こんにちは、JAW管理人のヤナイです。
最近下記のような給与がらみの切ない声をよく耳にします(^_^;
- 「うわ~!今年のボーナスも少ない・・・」
- 「ウチの会社はボーナスなんて出ないよ!」
- 「給料が増えないどころか5%のカットだった(涙)」
ごく一部の大企業や公務員以外はあまり良いニュースはありませんよね。
日本経済も、デフレだ!消費税増税だ!増税したら消費が落ち込んで経済が悪化した!などなど、不安が増すようなものが多いです。
そうした中で、一部のサラリーマンの方は、
「もう会社や国には頼れないな。ヨシ!こうなったら副業するぞ!」
という決断をして、副業で副収入を得ている方もいらっしゃいます。
(かくいう私もサラリーマン時代は副業していましたし、現在もフリーランスで本業のシステムエンジニアをしながら、アフィリエイトでも副収入を得ています)
そして副業への努力が実を結び、だんだん稼げるようになってくると避けては通れない「確定申告」をしなければいけません。
フウクマ
副業収入は必ず確定申告をしないといけないの?
副業の所得(収入から経費を引いたもの)が20万円を超えたら確定申告をする必要があるよ。
パパクマ
そこで今回は、サラリーマンの方が副業で稼いだ時の確定申告について、ご紹介しますね^^
サラリーマンの副業では確定申告が必要!そして意外と簡単!
- まだ金額や規模が小さいから・・・
- 本業でちゃんと所得税を納めているし・・・
- ややこしそうだから・・・
こんな理由で、なんとか確定申告から逃れたい気持ちはすごくよくわかります。
税金を払うのがイヤとかでなく、ただただ「面倒」なんですよね!
悩ましいところですが、確かに金額が小さい場合や本業で税金を納めている場合は税務署からは何も言ってこない、ということもあります。
しかし、それはあくまで税務署の限られた職員数の制約で、その時見逃されたされただけです。
その後めでたく副業が順調に拡大して取引金額がそこそこの規模になった時、税務署に過去の確定申告をしていなかった時の収入について指摘される可能性があります。
フウクマ
うわあ・・それって大変そうね。。
残念ながら、そうなってから後悔しても遅いよね。
パパクマ
その時に泣く泣く加算税や延滞税をたくさん払うハメにならないよう、やはりきちんと確定申告はしておく必要がありますよね。
しかし面倒な印象はあるものの、難易度としてはサラリーマンの副業の確定申告は意外と簡単なんです。
なぜかというと、会社が「年末調整」をしているからですね。
サラリーマンは年末調整済なので確定申告が容易になる
サラリーマンは勤め先の企業で年末調整をしてもらっています。多く払っていた税金が12月末頃に返ってきてラッキー!となることが多いアレです^^
年末調整のおかげで確定申告の手間はかなり軽減されるよ。
パパクマ
給与という所得に対する基礎控除や社会保険料控除などの各種控除を含めてすでに税額が算出され、所得税が「源泉徴収票」に記載されています。
この源泉徴収票を確定申告書に書き写すと簡単なんだ。
パパクマ
その後は、副業で得た収入と必要経費とそこから求められる所得を記入すればOKです。
フウクマ
副業の部分をプラスアルファで申告すれば良いのね。
※青色申告:帳簿をきちんとつける義務はあるが65万円の控除が受けられる申告方法。
そして確定申告書の作成は、税務署が提供しているwebサイト「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば本当に簡単です。手順はそこそこありますが、説明通りに進めればちゃんとゴール(確定申告書の作成)にたどり着けます。
確定申告の方法については、こちらにまとめました。
確定申告の方法は?初めてでもコレで安心!それでは次で、サラリーマンが副業の確定申告をしなければならない場合と、しなくても良い場合をご紹介します。
確定申告が必要な所得金額は?収入と所得の違いとは?
サラリーマンが副業で稼いだ金額が一定以上ですと、確定申告をする必要があります。そしてその金額は口座に振り込まれた収入(売上)金額ではなく、所得が20万円を超えたら、とされています。この所得が20万円を超えるか超えないかにより、副業の確定申告が必要か不要かが決まります。
それでは所得とは何を指すのでしょうか?次で詳しくご紹介します。
所得とは?副業の確定申告は所得が20万円を超えたら!
