2015年12月28日に韓国で日韓外相会談が行われ、慰安婦問題に関する合意が成立しました。
韓国に対して歴代初めてと言える強気の安倍政権でしたが、満を持しての合意内容は、うーーーん、微妙!という印象も受けます。ただ、この合意のおかげで、日本の立ち位置はとても良くなったように私は思いました(後述)。
まあ、評価は様々です。また日本は騙されるんじゃないの~とか、もっと厳しくても良かったのでは?とか。しかし、韓国のニュースを見ていて2つ気が付いたことがあります。
1つ目は韓国の日本大使館前に設置された慰安婦像は、残念ながら撤去されないだろう、ということと、2つ目は「合意自体を本気で守る気あるのかな?」ということです。
今回はなぜそう思ったのかと、この合意に関する日本のメリットをご紹介しますね。
ちなみに慰安婦への日本軍の強制は存在していません。その証拠はこちらです。
従軍慰安婦問題の真実!アメリカ報告書でも潔白が証明!日韓合意で慰安婦像はどうなる?→撤去されない
日韓の合意の結果、「慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決されたことを確認する」ことになりました(≧∇≦)♪
つまり韓国側から、「今後一切賠償や責任は求めません」という約束をしてもらえたことになります。
そして、パククネ大統領(当時)が国際社会の場で、日本がその場にいないにも関わらず日本を非難するという、異常な「告げ口外交」も今後はなくなることになりました。有難いことですね(#^.^#)
そして気になる、韓国の日本大使館前とアメリカに設置されている慰安婦像なのですが、これらはどうなるのでしょうか?
まず、韓国の日本大使館前の慰安婦像については、韓国のユン外相(当時)は次のように述べています。
~引用ここから~
■少女像は「適切に解決されるよう努力する」(ユン外相)
ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦を象徴する少女像に関して、「日本政府が、大使館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し、韓国政府としても、可能な対応方向について関連団体との協議を行うなどして、適切に解決されるよう努力する」と言及した。
出典:The Huffington Post 2015年12月28日
~引用ここまで~
適切に解決されるよう「努力」してくださるそうです(^▽^)
努力という言葉は尊いものだと思っていますが、政治家の「努力する」ほどあてにならないものはないな~と思う私はヒネくれているのでしょうか(笑)
この日本大使館前の歩道に設置された慰安婦像は、そもそも役所の許可を得ていないそうです。韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)という市民団体が、勝手に置いているだけ。
この時点でかなり驚きですが、普通は法治国家なら、「すぐに撤去しなさい!さもないと強制撤去します!」と役所からお知らせが来るでしょう。逆らえば、強制撤去。悪質なら警察の出番。当然ですよね。
韓国も法治国家(のハズ)なので、政府が本気で撤去する気なら、無許可の像なんて1週間もあれば撤去完了なのではないでしょうか?
これが、「適切に解決されるよう努力する」です・・・( ̄▽ ̄)
なぜ「撤去する」ではなく、「努力する」と言ったのか?これは韓国の本気度がよく伝わりますね!
いい加減ウンザリしつつも、せっかくの大切な隣国なので、私も信じたい気持ちはあります。今度は最終的かつ不可逆的な解決ですしね♪
ところが!
アッサリと、その信じる気持ちを裏切る発表を、韓国政府はしていました。韓国の中央日報のニュースです。
~引用ここから~
<韓日外相慰安婦会談>日本、軍関与の事実と政府責任を明確に…「強制動員」明示的表現は外れる(前略)
少女像の移転又は撤去問題について、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は韓国政府の立場を発表し「韓国政府は日本政府が在韓日本大使館前の少女像について、公館の安寧・危険性の維持という観点で懸念しているとの点を認知し、韓国政府でも可能な対応方向性について関連団体との協議などを通して適切に解決できるよう努力する」と明らかにした。外交部当局者は「これは明確には合意事項とみることもできず、日本側の憂慮の提起について韓国側が承知したということであり、交渉の対象ややりとりをしたというものではない」と説明した。
(後略)
出典:2015年12月28日 中央日報より(記事は削除されました)
~引用ここまで~
うわお、ビックリ。
外交部当局者は「これは明確には合意事項とみることもできず、日本側の憂慮の提起について韓国側が承知したということであり、交渉の対象ややりとりをしたというものではない」と説明した。
「撤去については合意していません。日本が困っているのは韓国としても十分わかりました。でも、それだけね♪」という意味です。
・・・安定の韓国政府です(涙)
というわけで、すぐに韓国政府がこういった発表を行う以上、設置された慰安婦少女像については、残念ながら撤去する気はないだろう、と予想できます。
さらに、アメリカのグレンデール市の公園に設置された慰安婦像については、触れられてもいません。そのまま設置され続けるのでしょう(涙)
続いては、合意自体がすぐに反故にされるのでは?と思わず思ってしまうお知らせです。
合意はいきなり破棄!?
