平成27年8月14日に、安倍首相による、
談話が発表されましたね!
今回も先の大戦についての侵略を謝罪するのか?
それとも村山談話を否定するのか?
安倍首相は以前、「いつまでも謝り続けるのはよくない」
という意味の発言を、されたこともあります。
そのため、右も左も含めた国内外が注目していましたが、
実際は、とても計算された、文句のつけようがない談話でした。
でも、文章がけっこう長いので、
今回は安倍談話をわかりやすく、
次の部分を意識してご紹介しますね!
- 客観的に
- その背景も紹介
同じ日に、総理大臣記者会見も行われましたので
その内容もふまえつつ、一緒に見ていきましょう!
安倍談話の意味をわかりやすく!
それでは、重要な部分※を抜き出しつつ、
それ以外は切り捨てて、ご紹介していきますね。
出典:安倍首相談話
安倍談話の注目点1!冒頭から!
まず、冒頭で注目したい部分は次の内容です。
~引用ここから~
百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。
~引用ここまで~
しょっぱなからコレです。
さすがです(# ̄v ̄#)
日本は、太平洋戦争の時に、韓国や東南アジアを
植民地にした、極悪人のような存在とされています。
(その真偽は今回の記事の趣旨ではないのでふれません)
戦勝国※によって。
しかしそもそも、植民地支配をガンガン行っていたのは、
上記の戦勝国に含まれる西洋諸国です。
植民地支配の歴史と規模においては、
日本なんて足元にも及びません( ̄▽ ̄)
そのため、侵略やら植民地について、
日本ばかりしつこく言われることないよね?
というメッセージが読み取れます。
やんわりと、しかし鋭くクギを刺しています。
素晴らしい( ´∀`)b
続いては、日本の過ちについてです。
安倍談話の注目点2:日本の政策の誤り
日本が第二次世界大戦に進んでしまった、
政策の過ちを、具体的に反省しています。
とはいえ、その戦争に至った
原因の一つは、西洋諸国にもあるんだよ、
ということも、さりげなくふれられています。
この部分です↓
~引用ここから~
世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。
~引用ここまで~
ブロック経済とは簡単に言うと、仲間内だけで商売をして、
仲間以外は締め出す作戦です。
植民地を持たない日本は締め出されて、
経済がアップアップで大不況。
このままではヤバイ!ということで、
日本は力の行使で解決しようとしました。
という意味ですね。
その結果、世界中が第一次世界大戦の教訓から作った、
国際連盟を脱退して、戦争へ突き進んだことが誤りであった、
と明確にしています。
本当にその通りだと思います。
日本はなんと、イギリス、フランス、イタリアと
並んで国際連盟の常任理事国でした。
満州国を否決され、ブチ切れて脱退したのですが、
この時点で、世界の大多数を敵に回したわけですね。
結果、戦争にボロ敗け。
これが誤りでなくて何なのでしょう?
村山談話では曖昧だった、この部分を
安倍談話では、明確にしています。
この点を、談話発表の会見でも安倍首相が
おっしゃっています。
村山談話の問題をゆるく指摘:会見から
村山談話では、何をもって「国策を誤った」のか、
「どの政権が間違った」のかが曖昧だったので、
議論の元になりましたが、この点を明確にされています。
~引用ここから~
今回の談話を作成するに当たりまして、「国策を誤り」といった抽象的な用語に終わらせることなく、どのように針路を誤ったか、歴史の教訓を具体的に酌み取らなければならないと考えました
~引用ここまで~
詳しくは、以前記事にしました。
安倍談話の注目点3:平和への誓い
安倍談話では、武力での解決を否定し、
平和な国で居続けるための誓いも立てています。
~引用ここから~
我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります
~引用ここまで~
今後、我が国は自らが武力に頼るだけではなく、
他国に対しても、平和の使者として、
「戦争やめましょうね!」と働きかけていくそうです。
この文章から、「安倍首相って戦争支持者なの?」
と不安に思う国民の方は、必要以上に心配しなくても、
大丈夫と言えませんか?
談話で、国内にも国際社会にもここまで宣言しておいて、
戦争を画策するでしょうか?
論理的に考えて、あり得ないですよね(^^;
嘘つき首相として、歴史に名を残す不名誉な
ことになりますよね。
安倍首相にとって、何のメリットもありません。
本当のところは安倍首相しかわかりませんが、
答えはNOの可能性が、圧倒的に高いと言えます。
注目点4:他国への感謝
敗戦国である日本が、ここまで復活できたのは、
他国のおかげです!と、丁寧に感謝しています。
~引用ここから~
敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。
~引用ここまで~
これで国際社会の皆さんは、
「日本、わかってるね~感心感心(#^.^#)」
と、上から目線で納得してくれるでしょう。
最後は、特に管理人が個人的に気になっていた、
談話内で謝罪するのかどうなのか?という点と、
未来永劫、日本は謝り続けないといけないのか?
という点です。
最後の注目点5:安倍談話の謝罪について
気になる「謝罪」ですが、安倍談話では、
明確に謝罪していません。
しかし、似た意味のことは書かれています。
こんな感じ↓
~引用ここから~
- 痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます
- 計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実
- 歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないもの
~引用ここまで~
今までの、謝罪外交に終止符を打つ、
宰相の誕生ですね(#^.^#)
とはいえ、談話はとても謙虚で、
傲慢な印象は全くありません。
そして、日本人としてとても気になる超重要な、
「子孫への謝罪を続けさせる」ことを否とする
ことも言われています。
~引用ここから~
あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。
~引用ここまで~
有難いことです(ノД`)・゜・。
さいごに
安倍首相の談話をわかりやすく説明してみました!
突っ込みどころが少ないにも関わらず、
日本の言いたいこともちゃんと言っている、
高評価のできる談話だと思います。
これで、過去の談話はより良くアップデートされました(#^.^#)
あとは、河野談話をなんとかしてほしいところですね!