集団的自衛権!なぜ必要なの?理由をわかりやすく!

集団的自衛権!なぜ必要なの?理由をわかりやすく

2018年に集団的自衛権の行使が閣議決定されましたね。日本中で賛成と反対で意見が分かれ、当ブログでも非常に盛り上がりました。

集団的自衛権の問題点やメリットについては、以前こちらの記事にまとめました。

集団的自衛権の問題点とは?メリットって何?

コメントをくださった方々、ありがとうございます。
そして、いただいたコメントで多くの方が疑問に思われていることがありました。
それは集団的自衛権はなぜ必要なのか?です。

フウクマ

確かに今までなくても問題なかったわ。

今までの日本は集団的自衛権の行使は認めない状態でしたが平和に繁栄してきましたので、なんで今さら集団的自衛権が必要なの?と思うのも納得です。

そこで今回は、集団的自衛権がなぜ必要なのか?についてご紹介したいと思います。

集団的自衛権はなぜ必要なの?

空母

集団的自衛権はなぜ必要なのか?

これは簡単に言いますと日本を取り巻く外部環境が変わり、国防力を高めておく必要が出てきたためです。

フウクマ

日本の外部環境が変わったってどういうこと?

簡単に言うと脅威(きょうい)や危険度が増加したんだよ。

パパクマ

日本をとりまく国際情勢が変化して脅威※が増加しました。そのため脅威に対する国防力をアップする必要がでてきました。

MEMO
驚異(きょうい)とは?
強い力でおびやかされること。

日本の内側での変化ではなく外側の変化です。具体的に次の2点です。

日本に驚異をもたらす外部の変化
  1. 中国の尖閣諸島の領有権の主張と強国化
  2. 日本を守るアメリカの弱体化

戦後長い間、日本の脅威ではなかった中国が急成長し、日本を経済的に超越しました。GDPもアメリカに迫る勢いです。さらに経済だけではなく軍事的にも日本を凌駕してしまいました。

そして強くなるだけなら良いのですが、中国は武力を背景に日本に圧力をかけてきています。
東シナ海での尖閣諸島付近ではその圧力がどんどんエスカレートしていて、日本の船を尖閣の海域から追い出そうとしていることはニュースでもよく取り上げられています。

わかりやすく言うと、日本は中国に侵略されつつあります

フウクマ

日本の領土と領海なのに追い出そうとするなんて・・・

しかしながら我が国日本は、単独では中国の脅威を防ぐことはできません。局地的な戦闘で勝てたとしても、核で威嚇されれば最終的に勝つことはできないでしょう。

日本は国防に関して日米同盟に大きく頼っているのが現実なんだ。

パパクマ

さらに残念なことに中国の急拡大に伴い、アメリカが相対的に弱体化してきました。

これらをそれぞれ見ていきましょう。

なぜその1!中国の尖閣諸島の領有権主張と強国化

中国国旗

中国は1971年から尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張しています。

尖閣諸島!問題はいつからあるの?

中国は隣国ですし経済的にも文化的にも結びつきが強いので、日中両国にとってはwin-winの関係をずっと続けていく方がプラスです。

しかし、中国は日本の沖縄県石垣市の尖閣諸島を核心的利益※と呼び、侵略の手を緩める気配はありません。近年の中国の国力の強大化に伴う軍事力を背景に、尖閣諸島に対する挑発はエスカレートする一方です。

中国公船による領海侵犯と接続水域内への侵入
2020年の1月~9月:968隻

出典:海外保安庁HP

フウクマ

平均する月に100隻以上も侵入してきているのね・・・

警備してくれている海上保安庁の皆さんには、本当に頭が下がるよね。

パパクマ

※核心的利益とは?
核心的利益とは中国の本質的な利益に直結することで、自国の維持のために絶対に譲ることはできないとされているものです。

中国の核心的利益には次の内容があります。

中国の核心的利益の一覧
  • 台湾の独立
  • チベットの独立
  • ウイグル(東トルキスタン)の独立
  • 南シナ海
  • 尖閣諸島(沖縄県石垣市)

なぜか日本の尖閣諸島が入っていますね(´ー`A;)

フウクマ

どうして中国からすると外国の日本の領土が核心的利益なの?