韓国の裁判所が、賠償の訴訟を開始する決定をしました。
~引用ここから~
「最終的かつ不可逆的」は早くも破綻 韓国裁判所が元慰安婦らの賠償訴訟を開始を決定
慰安婦だった韓国人女性12人(故人を含む)が日本政府を相手に賠償を求める調停を韓国で起こし、10月に正式訴訟への移行を求めたのに対し、ソウル中央地裁は31日までに、訴訟を開始する決定を出した。韓国最高裁が明らかにした。
決定は30日付。日韓両政府は28日に、日本政府が責任を認め韓国側に10億円を拠出することなどで「最終的かつ不可逆的」な解決が図られると確認したが、政府合意とは別に司法手続きが進むことになる。
(後略)
~引用ここまで~
政府の合意とは、別なんですって。
日韓合意の2日後に訴訟の開始決定ですって。
舌の根も乾かぬ内とはまさにこのことですね(^^;
言いたいことは山のようにありますが、もう一つ見てみましょう。
~引用ここから~
合意に関係なく「記憶遺産登録進める」 韓国民間団体
慰安婦問題の関連資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に登録することを目指す韓国の梨花女子大の申恵秀教授は5日、慰安婦問題に関する日韓両政府の昨年末の合意と関係なく、今年5月の締め切りまでに登録申請手続きを行うと表明した。韓国国会でのセミナーで話した。
申教授は、民間団体が申請主体だとした上で「純粋に記録を保存、維持して後世に(慰安婦問題を)正しく伝えねばならない」と説明した。
岸田文雄外相は、韓国が合意を受けて申請に加わらないとの見方を示したが、韓国外務省報道官は「事実無根」と否定している。
~引用ここまで~
合意に関係なく・・・だそうです(笑)
心が折れそうではありますが、このままいけば日本にとっては良い展開になりそうです。この点を強調したいと思います。
日本にとって日韓合意のメリットとは?
今回の合意については、欧米や国連などからも、「慰安婦問題は前進した」と歓迎されました。同時に「最終的かつ不可逆的に解決」という文句も一緒に外国に伝わっています。
この結果、日韓だけでな海外でも「この問題をもう蒸し返さない」という認識が共有されたことになります。
そのため今後は、上記のように韓国政府がこの合意を反故にするような動きを見せると、「韓国って国と国の合意を平気で破る国である」という評価となり、韓国政府の信頼は落ちます。結果、日本の評価は相対的に上がるでしょう。
これが、日本にとってのメリットです。
それでは、日韓合意の条件である、日本政府が10億円を支払う約束はどうなのでしょう?払った方が良いのでしょうか?それとも、韓国政府が約束を守る気がないのなら、日本も払わない方が良いのでしょうか?
それでは10億円払う?払わない?
合意に基づく10億円は、さっさと支払った方が良いでしょう。
感情的には悔しい面もありますが、日本としては合意に基づき約束をきちんと守りました、という体裁を整えた方が良いでしょう。すると、またモメた時に、約束を守らないのは韓国政府です!と言えばOKですから^^
血税10億円という大金ではありますが、国が動かすお金としてはかなり小さな金額です。これですむなら万々歳ですね。
間違っても同じ土俵に立つだけの、日本も約束を破った、という選択だけはしないでほしいと思います。
本当は慰安婦問題はでっち上げから始まったのが、悲しいところですが・・・
従軍慰安婦問題の真実!アメリカ報告書でも潔白が証明!さいごに:やはり日韓合意は反故にされました(涙)
慰安婦問題の日韓合意についてでした!
少女像の撤去は、合意のニュースを見た時から無理そうだな~と思っていましたが、この合意は日本にメリットがあるという点で、意味があると思います。
今後どうなるか、のんびりと注意深く眺めていきましょう~