2013年の参議院選挙は、予想通り自民党の一人勝ちでしたね。
これで衆参両院ともに自民党が過半数を取得したため、ねじれ国会は解消されました。
良いも悪いも、これで安倍首相は思いきって政策を実行できるでしょう。
さて、今後はねじれ国会が無事に改善され、スムーズに政策も決まっていくかと思いますが、そもそもねじれ国会って何だろう?
どうしてねじれ国会は良くないの?
と、以前ご質問があったので、今回はねじれ国会についてわかりやすく、解説したいと思います。
では、いってみましょう!
ねじれ国会とは?衆議院と参議院
まず、国の法律を決める「国会」には、衆議院と参議院の2つがありますよね。
この2つの議院の違いはたくさんありますが、大きなものは次の通りです。
- 任期の違い
衆議院は任期4年、参議院は任期6年です。 - 解散があるかないか
衆議院は解散することがありますが、参議院はありません。 - 衆議院の方が強い
ここが今回のお話のキモとなります
では、3つ目の「衆議院の方が強い」について、見てみましょう。
衆議院の方が強いとは、どういう意味?
では、衆議院の何が強いのでしょうか?
例えば、衆議院で法律が可決されたとします。
次にその法律は参議院で可否を問われ、可決となればその法律は将来施行されることになります。
ここで、参議院で法律が否決されるとどうなるでしょうか?
そのままその法律はなくなるのか、というとそうではなく、もう一度、衆議院で可否を問うことができます。
そして、3分の2以上の賛成で再度可決となれば、その法律は将来施行されることになります。
二度目は参議院を無視することになるわけです。
それなら、
参議院の意味ない( ̄▽ ̄)?
となりそうですが、実際にはあまり行われません。
なぜなら、参議院の「否決」も、国民の選挙で選ばれた国会議員による大切な審議の結果のため、むげにできないからです。
(国民の意思を尊重していない、と叩かれます)
それでは、ねじれ国会とはどういう状態なのでしょうか?
ねじれ国会とは?
ここで、ねじれ国会が登場します。
衆議院には、政権を担当している与党議員が最も多く、参議院には、野党議員が最も多い状態をいいます。※逆もあります。
通常、与党と野党は意見が逆になることが多いので、ねじれ国会では衆議院で可決された法律が、参議院では否決されるといったことが、頻繁に生じてしまいます。
与党と野党の仲が悪い時は、与党が出す法律を、野党がことごとく否決するという、バカみたいなことも起こります。
当然、政治がスムーズに進みません。
そのため、ねじれ国会は問題があるわけです。
国民のために、法律の良し悪しで審議してほしいところですが( `ー´)ノ
ねじれ国会が解消すると、与党である政府はスムーズに法案を通し、政権を運営できるというわけです。
さいごに
以上が、ねじれ国会の解説でした。
今回の選挙で、自民党が完全に復帰しましたね。
自民党の政策が全部良いとは思いませんが、民主党政権が終わって正直ほっとしています(#^.^#)
もし、参議院って不要なのでは?って思われたら、こちらもご覧ください。
衆議院と参議院の違いは?表で簡単にわかりやすく!
参議院を置いた意味は、衆議院が暴走しないように参議院が歯止めをかけることにあるので、「ねじれ国会」というのは本来の機能が作用してる状態なのです。
ただ単に仲が悪いという理由でねじれているのならば問題ですが、ねじれ国会自体は本当はいいことなのです。
ゆうすけ様
コメントありがとうございます。
そうですね。本来の正しい機能が作用していれば、国民として有益なのですが・・・
現在は、デメリットの方が大きいように思えます。