そうなんだ。疑問に思うよね。

パパクマ

1971年から中国は尖閣諸島の領有権を主張し始めました。その理由は次の記事にまとめています。

尖閣諸島の地図尖閣!中国が領有権を主張する根拠は?わかりやすく解説!

テレビで言われることはあまりないのですが、実は日本は今は大きな国難の真っ最中です。

日本ではすぐに忘れられてしまうのですが、現在も尖閣諸島への危機は継続中です。中国はジワジワと長い年月をかけて虎視眈々と時を伺っています。

長い期間、共産党の政策がぶれずに続行できるのは一党独裁政権の強みでもあるよね。

パパクマ

実際にベトナムやフィリピンは南シナ海で軍事力を背景に島を奪われましたし、チベットやウイグルは現在も弾圧されていて、ニュースでも見かけます。

チベットのポタラ宮チベット問題とは?中国で起きている民族問題

ウイグルの人権弾圧は近年、国際社会も注目するようになってきました。

ウイグル自治区とは?ウイグル弾圧問題をわかりやすく!

日本もぼけっとしてはいられない状況です。

中国は尖閣諸島の領有権を主張していて、強国化により力で訴えつつある。

なぜその2!日本を守るアメリカの弱体化

アメリカ国旗

2つ目は、日本を守るアメリカの弱体化です。

中国は、南シナ海でベトナムやフィリピンの領有する諸島を奪って軍事施設を構築しました。

出典:オーストラリア、中国の南シナ海領有権主張に「法的根拠ない」 正式に表明 BBCニュース

それらに対して日本の尖閣諸島は、中国による強硬さのレベルが低いですよね。中国公船はどんどん送りこんできていますが、実際には武力衝突には至っていません。

それはなぜでしょうか?

中国が強引に行動せずにいるのは、日本の強力な自衛隊と日米同盟があるためです。残念ながら憲法9条があるためでも集団的自衛権を認めていなかったからでもありません。

憲法9条があるから戦争が起こらないの?

現在の日米と中国の軍事力の関係はこうですね。

日米の軍事力 > 中国の軍事力

米国は「今は」世界一の軍事力を保持していますし、当分の間はそのままでしょう。
しかし今後は軍事費の負担が、今までのようにはできずに予算を減らしていく話が出ています。

しかもGDPの試算では、中国はアメリカを追い抜く見通しです。

出典:中国、2030年までに米国抜き世界一の経済大国に-HSBC予測 Bloomberg

すでに中国は購買力平価という試算ではアメリカを抜いて世界一になっています。

購買力平価(ppp)とは?簡単にわかりやすく!

色々と内部に問題を抱えている中国ですが、国も国民も豊かになり続けているので結果的に共産党の一党独裁が長年続いています。

このまま成長していくと近い将来アメリカのように圧倒的な軍事力を持つ可能性があります。

過去は圧倒的だったアメリカ
実際にこの記事を最初に書いた2014年は、米国の軍事力は圧倒的でした。しかし2020年現在は中国に対して圧倒的は言えない状況です。

経済力が大きくなれば負担できる軍事力もアップするよ。

パパクマ

日本は今後大きな経済成長は見込めないでしょう。アメリカも緩やかな成長が精一杯だと思います。

すると、いつかは軍事力の関係が次のようになる日がくるかもしれません。

日米の軍事力 <= 中国の軍事力

この時、核心的利益である尖閣諸島は今のまま無事でいられるでしょうか?

