高性能マスク。 - ゴーグル
⇒目からの侵入を防ぐ。 - 空気清浄機
⇒室内のPM2.5を除去してキレイな空気。 - エアコンの空気を取り込む吸気口用のフィルター
⇒室内に入れないため。 - 網戸用フィルター
⇒これも室内に入れないため。 - 洗濯物を外に干さない
⇒乾燥機や部屋干しをして、洗濯物に付着するのを防ぐ。
PM2.5は、呼吸器系の悪影響が最も大きいとされています。
そのため、マスクはやはり良いモノを使いたいですよね。
しかし、マスクにも色々ありましたので次はマスクについて見てみましょう。
N95規格マスクって?サージカルマスクって何?
調べてみると、マスクには、種類がいくつかありました。
- 不織布マスク
- サージカルマスク
- N95規格マスク
マスクには大きく、3種類ありました。
まず、一般的にどこでも入手できる不織布のマスクですが、性能はピンキリです。
マスクに使われているフィルターの性能を判断する数値がない場合、PM2.5を防げるかどうかはわかりません。
次のようなマスクですと、フィルターの性能を数値で確認できますので、安心です。
サージカルマスク
サージカルマスクは、医療用の規格のマスクです。
フィルターの性能は次の2種類で表されます。
- BFE:細菌ろ過効率
⇒細菌を含む約3マイクロメートルの粒子が除去された割合(%) - PFE:微粒子ろ過効率
⇒約0.1マイクロメートルの試験粒子が除去された割合(%)
※どちらも97%、99.5%などの数値で表示
N95規格マスク・N99規格マスク
N95規格マスク・N99規格マスクは、約0.3マイクロメートルの粒子を95%以上防ぐことができるマスクです。
(※N99規格は、99%以上)
このマスクですと、PM2.5は、
2.5マイクロメートルなので、ちゃんと防げますね!
さいごに
PM2.5とは?原因や対策はいかがでしたか?
私は、たばこの煙が原因となる可能性があってビックリしました。
愛煙家の方は、ますます吸いにくくなるので困られているかもしれませんね・・・
これを機に、いっそ禁煙してしまうのも奥様やお子様に喜ばれるかも!?しれません(#^.^#)