以前、インフレとデフレについて、記事にまとめました。
次の記事を読むと、インフレとデフレの違いは自然とわかるようになりますが、今回はこの「インフレとデフレの違い」を、様々な視点(働く人のお給料~金利や景気など)から見てみたいと思います。
インフレとは?簡単にわかりやすく!原因と問題点をご紹介! デフレとは?簡単にわかりやすく!その原因や問題点も!インフレとデフレは経済的な影響が真逆の現象なので、いろいろな見方をすると、より理解しやすくなると思います♪
それでは、いってみましょう!
インフレとデフレの違いを色々な視点から
フウクマ
インフレとデフレの違いって、物の値段(物価)がインフレの時は高くなって、デフレの時は物の値段が下がることだったよね。
そうだね。物価の上下が一番シンプルな特徴だね。他にもたくさんの違いがあるから、色々と見てみよう。
パパクマ
インフレとデフレの違いを働く人のお給料で見てみると、インフレの時は給料やボーナスは上がり、デフレの時は給料やボーナスは下がります。
失業者の数でインフレとデフレの違いを見てみると、インフレでは失業者が少なくなり、デフレの時は失業者が増えやすくなります。
景気の良さに着目して違いを見てみると、一般的にインフレ時は景気が良く、デフレ時は景気が悪くなります。
国の税収はどうでしょう?これもご想像通り、インフレでは企業や個人が儲かるため国に納める税金が増えて税収がアップし、デフレでは逆に税収が下がります。
それでは金利はどうでしょう?インフレとデフレの違いはあるのでしょうか?
金利についても、やはり違いがあります。インフレの時は金利は連動して上がり、デフレの時は下がります。
日本でも、日本銀行が長い期間マイナス金利や金利0%の施策を行って金利を下げ、デフレからの脱却を試みています。
日銀の金融緩和とは?内容は?わかりやすく!こうして見ると、インフレとデフレの違いは景気の良し悪しや経済の成長に関係が深いことがわかるね。
パパクマ
また、上記のことから国民の幸福度で見ると、統計はありませんがインフレで幸せ度も上がり、デフレでは下がるという違いがあるとも言えます。
上記であげたインフレとデフレの違いは、すべて「お金の価値が上がった(インフレ)か下がった(デフレ)か?」によります。
フウクマ
でも、お金の価値が上がったとか下がったとか、わかりにくいよね。。。
確かにこの、「お金の価値の上下」というのはわかりにくい部分があるので、違いを図で見てみましょう。
インフレとデフレの違いを図で見てみよう
お金の価値の上下は、同じ商品と比較することでわかるようになります。
なぜお金の価値が変わるの?
それでは、なぜお金の価値が変わるのでしょうか?
それはお金の流通量(お金の流れ)が増えたり減ったりすることで、お金の価値が変わります。
例えば、ある商品がたくさんあるとその価値は下がります。ダイヤモンドが高額なのは、採れる量がとても少なくて希少価値が高いからです。光り輝く美しさだけで高いのではありません。
お金の流通量を増やす(価値を下げる)方法
それでは、インフレにするためお金の流通量を増やす方法には、どんな方法があるでしょうか?
その一つに日銀が低金利にする、という方法があります。
日銀が低金利にすることで銀行も低金利になり、会社や個人はお金を借りやすく、借りたお金で消費や投資を行います。その結果、流通量が増えます。
(高金利にすると、逆にお金を借りにくくなるので流通量が減ります)
日本では20年ほどデフレで経済成長がなく、デフレからの脱却がとても重要になってきているよ。
パパクマ
そのため、ここ数年は日銀がお金の流通量をどんどん増やす金融政策を行なっていて、金利は0%に近い限界まで下げられていて、インフレになるように仕向けられています。
さいごに
インフレとデフレの違いでした!
様々な経済的な違いがあるのがわかりますね。他の国は数%ずつインフレしているので、少しずつGDPも上がっています。代わりに日本の一人当たりGDPはどんどん下がってきています。
消費税が10%になることは決まったようですが、なんとか思いとどまれないものでしょうか・・・?