日米に勝てるかもしれないと思った中国は、行動をエスカレートさせる可能性が高くなるよね。

パパクマ

フウクマ

そうなると危険性は今よりもずっと増えるのね。

そして中国は尖閣だけではなく、沖縄県の領有も日本には帰属しないと、発表しています。

中国に帰属するとは言っていませんが、なぜこういう発言をするのでしょう?私は素直に恐ろしい、と思ってしまいます。

米国は中国に対して相対的に弱体化しつつある。

驚異の増加により日米同盟を強化する必要がでてきた

日本と米国の並んだ国旗

中国に対抗する必要性が高まり、日本は国防力を高める必要が出てきました。

軍事力強化の要(かなめ)として、日本は日米同盟の強化があげられます。

もちろん日本自身で自衛する仕組みを強化するのが大切だよ。

パパクマ

その日米同盟は、日本が集団的自衛権を認めていなかったので次のような関係でした。

日米同盟の関係(集団的自衛権を認めていない状態)
  • 米国は日本を守る
  • 日本は米国を守らない

この関係は対等ではなく保護者と保護される側という親子みたいな関係です。

しかし本当の親子には情があるので問題ないですが、実際には日米に情なんてありません。友情は多少はあるかもしれませんが、基本は自国のために国益を追求することだけです。

そのため現在の関係は、アメリカからすると不公平になります。

実際には経済的な面での譲歩や米軍基地など、アメリカの方がお得な状態だとは思いますよ。

普天間基地移設問題をわかりやすくまとめました!

ただ、軍事同盟として集団的自衛権に関して見ると日本は有利な状況です。

仮に尖閣諸島で有事があった場合
仮に尖閣諸島で有事の際、アメリカ国民や世論はアメリカが一方的に日本を守らないといけない状況には納得しないでしょう。

なんで米国の若者は命をかけて日本を守るのに日本は守らないの?と、普通は思うでしょう。

実際に、一般のアメリカ人からすると何の関係もない極東の無人島(尖閣)で紛争が起きた際に、米軍の派遣に世論が大反対する可能性が高いのではないでしょうか。

その時、アメリカの大統領は世論の反対を押し切って尖閣へ派兵するでしょうか?難しいと思います。

上記の例えのようになると、日本は単独では尖閣諸島を守り切れないでしょう。局地的な戦闘で勝てても最後には核で脅迫されるため、残念ですが日本単独では中国に勝てません。

フウクマ

それで日米同盟の強化が必要なのね。

集団的自衛権を認めることで、日米の関係はこうなります。

日米同盟の関係(集団的自衛権を認めた状態)
  • 米国は日本を守る
  • 日本も米国を守る

すると、両国の関係は相互の助け合いの関係になります。

こうなると日米同盟はより強固になりますので、中国からすると今よりもっと日本を攻めずらくなるわけですね。

その証拠に、中国は日本の集団的自衛権に猛烈に反対しました。

中国は尖閣諸島が奪いにくくなる政策(中国への不利益)には反対するよ。

パパクマ

日米同盟が強化されることで、中国も尖閣諸島奪取に向けて強硬な手段を取りにくくなります。

中国もこれは簡単には奪えないな、と考え、相互に協力する道を模索するかもしれません。

これが国防の抑止力なんだ。

パパクマ

集団的自衛権がなぜ必要なのか?の答えは抑止力の強化が必要になったから、でした。

おわりに

集団的自衛権はなぜ必要なの?というお話でした。

私は小学生の頃から、戦争がいかに悲惨で残酷か、社会の授業や学校の映画上映会などで刷り込まれています。
特に小学三年生の時に学校で上映された、ジブリの「火垂るの墓」は衝撃でした。
ハッキリ言って空襲で爆撃された後の主人公の母親の包帯グルグル巻きのシーンや妹の節子の最期など、トラウマになっています。今でも小学3年生に観せて良かったのか?と非常に疑問です。

だから、絶対に戦争はイヤです。平和が一番です。
休みの日は家族とのんびりしたり好きな小説を読んだり、バラの栽培が趣味なんですがそれに没頭したり。

そういう背景があり、日本がずっと平和で繁栄するために自分に何ができるかな?という想いでブログを書いています。

20 COMMENTS

yukari

こんにちは
高3と中3の2人の娘をもつ母です
【集団的自衛権】について大変わかりやすく説明されていて頭がスッキリしました
娘たちにも読むようにすすめましたし
ママ友にも勿論すすめましたよ
学校の社会の先生方もこのような分かりやすい授業をしてくださると生徒たちも時事問題にもっと関心をもつのではないでしょうか…

分からなかったことが分かるようになる…大人にとっても嬉しいものです

今後も楽しみにしております

返信する
ヤナイ

yukariさま、こんにちは。

ご紹介やコメント、ありがとうございます。

> 分からなかったことが分かるようになる…大人にとっても嬉しいものです

最高に嬉しいお言葉です^^
ありがとうございました!

