営業職への就職を考えている学生さんは、
けっこう多いですよね。
もともと人付き合いが得意な人や、なにか得意分野があって、
それで営業が出来る人には、天職です。
しかし一方で、毎年多くの新入社員が、
一年をたたずに、退職していくのも現実です(ノД`)・゜・。
世間では、「ブラック企業」という言葉をよく耳にしますが、
こういった会社では、新卒社員を使い捨てにしている会社も、
少なくありません。
そんな会社に、うっかり就職してしまったら、もう大変です!
では営業職において、ブラックな企業を見分けるには、
どうすれば良いのでしょうか?
そこで今回は、管理人友人の、ベテラン営業マンのSさんに、
ブラック企業の見分け方を、詳しく聞いてきました!
しっかりとまとめてきましたので、就職活動の参考にしてくださいね^^
離職率や有給消化率はとりあえず無視
よく、ブラック企業を見分ける方法として、
離職率や有給消化率が槍玉に挙げられますが、
こうしたデータも簡単には信頼できません。
ブラック企業は、あの手この手を使って、
データをよく見せようとするからです。
退職時に有給を取得!
例えば、有給消化率が高い企業でも、実際には
新入社員にいっせいに有給を取得させ、その日に新人研修や、
会社のボランティア活動に行かせる、ということがあります(゚д゚)!
また、実際には有給など使えず、退職する人が有給を消化して、
消化率が上がるということもあります。
一見、退職者に有給を使わせ、給料を払うのだから良い会社だ、
とも言えますが、企業が有給消化率を向上させるために、
退職者を利用している面もあります。
それに、有給は翌年に繰り越せる日数が限られていることが多いので、
毎年20日分を、泣く泣く捨てている※という社員もたくさんいます。
3カ月以内の体色は離職率に含めない?
離職率も、企業が申告する数値が、現実と異なっていることがあります。
例えば、三ヶ月以内に退職した社員は、試用期間のため
正社員とみなさない、という理由で離職者の数に入れないことがあります。
また、そもそも雇用形態をよく確認したら、
「契約社員」だった、という恐ろしい話もあります。
このように、公表されているデータは信頼できない可能性もあるので、
闇雲に○○率を信じるのではなく、何事も、客観的にチェックしていきましょう。
ネットの求人サイトをみる
しかし、離職者が泣き寝入りしていた時代は終わりました(# ̄v ̄#)ニヤリ
現在は、インターネットで簡単に、
労働環境が調べられるようになっています。
就職応援サイトや転職サイトを見ると、退職者や
現役社員による書き込みを、見ることのできる企業が多くあります。
代表的なものとしては、次のようなサイトがありますね。
- みんなの就職活動日記
- 転職会議
- Vorkers
ただ、ネットの情報は、虚実入り乱れているため、
情報の真偽の確認も必要です。
ブラックっぽいカキコミの多い企業は、
「企業名 ブラック」などと検索してみましょう。
それで、本当のことか、そうではないのかが、
おおむね把握できるでしょう。
社員数に対する求人数の割合をチェック
ブラック企業は、社員の出入りが多いため、
常に求人広告を出しています。
そういった企業は、社員に対する求人数の割合が、
他の企業に比べて多くなります。
例えば、正社員200人に対して、40名(20%)も募集している
企業があったとしたら、疑ってみても良いかもしれません。
もちろん業種にもよりますし、その会社の業績が、
急上昇しているということも考えられます。
新事業の立ち上げに関しての、大量募集なのかもしれません。
そのため、そういった点を考慮しつつも、
あらかじめ新入社員の何割かが辞めていくことを前提の、
募集になっていないか?チェックしましょう。
応募要項や会社紹介をよく読む
就職サイトに掲載される、会社の情報をよく読みましょう。
応募要項では、給与、休日日数、福利厚生などをチェックします。
とくに、給与が残業代込みの固定制になっていたり、
休日が「完全週休二日制」ではなく「週休二日制」となっている会社は要注意です。
また、会社紹介では、「ノルマなし」という、
うたい文句に注意しましょう。
営業は実際には、ほぼノルマがあります。
ブラックでなくても、ノルマのない営業は、
売上を追わなくても良い、という意味になり、
実際にはあり得ません。
仕事のハードルを下げて、「気軽な感じ」や、
「カンタン」なアピールをするのは、それだけ人が集まらない証拠です。
また、やたらとあおるような言葉を使ったり、
事業規模に見合わない目標や給料を掲げている企業も、要注意です。
例としては、「26歳・営業主任:760万円!」などという記載も、
求人誌などでよく見かけますよね(^^;
しかしそれは、以前、景気の良かった時期に、
飛びぬけて成績の良かった営業マンが、奇跡的に出した数字かもしれません。
実際に、そんな収入を得ることは、業績がよほど良くないと、
まず不可能と思われます。
扱う商品をよくチェックする
ブラック企業とされる指標のひとつに、「自爆営業」の有無があります。
これは、ノルマ達成のために、自社の商品を購入させられることですが、
業界によってその有無は異なります。
例えば、建設業界やOA業界で自爆営業という話はあまりありません。
扱っている商品が高額で、かつ日常生活で使うことがほとんどないからです。
一方、保険や自動車、携帯電話、住宅系はかなり高確率で自爆の目に遭います。
自分で買うだけならまだ良いのですが、こうした業界では、
上司の命令で、友人知人にも勧めさせられ、その結果、
プライベートの交友関係が気まずくなってしまった、という話も聞きます。
人間関係に関わることですから、こうした部分も慎重に見極めたい点です。
会社説明会や職場見学に参加する
資料で調べられることには限度があります。
やはり最後は自分の目で見て、耳で聞くことでしょう。
実際にオフィスや現場を見て、働いている社員さんの様子を
確認できれば、自分が働いる姿が想像できると思います。
また、会社説明会には採用担当だけでなく、
それなりの役職の人が来ることもあります。
そこで抽象的な理想ビジョンばかり語るのではなく、
はっきりと現実的な目標を聞かせてもらえたりしたら、
その企業を信頼することができますよね。
また、心象が悪くなるかも、なんて考えず、
聞きたいことはどんどん質問するべきです。
そこで遠慮してしまい、入社してから気づくというのでは、
遅すぎますよね?
まずは何事もぶつかってみましょう^^
さいごに
営業職のブラック企業の見分け方でした!
入社を考える場合は、必ず自分の目で会社を見てから、
決めるようにしてくださいね。
会社見学を申し出て断られるようなら、そんな会社はおすすめしません。
フィーリングというのも大事ですので、迷ったときは、
自分の心象も、選択の材料にして検討してみてくださいね。