日本は、2014年の現在、3つの国と、
次の領土問題があります。
- 中国:尖閣諸島※
- ロシア:北方領土
- 韓国:竹島
う~ん、三方面ですね(;>_<) [ad0] 上記の領土問題は、長い間、進展していませんが、
今までは、大きな問題はありませんでした。 でも、近年中国の経済力・軍事力が、
グーンと伸びてきたことで、
日中のパワーバランスが崩れ始めています。
そのため、日本は今後の対応を間違えると、
半端ない国難に、見舞われる可能性があるのですが・・・
困ったことに、日中関係も日韓関係も、
ぜんっぜん、改善する気配がありません(´ω`;)
でもそんな中、明るい話題も出てきました。
ロシアとの関係が改善されてきた
というものです。
このまま、日露関係が良い方向で構築されていくと、
お互いに様々な、メリットがあります。
今回は、そんな日本とロシアの関係が、
改善されることのメリットについて、ご紹介しますね。
日本とロシアの抱える問題
日露関係が改善されることの、メリットの前に、
現在、何に困っているのでしょう?
まずは、日本とロシアが、それぞれ抱える問題や、
改善したい現状を見てみましょう。
日本の抱える問題と改善したい現状
日本の抱える問題と、改善したい現状です。
エネルギー・経済問題
- 天然ガスの消費量が多い!
原発が停止&その発電分を火力発電でまかなっているため、天然ガスの消費量が増えていて、今後も減る可能性は少ない。 - 天然ガスの輸入価格が高い!
ガスの価格が、原油価格と連動する条件のため、高い。また、ガスを送る国際パイプラインが未整備のため、液化コスト&船での輸送コストで、さらにガスの価格が高くなっている。
領土・安全保障に対する危機感
- 尖閣の領有権を中国が強く主張!
中国船の領海への侵入が、頻繁に行われていて、小規模な武力衝突であれば、突発的に起こってもおかしくない状態。 - 中国は味方を募集している!
中国はロシアに対して、北方領土がロシア領であることを認める代わりに、尖閣諸島が中国領であることを認めるように働きかけている。 - アメリカは軍事費を削減する予定!
中国が、強行手段に出ない最も大きな原因は、日米同盟。この頼りとなる米国の国力は衰え始めていて、その軍事費は、大きく削減される予定。
一番大きな問題は、やはり日に日に大きくなる、
中国からの圧力です。
こんな怖いニュースがありました。
~引用ここから~
米軍高官:中国軍は係争諸島めぐり日本と戦争する準備を進めている
【2014年2月21日 ロシアの声(ロシア国営ラジオ局)】
中国人民解放軍の最近の演習は、中国軍が尖閣諸島をめぐり日本に電撃戦争を仕掛ける用意を進めていることを証明するものである。米国太平洋艦隊諜報局の職員、ジェイムス・ファネル少佐が、サンディエゴで開かれた記者会見で述べた。
~引用ここまで~
中国高官の勇ましい発言では、
こういったニュースはよくありますが。。。
これは、中国でも日本でもない、
第三者ロシアのニュースという点で、重みがあります。
中国の本気度を、日本だけではなく、
ロシアや米国も感じているということですね。
続いて、そのロシアが抱える問題です。
ロシアの抱える問題と改善したい現状
ロシアの問題は、資源に特化している経済状況や、
天然ガスの価格の下落です。
詳しく見てみましょう。
経済問題
- エネルギーに依存しているロシア経済!
ロシア経済は、ガスや石油の輸出に頼っているので、他の分野でも経済を発展させたい(ガスの価格が下がると大打撃を受けてしまうため)。 - 魅力的な日本の資金と技術!
日本の資金・技術力に注目し、投資も呼び込みたい。 - シェールガス革命の影響!
シェールガス革命が起こり、世界的にガスの供給量が増え、天然ガスの価格が下がってきている。さらに、お得意先のヨーロッパにも安価なガスが供給され、ロシアのガスの売上が減少し始めている。 - ウクライナの問題!
さらにウクライナ問題で、経済制裁だー!報復だー!のやりとりで、ますますヨーロッパにガスを売りにくくなっている。
領土・安全保障に対する危機感
- 中国化が進む!?シベリア・極東地域
ロシアのシベリア・極東地域のロシア人人口が減少している(約650万人)。対して、国境を接する中国の東北三省には、1億人以上の中国人がいる。さらにロシア側への中国人の移民も増えてきて、いつか乗っ取られるのでは?とロシア側は警戒している。
以上が、日露両国が抱える問題や、
改善したい現状です。
まとめると、エネルギー、経済、安全保障ですね。
続いて、これらをふまえた上で、
どんなメリットがあるのか、見てみましょう。
利害が一致!日本とロシアの関係改善のメリット
問題点を、まとめていて思ったんですが、
日露の問題点は、うまい具合に、表裏一体になっています。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
日本のメリット!
まずは、日本のメリットです。
エネルギー・経済分野
- ロシアは天然ガスの輸出大国
埋蔵量が世界2位である、ロシアからガスを購入することで、
購入先の多角化ができる。 - 天然ガスの購入価格の引き下げ
ロシアからの購入量を増やすことで、既存のガスの
価格交渉などが有利に進めやすくなる。 - ロシアへの優先的な投資の権利
シベリア極東地域の開発を、日本が優先的に行うチャンスが広がる。
パイプラインの開発ができれば、天然ガスの購入にも有用。
安全保障の分野
- 安全保障の連携1
経済分野から関係が改善され、さらに安全保障上の連携を
深めることができれば、対中国での大きなけん制となる。 - 安全保障の連携2
日本の天然ガスの消費量は世界第3位であり、大量のガスを
購入するお得意先になることで、有事の際、日本の不利に
なる行動は、とりにくくなる⇒良くて味方、悪くて中立に。
他には、貿易分野での交流も盛んになって、
日本製品も売れやすくなるかも^^
では、ロシア側のメリットはどうでしょう?
ロシアのメリット!
日露関係が良くなることの、ロシアのメリットです。
エネルギー・経済分野
- 天然ガスの販路拡大
シェールガス革命により、販売先が減少&ガス価格が下落しているロシアは、
日本への販路の拡大に期待している。 - 資源に頼らない経済の実現
ロシアの国策でもある経済の多角化が、日本の技術や投資を呼びこむことで、
実現しやすくなる。 - シベリア・極東地域の開発に日本を参加させたい
シベリア・極東地域の開発を活性化させ、雇用を創出して、
人口の減少を食い止めたい。
安全保障の分野
- 中国への極東地域でのけん制
シベリア・極東地域の開発に日本を参加させることで、同地域で拡大する、
中国の影響力に対する、けん制となる。
以上がロシア側のメリットでした。
まとめ
日本とロシアの関係について、現状の問題や、
関係が改善されることの、メリットのご紹介でした。
まとめます。
- ロシアは日本へガスを売りたい
- 日本はロシアのガスを買いたい
- ロシアはシベリア極東地域を日本に開発させたい
- 日本は中国をけん制したい
- さらに日中有事の際はロシアには味方になってほしい
- ロシアも中国をけん制したい
ちょうど補い合えるように感じました。
読んでいただき、ありがとうございました。
大変解りやすく、良い内容でと思いました。ありがとうございます。ただ一つ、尖閣は領土問題の一つではないと思いますがいかがでしょう?日本政府もそうですよね?
クロヤマさま、こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうですね。記事では、便宜上そう書いていますが、領土問題ではなく、中国が主張しているだけですね。
でもこれ、いつも迷うんですが、何て書けば良いのでしょうね。。。