返信する
ゆっこ

はじめまして、こんばんは。とてもわかりやすく、ご自分のご家族のために書かれたというところがなんだか、嬉しくなります。

集団自衛権、すぐに戦争反対!になる人の意見に疑問を感じていました。デメリットばかり叫ばれているので、そんなはずはない、とおもいここにたどり着きました。
私の祖父は戦争に行って帰ってきた人です。祖父の兄弟は何人も戦死しました。口癖のように、戦争反対!ではなく、「もし、今、日本がアメリカの存在がなければ、日本を良く思っていない近隣国にあっというまに占領されているだろう」という意味合いのことをいっていました。近隣国との和解もできればよいと思いますが、必要以上のふさわしくない日本の謝罪は、ますます関係を悪化させると思います。それ以上に、アメリカとの関係がこれからも重要なんだと思わされます。

安倍総理のことを、呼び捨てにしたり、ひどい総理大臣だと言う人がたくさんいますが、拉致問題にあれほど関心を持ち、動いている総理は小泉元総理以来だと思います。日本の総理として代表として、ものすごいスケジュールをこなし、二度目という体験も生かしながら、本当によくやってくださっていると思います。

なんだかまとまりませんが、ほかの記事もとても面白いです。いろいろなことをかきこんでくる人がいるなかで、コメント欄を設置し続けておられることに尊敬いたします。ご自分のブログですので、これからも自由にたのしく続けてくださいね!
関係ないけど、ヤナイさんをもっと年上のおじさんだと思っていましたら、お若い雰囲気でびっくり。これからも更新楽しみにしております。

返信する
ヤナイ

ゆっこさま、初めまして!

嬉しいコメントありがとうございます^^

> 集団自衛権、すぐに戦争反対!になる人の意見に疑問を感じていました。デメリットばかり叫ばれているので、そんなはずはない、とおもいここにたどり着きました。

そうですね。日本を良くしたいという想いは一緒なのに、反対派の方からは、頑なな印象を受けてしまいます。

> 私の祖父は戦争に行って帰ってきた人です。祖父の兄弟は何人も戦死しました。口癖のように、戦争反対!ではなく、「もし、今、日本がアメリカの存在がなければ、日本を良く思っていない近隣国にあっというまに占領されているだろう」という意味合いのことをいっていました。

貴重な実体験にもとづく言葉ですね!
本当にこれは事実なんです。

憲法九条があるから、とか、集団的自衛権を認めていなかったから、ではありませんよね。

本当に和解ができれば、と思います。
っていうか不思議です。

日本なんて、挑発せずにおだてておいた方が、中国・韓国にとって、
何百倍もお得なのでは?って思います。

それをわざわざ眠っている子を起こすような・・・
理解できません。

まあ、中国は内部へのアピールも大きいのでしょうけど、
韓国はマジで謎です。

安倍首相もすごいスケジュールですよね!
拉致問題も進展しつつありますし、北方領土問題も希望が出てきました。

冷静に考えると、歴代の首相の中で、かなり光っていると思うんです。
消費税増税は最悪でしたが(^^;

> なんだかまとまりませんが、ほかの記事もとても面白いです。いろいろなことをかきこんでくる人がいるなかで、コメント欄を設置し続けておられることに尊敬いたします。ご自分のブログですので、これからも自由にたのしく続けてくださいね!

ううっ・・・有難いお言葉をありがとうございます(T_T)
ゆっこさまのような方が読んでくださるのが救いです!