税金はこの所得に対して課税されるよ。
パパクマ
そして副業の確定申告が必要な所得額は、一般的な一か所からの給与を得ているサラリーマンの場合、給与所得と退職所得以外の所得の合計が20万円を超えたら、です。
例えばアマゾンで中古本を販売して30万円を稼いだとします。その場合に、仕入れ原価や通信費、交通費などの必要経費に20万円がかかったとします。
この場合は所得が10万円となり、確定申告はしなくてOKです。
つまり、サラリーマンが給与所得とは別で稼いだ所得が20万円を1円でも超えた場合(20万円ピッタリは不要)確定申告をする必要があります。
経費は忘れずにまとめておこう。
パパクマ
ただし、20万円以下の所得でも住宅ローン控除や医療費控除、株の損失時の繰越控除を受けたい場合などは確定申告が必要となります。
20万円以下の所得でも確定申告が必要な場合
副業の所得が20万円以下の場合でも、確定申告をする必要がある場合があります。
例えば次のような場合です。
- 住宅ローン控除を受ける場合の1年目
- 医療費控除を受ける場合
- 株の繰越控除を受ける場合(後述)
- その他確定申告をする場合
こういった別の理由で確定申告をする必要がある場合は、20万円に満たない所得も一緒に申告しなければなりません。
確定申告はするけど、副業の所得が20万円になっていないから副業分だけ省略する、は不可となります。
フウクマ
都合良くはいかないのね。。
住宅ローン控除については、以前詳しくまとめました。
住宅ローン控除!確定申告の期間はいつからいつまで?株の特定口座の源泉徴収ありを選択している場合も不要
株の取引で特定口座で源泉徴収ありを選択している場合は、すでに税金が差し引かれていますので申告する必要はありません(申告してもOKです)。
また、源泉徴収ありの特定口座で配当を受け入れた場合も確定申告をせずに、譲渡損失と損益通算を行なえます。
しかし、損失の繰越控除※を利用する場合は確定申告が必要になります。
株で損失が出たら、繰越控除は是非利用しよう!
パパクマ
続いて、副業の収入による「所得の違い」についても見てみましょう。
副業の違いによる収入(所得)の違いは?
確定申告で申告する副業収入(所得)にはどんな種類があるのでしょう?
サラリーマンの副業で多いものを下記にまとめました。
- アフィリエイト、せどりやヤフオク・メルカリ転売などの利益:雑所得又は事業所得
- 株式の売買益:譲渡所得
- 株式の配当益:配当所得
- 講演料、執筆料など:雑所得
- アルバイトをして得た給料:給与所得
- 賃貸アパートからの家賃収入:不動産所得
- FX取引の利益:雑所得※(申告分離課税)
- 競馬に当たった!:一時所得
※「先物取引に係る雑所得等」となり、通常の所得と区別して課税されます(申告分離課税)。
色々ありますが、まずはどの所得なのかを判断します。
だいたいは、すぐに○○所得とわかりますが、アフィリエイトのように事業所得又は雑所得の2種類からどちらかを選ぶ副業もあります。
ただし、給与所得があって副業での申告とする場合はほぼ雑所得でOKです。
アフィリエイトやせどりの場合ですと、継続的に収入が発生する可能性が高い場合は事業所得とすることも可能ですが、そうではない場合は雑所得として申告します。
とはいえ、基本的にサラリーマンの副業は雑所得となることが多いです。副業だけでも食べていけそうな稼ぎになってきた場合は、もうそれは立派な「事業」なので、事業所得として税務署に認められる確率も高くなります。
このあたりは、所轄の税務署に問い合わせることをオススメします。
さいごに
サラリーマンが副業で稼いだ場合の確定申告についてでした!
面倒な印象で、本当に面倒な確定申告(笑)
でも一つ一つ行動していけばちゃんと終わりますので頑張ってくださいね!
副業が軌道にのって青色申告にチャレンジしたくなったら、専用のソフトが必要になりますが、それまではソフトがなくても十分対応できます。