内閣総理大臣指名選挙の仕組み!時期はいつ行われるの?

内閣総理大臣指名選挙の仕組み-01

内閣総理大臣って誰が決めるの?選挙で決まるの?」と中学生の娘が聞いてきました。

コツコツ教えてきた長年の成果で、社会科への興味を持った子に育っています(笑)

「内閣総理大臣は国会議員の中から選ばれるよ」と答えると、「どうやって選ぶの?大人が投票するの?」と娘。

こういう質問が返ってくるってなんか嬉しいですね(*^_^*)

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そこで、内閣総理大臣の指名選挙の仕組みやいつ行われるのかといった時期について、詳しく教えました。

有り難いことに、「めっちゃよくわかった!」そうなので、同じようにまとめた内容を、当ブログでも記事にしてご紹介したいと思います^^

内閣総理大臣指名選挙!その仕組みは?

伊藤博文像

内閣総理大臣指名選挙(ないかくそうりだいじんしめいせんきょ)は、その名の通り内閣総理大臣(首相)を指名する選挙です。

その指名選挙の仕組みは次の通りです。

内閣総理大臣(首相)指名選挙は憲法第67条で定められていて、首相を国会議員の中から選び、その選挙に投票する人も国会議員です。一般の国民は投票できません。

内閣総理大臣は、※国会議員なら衆議院議員でも参議院議員のどちらでもOKですが、2018年現在、過去の総理大臣は全員が衆議院議員です。

軍人さんはなれません!内閣総理大臣
※国会議員であるだけでなく、「内閣総理大臣と国務大臣は文民でなければならない」と定められています(日本国憲法第66条第2項)。
文民とは軍人ではない人のことです。自衛官は、1973年の政府見解では「文民ではない」、とされています。

衆議院と参議院でそれぞれ内閣総理大臣にふさわしい人物に、国会議員が投票します。この時に投票される人物は、その政党の党首や代表になります。前もって総裁選、代表選などで政党のトップを選んでおき、そこで選ばれた方に投票することになります。

そのため、議席数の多い政党の党首が内閣総理大臣となります。そして、内閣総理大臣が所属する政党が与党となり、その他の政党は野党となります。

国会議事堂与党と野党の違いとは?表で簡単にわかりやすく!

衆議院と参議院それぞれ指名した人が同じ人物であれば決定ですが、ねじれ国会※などで衆参で別々の人が選出された場合は、両院協議会を開いて審議します。

MEMO
※ねじれ国会って何?という場合はこちらをどうぞ^^

ねじれ国会とは?超わかりやすく解説します

両院協議会でも決まらない場合は、衆議院で選出された人物が内閣総理大臣となります。このことは憲法第67条で衆議院の優越(ゆうえつ)として規定されています。

衆議院と参議院で別々の人物が選ばれた例です。

1998年7月の内閣総理大臣指名選挙
衆議院では自民党の小渕恵三氏が選ばれ、参議院では当時民主党の菅直人氏が選ばれました。
その後両院協議会が開かれ審議されましたが、どちらも譲るわけがなく(笑)、衆議院の優越により、衆議院で選ばれた小渕恵三氏が内閣総理大臣となりました。

そして、その指名された人物を内閣総理大臣として天皇が任命します。

また、内閣総理大臣指名選挙は、首班指名(しゅはんしめい)、首相指名選挙(しゅしょうしめいせんきょ)とも呼ばれます。

それでは、その指名選挙はいつ行われるのでしょうか?次で見てみましょう。

内閣総理大臣指名選挙の時期は?いつ行われるの?