> 関係ないけど、ヤナイさんをもっと年上のおじさんだと思っていましたら、お若い雰囲気でびっくり。これからも更新楽しみにしております。

はい、わかりやすく伝わるよう、頑張ります!
ありがとうございました^^

返信する
もる

はじめまして。
賛成とも反対とも言えずおろおろしている者です。
知り合いに勧められて記事を拝見いたしました。
冷静な賛成の方のブログは初めてなので、少しだけお考えを伺いたいです。

もし何かあった際、集団的自衛権行使には宣戦布告が必要だそうですが、それはもう戦争ですよね。
ヤナイさんは、抑止力のための集団的自衛権を支持されていると思ったのですが、もし本当に有事になってしまった際、諸刃の刃にならないでしょうか。
まだ国連の敵国条項から日本は抜けていないですし、急激な軍拡は第2次大戦前の様相になっているとも・・・。

少し感情論になってしまいますが、今の政府の人は集団的自衛権に関して、他人事のように自衛隊には血を流してもらうなんて言ってるんですが(確かに政府の上の方は安全ですよね)、それは私たち国民に血を流せと言ってるんですよね。その点はどう思われましたか?

かといって、反対を叫ぶだけでは、何も変わらないんですよね。
反対の先にあるヴィジョンやプランがないですもんね。今のままうまく立ち回れたらいいですが、そうそう甘くはないですよね。平和国家というブランドよりもまずは自国の安全ですよね。

返信する
ヤナイ

もるさま、はじめまして。

> もし本当に有事になってしまった際、諸刃の刃にならないでしょうか。

日本が関係ない戦争(例えば中東の)やテロに巻き込まれる可能性やリスクが
ありますので、そういう意味では諸刃の剣になります。

ただ、日本が中国に侵略される可能性とリスクの方が高いので、
集団的自衛権を認めて、日米同盟を強化するのだと思っています。

> 急激な軍拡は第2次大戦前の様相になっているとも・・・。

軍拡というほどの軍事費の拡大はないと思います。

もともと日本の軍事費は、他国の一般的なGDPに対する比率からすると、
少ない方で、実際に危機を迎えている現状を考えると、
もう少し割けないのかと不安になる思いです。

> 他人事のように自衛隊には血を流してもらうなんて言ってるんですが

これは、ちょっとソースが見つかりませんでしたが、
どなたが言っているのでしょうか?

デリケートな問題なので、政治家の方は言葉に気をつけてほしいですね。

> かといって、反対を叫ぶだけでは、何も変わらないんですよね。

そうなんですよ~

日本を平和にするために、色んな知恵を絞る時なのに、
なんだか非難合戦のように見えてしまい、残念です。。。

返信する
もる

さっそくの返信ありがとうございます。
自分のコメントを読み返して、少し攻撃的だったかと反省しております。
少しでも安心できる材料を探して躍起になっています。お許しください。

諸刃の刃は、ヤナイさんがおっしゃるように、中東に関して特に思うのです。イスラエルと軍事同盟を強化したりと、集団的自衛権を紛争に首をつっこむ道具としてみているのではないかと。なぜいまわざわざイスラエルなのか。大使館もありますし、少なからずつながりがあるのはわかりますが、あの泥沼の中に入っていくなんて。イスラエル介入で、日本は平和になるのか。逆にテロを呼び込むことになるんじゃないかと。ヤナイさんのおっしゃる中国包囲網のメリット以上に、デメリットが多いのではないかと。

自衛隊云々は、安倍首相のブレーンと言われている岡崎久彦という方です。
ttp://www.huffingtonpost.jp/tomoko-nagano/okazaki-hisahiko_b_5349355.html?utm_hp_ref=tw
リンク貼って大丈夫でしょうか?文頭にhをお願いします。おっしゃっていることは正論な気もしますが、なんとも乱暴に思えて仕方ないです。自衛隊、とは私たちのことだと、私なんかは考えてしまうので・・・。たぶんその中にこの方は入っていないでしょう。

中国の脅威のために集団的自衛権が必要なのはわかりましたが、そのための集団的自衛権を、ヤナイさんのおっしゃるような全く関係ないところで使われるのは不本意だと感じます。
同盟を結んだ国に対しては泥沼であっても派兵するのか、それはちゃんと派兵しないとできるのか、そのあたりを、政府はもっと明確にしてほしいです。パネル説明は学者の方からはあり得ない事項だと論破されていますよね。
反対派の署名を安倍首相が受け取らなかったとも聞きましたし、反対まではいかなくとも、現状の事例を慎重に検討してすすめてほしいというような声も、どうすれば政府に届くのかわかりません。

