素晴らしいニュースです。
シリアに一度は軍事介入すると発表したアメリカですが、その後撤回しましたよね。
シリアの化学兵器を国連が管理するということで、一触即発の事態は、奇跡的にまぬがれました。
その後、どうなるのか注目していたんですが、
今後は、アメリカがシリアを空爆することは、まずないだろう(^▽^)
と確信できる出来事がありましたのでご報告します。
記事は、そのまま掲載します。
イランが欧米と核開発で合意
それは、イランへの経済制裁が解除され、
平和的な核開発が認められる合意が、欧米とイランとの間であったことです。
~引用ここから~
イラン核協議で画期的合意、5%超のウラン濃縮停止
【2013年11月24日 AFP】スイス・ジュネーブ(Geneva)で開かれていたイランの核開発問題をめぐる欧米など6か国とイランの協議は24日、イランが活動の一部を縮小することで画期的合意に達した。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、合意がイラン核問題の解決に向けた「重要な第一歩」だと強調した。
米ホワイトハウス(White House)が公表した合意内容によると、イランは5%超のウラン濃縮活動を停止する。欧米は引き換えにイラン制裁を緩和し、これによりイランは70億ドル(約7100億円)余りを手にする。イランが合意を順守する限り、欧米などは向こう6か月間、新たな制裁を見合わせる。
合意は、イランと国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国(米英中仏露)にドイツを加えた6か国(P5+1)の間で4日間余り続いた協議の末、ようやく発表された。ウィリアム・ヘイグ(William Hague)英外相は、合意が「中東諸国を含めた世界全体や、イラン国民にとって有益」との見解を示した。
~引用ここまで~
要約すると、
- イランは5%超のウラン濃縮活動を停止する
- 欧米は引き換えにイランへの制裁を緩和する
- 制裁緩和でイランは7100億円をゲット
- イランが合意を順守する限り新たな制裁を6か月間行わない
「6カ月間」という部分が少し気になりますが、特に問題なければ延長されると思います。
なぜここでイラン?
でも、なぜ、ここでイランなのか?
それは、当ブログでも以前記事にしていた、
シリアとイランのつながりが理由です。
詳しくは、
シリア内戦の原因!えっそれが理由!?をご覧ください。
ざっとおさらいしますと、
- アメリカはイランを叩きたかった
- しかし、いくらアメリカでも理由なしに戦争はできない
- そこでイランに対する核開発問題で戦争にもっていこうとした
- さらにイランへ経済制裁をしてイジメた
- イランは経済制裁されてもキレずに耐えた
- イランの核開発問題もイマイチ、国際社会の理解が得られない
- そこでイランの盟友シリアに目を付けた
- シリアを内戦で混乱させアメリカは軍事介入する
- シリアの盟友であるイランは無視できないので助けに行く
- シリア・イランvsアメリカ
- アメリカはイラン政権を倒しイランに傀儡政権樹立
- アメリカはイランの石油利権ゲット
- イランの貿易決済通貨をドルに戻す 基軸通貨とは?メリットについてもわかりやすく解説
こういう筋書きでした。
シリアでの内戦は、アメリカvsイラン戦争へのきっかけとして利用するつもりだったというわけです。
しかし、冒頭で書いた通り、アメリカは先日のシリアへの軍事介入をストップしました。
そして、イランとの平和的な核開発を認める合意。
これは、アメリカが今後、イランを攻めることはなくなった、とみなせます。
イランと戦争をしたければ、こんな合意するはずがありません。
イランは核兵器開発はするつもりはなかった
そもそも、イラン核兵器の開発は行っていませんでした。
明確に、「原発利用としての核開発を行う」と宣言して、国際原子力機関の検査も受けて、核兵器開発の意図なしとされていました。
イランの「今後すべきこと」です。
- 国際原子力機関による、抜き打ち査察を受けること
- 使用済み核燃料の再処理施設を建設しないこと
これはきっちり守るでしょうね^^
早速、EUが制裁解除を行うようです。
~引用ここから~
EU、対イラン制裁を来月にも一部解除か
【2013年11月26日 AFP】フランスのローラン・ファビウス(Laurent Fabius)外相は25日、ラジオ局とのインタビューで、イランが核計画の縮小に応じた歴史的合意に基づき、欧州連合(EU)が対イラン制裁の一部を来月にも解除する可能性があると述べた。
~引用ここまで~
平和への第一歩ですね。
あとは、ぐちゃぐちゃになってしまったシリアが、どう復興するか問題がありますが・・・