ASEAN+3と+6って何?新しい取り組みって?

21世紀はアジアが熱いですね~^^

先日、洋服を買ったらベトナム製でした。

安さがウリのお店というわけではなく、
値段もそこそこしたのに、です。

そういえば服を買うと、以前は中国製ばかりで、
たまに日本製、といった感じでしたよね。

でも最近は、ベトナム製や、ASEAN加盟国ではないのですが、
すぐ近くのバングラデシュ製が増えたな~、という感じです。

そんなに安くないベトナム製の服に、

「へえ~どんな感じだろ?」

と思いつつ、着たり観察してみると、
縫製など品質にも問題はありませんでした。

これなら、商品を作る側というか売る側は、
生産コストの安い、東南アジアなどの海外で、
作りたいだろうな、と思いました。

そこで、実際に東南アジアがどのくらい発展してきているのか
知りたくなり、代表的な経済連合である、ASEANについて調べてみました。

すると、色々と興味深いことがわかりましたので、
ASEANの加盟国や、+3、+6
今後の新しい取り組みや、日本との関係などについてもご紹介したいと思います。

ASEANとは?

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ASEAN(東南アジア諸国連合)は、1967年に発足した、
次の10カ国(2014年現在)で構成される地域協力機構です。

ASEAN(東南アジア諸国連合)構成国と加盟年
  • インドネシア:1967年設立当時
  • マレーシア:1967年設立当時
  • フィリピン:1967年設立当時
  • シンガポール:1967年設立当時
  • タイ:1967年設立当時
  • ブルネイ:1984年加盟
  • ベトナム:1995年加盟
  • ラオス:1997年加盟
  • ミャンマー:1997年加盟
  • カンボジア:1999年加盟

本部はインドネシアのジャカルタにあって、東南アジア地域内の、
経済発展と安定化を目的として、設立されました。

自由貿易圏を目指していて、
2015年には、関税を5%までに引き下げることになっています。

ASEANの人口は約6億人で、平均年齢も先進国と比べて低く、
今後も人口の増加と、高い経済成長が予想されている、
アジアの熱い注目地域です。

日本企業もどんどん進出していて、
冒頭のアパレル業界だけでなく、工業分野も発展しています。

日本の主要な工業製品である自動車など、
例えば、2010年に発表された日産のマーチという有名な車も、
タイで生産されています。

マーチは逆輸入品なんですね。

日本を含めて、アメリカや中国などの数十か国が、
ASEAN大使を任命し、ジャカルタに常駐させています。

ASEAN+3(アセアンプラススリー)とは?

マレーシアのクアラルンプール

上記のASEANに、次の3カ国を加えたものを、
ASEAN+3といいます。

ASEAN+3の3つの国
  • 日本
  • 中国
  • 韓国

1997年に、アジア通貨危機と呼ばれる、
アジア各国の通貨が下落する金融危機が起こりました。

この危機について話し合うことをきっかけとして、
同じ1997年から、毎年首脳会議が開催されています。

以降、外相会議や財務省会議なども定期的に行われています。

ASEAN+6(アセアンプラスシックス)とは?

上記のASEAN+3に、次の3カ国を加えた16か国を、
ASEAN+6といいます。

ASEAN+6の日中韓以外の3つの国
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • インド

2005年、東アジア首脳会議(EAS)が、
上記16カ国※の参加で、開催されました。

※2011年からは、アメリカとロシアも参加

経済分野を中心に、様々な分野での結びつきや、
FTA(自由貿易協定)についても検討されています。

その後、この会議の延長上に、ASEAN+6と同じ16カ国で構成される、
東アジア地域包括的経済連携(RCEPアールセップ)という
経済連携構想も、近年話し合われています。

RCEP(東アジア地域包括的経済連携)って?

RCEPは、ASEAN+3とASEAN+6を統合する
新しい経済的な枠組みです。

これが実現すると、人口は世界のほぼ半分である、
約34億人(!)、GDPは世界の約3割を占める、

世界最大規模の経済圏が誕生します(^▽^)

投資や貿易の自由化について、規則やルールを決めていく必要はありますが、
うまくいくと、日本製品を海外に売りやすくなり、
経済的メリットは、とても大きいとされています。

なんだか夢のある話で、わくわくしますね^^

TPPと違い、欧米(主にアメリカ)が入っていない点でも、
興味深いな、と思います。

次に日本とASEANの関係や、基本政策について、見てみましょう。

ASEANと日本の外交関係

発足当時から、日本とASEANは、
基本的には順調に、良い関係を維持しています。

その中で、基本政策という原則(ドクトリン)
ありますので、ご紹介しますね。

福田ドクトリン

1977年当時の、福田赳夫首相のASEANに対する3つの原則です。

福田ドクトリン
  • 日本は軍事大国にならない
  • ASEANと心と心の触れ合う信頼関係をつくる
  • 日本とASEANは対等なパートナーになる

この福田ドクトリンをふまえて、
2013年に、安倍首相が安倍ドクトリンを発表しました。

安倍ドクトリン

シンガポールのマーライオン

未来をつくる5原則として、ASEANに対して、
日本外交の新たな基本政策を発表しました。

安倍ドクトリンの5原則要約
  1. 思想・表現・言論の自由という人類の普遍的価値が守られ、
    十分に発展しなければならない
  2. 最も大切な共同利用の場である海は、力ではなく
    法とルールによって支配されなければならない
  3. 日本は自由でオープンな互いに深く結び合った経済を求める
  4. 日本とASEANの文化のつながりがいっそう充実するよう努める
  5. 未来をになう世代の交流を促す

この外交方針の他には、日米同盟をより発展させていくことや、
日本経済を力強く成長の道に乗せること、東日本大震災の時に看護師として参加してくれた、
インドネシア人の女性のことを例に、インドネシアへの感謝の言葉

などが発表されました。

この記事を書くために、安倍ドクトリンの全文を読んだのですが、
特に震災のくだりでは、感動してしまいました

良かったら機会があれば読んでみてください。
誇らしくなるかも、です(#^.^#)

日本としては、今後よりいっそうアジアと関わっていきますね!

という意思表示をしたわけですね^^

おわりに

ASEANについて、いかがでしたでしょうか。

GDPの推移とか見てると、東南アジア(特にインドネシア)は、
今本当に成長が著しいですね。

グーーーンと、右肩上がりです。

21世紀はアジアの時代と言われていますから、
日本は、アジアの中でリーダーシップを発揮したいですね!

読んでいただき、ありがとうございました。

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