ヤナイさんが首相であれば、きっとまかせても安心だと思えたのにとふと思いました(笑)

返信する
ヤナイ

もるさま、こんにちは。

> 自分のコメントを読み返して、少し攻撃的だったかと反省しております。
> 少しでも安心できる材料を探して躍起になっています。お許しください。

いえいえ、大丈夫ですよ~^^

> 中東に関して特に思うのです。

私も中東には、立ち入ってほしくないです。

あの地域は、欧米が頑張って、どうにかできる時代ではもうないと思います。

シリアは本当に迷惑に思っているでしょうね。。。

でも、万が一アメリカが中東支配を完了すると、
日本にもメリットがあったんですよ。

仮にアメリカが中東を支配したとします。
(あとはイランのみなので、他は一応親米)
その場合は、中国に対する、ものすごい石油カードを
手に入れたことになります。

言うこと聞かないと、石油の禁輸を行うぞって脅すわけですね。

それがわかっている中国は、ロシアからのエネルギーが
欲しくてたまらないし、価格で妥協してでも合意しました。

南シナ海でも、国際世論を無視して、石油を採掘し始めましたね。

中東を押さえられた時のことを想定しているからです。

> 安倍首相のブレーンと言われている岡崎久彦という方です。
> おっしゃっていることは正論な気もしますが、なんとも乱暴に思えて仕方ないです。

読ませていただきました。

確かに、もう少しマイルドな方が良いと思いますが、
私には、綺麗事抜きの正論に聞こえました。

情報発信するとわかりますが、
この「綺麗事抜き」ってすごく勇気がいると思うんです。

こういうテーマでは、すごく叩かれますから。

私は、正論を言い切ったこの人を、信用できるな、と感じました。

> パネル説明は学者の方からはあり得ない事項だと論破

なんで、論破されるような説明をしたんでしょうね?
あの説明を作った人達は、勉強不足だったんでしょうけど、あり得ないですよね。

> 全く関係ないところで使われるのは不本意だと感じます。

そうならないように、私達有権者も、目を光らせましょう。

これ、本当に大事だと思うんです。

数年前に民主党を選んでしまったままのレベルでは、厳しいと思います。
(亡国の外国人参政権を推進していた)

> 反対まではいかなくとも、現状の事例を慎重に検討してすすめてほしいというような声も、どうすれば政府に届くのかわかりません。

インターネットを活用してみるのも良いかもしれませんよ^^

一昔前はあり得ないことでしたが、
今は、個人が情報発信できる時代です。

このブログも始めてから1年くらいですが、
しばらくはアクセスなんて毎日1桁でしたよ~(^^;

> ヤナイさんが首相であれば、きっとまかせても安心だと思えたのにとふと思いました(笑)

ええ!
ここ最近で一番のびっくりです(笑)

ありがとうございました!

返信する
もる

何度も本当にすみません。
わかりやすく解説してくださるので、とてもよくわかります。
私自身の立ち位置を決め、不安を減らして行動するために、この場をお借りして少しまとめさせていただきたいです。

・安倍首相は完全なる独断でこういったことを行っているわけではなく、きちんと世界情勢と絡めて閣議決定などを行っている。
・集団的自衛権によりアジア諸国と結びつきが強くなり、何かすれば日本(とアメリカ)が出てくると思わせ、中国をけん制する目的がある。実際に、集団的自衛権を行使するための結びつきではない。(実際行使する話だったら大変なことになりますよね)
・中東に関しては、イスラエルと軍事同盟強化、武器輸出と、災害支援の強化以上のことは、現段階では不明。それに加えてアメリカに追従する行為の武力行使は、テロを呼び込む危険性があるが、中国の脅威を減らすことがより大きな目的である。(テロの防止や、中東での行動についてはまだ政府の言及はありませんよね)

よって集団的自衛権は必要。
これで大まか、私は理解できているでしょうか。
アジア諸国と集団的自衛権でもって関係を強化しても、それは中国と実際に武力行使するわけではなく、また中国にとっても国益を考えると武力行使はしないだろうという認識でいいのですよね?
中東に関しては現時点ではまだわからないことばかりですが、そこは日本の国益にかなうことだけを考えて動いてほしいと切に願います。

すみません、本当にどちらを私は支持するべきなのか、反対派のブログなどを読むと、そちらもなるほど、と思ってしまいなかなか先へ進めなかったのです。ただ反対派の方のブログは、集団的自衛権の怖いところばかりがあがっていて、その先の展望がないと気づきました。ただ、反対も賛成も、なかなか冷静な方の見解が少ないのが、私のようにどうすればいいかわからない人にとっては事態を余計にややこしくさせているなと感じます。

ヤナイさんが政治の世界におられたら、本気で支持しますよ!!(笑)
実際の国名を出すわけにはいかないのでしょうが、政府もヤナイさんくらいわかりやすい、論破されない説明をしてほしいです。

返信する
ヤナイ

もるさま、こんにちは!

> これで大まか、私は理解できているでしょうか。

はい!私も全く同じ認識です。

> アジア諸国と集団的自衛権でもって関係を強化しても、それは中国と実際に武力行使するわけではなく、また中国にとっても国益を考えると武力行使はしないだろうという認識でいいのですよね?

中国に関しては、今のところは大丈夫だと思います。

日本に手は出す時は、「米国が日本を守らない」
という確信が持てた時だと思います。

ただ、1つだけ懸念があります。

それは、中国内部の問題です。

内部の問題が爆発して、共産党の支配が崩れる可能性が出てきた時、
反日を利用して戦争を起こし、人民の矛先をかわそうとする可能性も
あるような気がします。

共産党政権が終わるくらいなら、戦争でイチかバチか!
みたいに考えるかもしれません。

> ただ、反対も賛成も、なかなか冷静な方の見解が少ないのが、私のようにどうすればいいかわからない人にとっては事態を余計にややこしくさせているなと感じます。

冷静で客観的な意見が大切ですよね。

怖いのが、安倍首相を戦争に導く悪の権化みたいに言う意見です。

本当にそうなのか?

色んな意見を聞いて、首相本人の行動と発言を調べた上で、
そう判断するなら、良いのですが、そこまでせずにコケにするのは、
本当に本当に残念です。

いつ寝てるの?

というくらいの、各国首脳との会談や外遊。

ロシアとの関係改善に尽力しているのは、対中国への備えですが、
こういった点を安倍首相嫌いの人達には、どう見えるんでしょうね。。

消費税増税は最悪でしたが。

> ヤナイさんが政治の世界におられたら、本気で支持しますよ!!(笑)

ありがとうございます(笑)

> 実際の国名を出すわけにはいかないのでしょうが、政府もヤナイさんくらいわかりやすい、論破されない説明をしてほしいです。

私はまだまだ勉強中ですが、分かり易い説明は、政治家の方の義務ですよね。

ありがとうございました。

返信する
もる

いえ、こちらこそたびたび本当にありがとうございました。

中国にはそういった懸念もあるのですね。イチかバチかなんてなんて迷惑な。
でも内政のことはこちらがどうにかできることでもないので、そうならないことを祈るしかないのでしょうか・・・。

テロ対策のことは政府に早くに踏み込んでほしいですね。
日本には原発があるので、本来なら原発を廃炉→集団的自衛権という流れだとテロへの不安も少し減るのですが、逆に再稼働なんて言ってるくらいですから、ここに関してはかなり怖いですね。そうでなくても原発はものすごく危険だと思うのですが。このあたりは中東への介入の仕方や、アメリカへの追従の有無なんかにかかわってくると思うので、厳格に法整備などをしてほしいです。

消費税増税はほんと最悪ですが、安倍首相の思惑がなんとなく理解できて、自分の立ち位置も決められそうです。本当にありがとうございました。

返信する
ヤナイ

もるさま、こんにちは!

いえいえ、こちらこそ迷われている方の意見がわかって、とても有意義でした。

原発へのテロや、現在の国防に関しては、まだまだ課題がたくさん、という感じがしますが、
今回のことで、国民の意識も高まっていますし、そういうリスクに対しても声を大にして訴えたいですよね。

私はブログで、懸念事項とか問題とか書けそうなら、いつか書いてみようと思いました^^

こちらこそ、ありがとうございました!

返信する
山本こころ

日本の学生に今知ってもらいたいのに、メディアではっきり伝えられないこの国難の状況を、このような易しい解説が有難いです!

返信する
ヤナイ

山本こころさま、こんにちは。

嬉しいコメントありがとうございます。
お名前、本名でしょうか?ちょっと迷ったのでそのまま掲載しておりますが、
本名の場合は、イニシャルに変更致しますね。

今後とも、宜しくお願い致します!

返信する
sinra

本当にその通りだと思います。中国の行っていることは、人権問題、領土問題、環境問題等すべて許すことができません。
隣国であるだけに厄介です。いつまでも平和ボケしてないで、国防をかため、強く美しい国を作らないと。日本の明日はない。と思います。中国以外にも日本の平和あるいは世界の平和を乱そうとする国や勢力は複数いるのですから。
現実から目をそらして、「戦争反対」~
とかいってていいの?戦争反対なのはみな同じ。じゃ今何をすべきかよーく考えた方が良い。

返信する
ヤナイ

sinra様、こんにちは!

コメントありがとうございます。
まさにその通り!ですね^^

今のままではヤバイっていう現状認識を、もっと政府が予算使ってアピールしたら良いのに、と思います。
危機感が足りないから悠々と、「平和だな~^^」と思っていられる人が多いわけですから。

突然こういう攻められ方をしたら、日本は対処できません、
自衛隊は海外で平和維持活動をしている最中に襲われても、まともな反撃が出来ません、とか。

もっともっと地道な説明努力が必要でしょうね。

返信する
日系うちなーんちゅ

初めまして!
沖縄出身で恥ずかしながら基地問題について勉強不足を感じ、ネットで調べてたら当こちらにあたって集団的自衛権の記事にも辿り着きました!
とてもわかりやすく、勉強になります!

ところで疑っているわけではないですが、
中国にとって「核心的利益」
について色々書かれていたとおもいますが、これの根拠となる資料などがございましたら教えていただけないでしょうか?

返信する
ヤナイ

日系うちなーんちゅさま、こんにちは。

コメントありがとうございます^^

> 中国にとって「核心的利益」について色々書かれていたとおもいますが、これの根拠となる資料などがございましたら教えていただけないでしょうか?

2013年の日経新聞の記事です。

出典:中国、尖閣は「核心的利益」と初めて明言

こちらが根拠になります。

返信する
勉強中

わかりやすい記事をありがとうございます。
反対意見も聞いて見たいのですが、例えば、今までは個別的自衛権のみであったので、自分に降りかかる火の粉を払っていればよかったのに対して、
これからは、他の国同士の戦争にも自衛隊とかを派遣できるわけですよね?後方支援などではなく。
そうなると、同盟国の相手国から日本も攻撃されてしまうと考えるのが自然だと思うのですが、その辺の問題はどうなんでしょうか?

返信する
ヤナイ

勉強中さま、こんにちは!

> 反対意見も聞いて見たいのですが、例えば、今までは個別的自衛権のみであったので、自分に降りかかる火の粉を払っていればよかったのに対して、これからは、他の国同士の戦争にも自衛隊とかを派遣できるわけですよね?後方支援などではなく。

これって、集団的自衛権に対する懸念点としてよくあがります。実際にコメントでも、たまにそういう内容を指摘されます。
でも本当にそうなんでしょうか?他の国同士の戦争に自衛隊を派遣できるのかというと、安倍首相は「自衛隊が武力行使を目的として、湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは、これからも決してない」と明言しています。

選挙で選ばれた日本のトップが発言していますので、私達としては信じて良いと思うのです。
集団的自衛権は、あくまで日本には他国と同じ権利がありますよ、今まで認めていなかったけど、今後は普通の国と同じ扱いになりますよ、と国際的にも国内的にも態度を改めたものだと思っています。

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