内閣総理大臣指名選挙が行われる時期は、国会法と憲法では次のように定められています。

まず、国会法に内閣総理大臣(首相)がいなくなった場合のことが定められています。

~引用ここから~
国会法第64条

内閣は、内閣総理大臣が欠けたとき、又は辞表を提出したときは、直ちにその旨を両議院に通知しなければならない。
~引用ここまで~

欠けた時、というのは「いなくなった時」のことですね。内閣総理大臣が亡くなった場合も含みます。
内閣は、衆議院の議長と参議院の議長に首相が欠けたことをすぐに伝えます

内閣総理大臣が欠けた例
先程ご紹介した小渕恵三氏※は第84代の内閣総理大臣でした。しかし2000年に内閣総理大臣在職中に脳梗塞を発症しました。残念ながら重症で、その時に首相臨時代理に指名された方が発症の3日後に内閣の総辞職を決定しました。

小渕恵三の像

MEMO
※小渕さんは平成の年号を発表した方です。「平成!」というかけ声とともに平成と書かれた紙の額縁をかかげる姿が印象深く、しばらく「平成おじさん」の愛称で親しまれました。

内閣総理大臣が欠けたことは、すぐに両院の議長さんに知らせる必要があります。

そして知らせを受けた議長は、直ちに内閣総理大臣の指名を行う必要があります。
このことは、日本国憲法第67条で定められています。

~引用ここから~
日本国憲法第67条

内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先だつて、これを行ふ。
(後略)
~引用ここまで~

「他のすべての案件」よりも先に指名しましょう、と記載されています(*^_^*)

内閣総理大臣は行政のトップ、政治の最高責任者ですから、それが欠けた状態では政治が進みません。そのため、何よりも優先して決めましょう、と定められているわけですね。

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内閣総理大臣の指名選挙の投票方法は?

内閣総理大臣の指名選挙は、記名投票です。投票で選ぶ人の名前と、自分の名前を記入します。

衆議院では配られた投票用紙に両方を記入しますが、参議院では自分の名前は押印されているので、投票で選ぶ人の氏名のみ記入します。

投票は、議長が首相の氏名を行うことを発表したあと、議員は順番に壇上にあがり投票していきます。そして投票後、議場は閉鎖せずに点検と集計の開票作業が行われます。

投票

次のような票は無効です。

こんな票は無効
  • 白紙
  • 投票者の氏名がない
  • 国会議員以外の氏名を記載
  • 選んだ人の特定ができない

開票後、過半数の票を取得した議員が、その議院での内閣総理大臣候補になります。

もしその時に過半数の表を得た人物がいない場合は、上位2名で決選投票※を行います。

MEMO
※決選投票では過半数でなくても、票の多い方が内閣総理大臣の指名者となります。

以上で、内閣総理大臣として指名される人物が議長から発表されます。

ちなみに、議長から指名される時は「○○君」と呼ばれます。何だか面白い呼び方ですね(*^_^*)

内閣総理大臣指名選挙の仕組みまとめ!

内閣総理大臣の指名選挙の仕組みについてまとめました。

内閣総理大臣の指名選挙の仕組みと投票まとめ
  1. 内閣の総辞職や内閣総理大臣が欠ける
  2. 内閣は内閣総理大臣が欠けたことを議長に知らせる
  3. 議長は国会で内閣総理大臣指名選挙を行う
  4. 国会議員の中から内閣総理大臣にふさわしい人物に投票する
    →衆議院、参議院、別々に選出します。
  5. 投票で選ばれた人物を内閣総理大臣に指名する
    →衆議院、参議院で別の人物が選ばれた場合は両院協議会を開く
  6. 両院協議会の審議の結果決まらない場合は衆議院の優越により衆議院で指名された人物が内閣総理大臣となる
  7. 天皇が内閣総理大臣を任命する

内閣総理大臣は上記のような仕組みと手順で決まるのですね。

さいごに

内閣総理大臣指名選挙の仕組みや時期についてでした。

そろそろ自民党の総裁選が行われますが、安倍さんのさらなる長期政権が続くのか、若い小泉進次郎さんが最年少で首相となるのか、または石破さんになるのか・・・

なかなか迫力のある方ばかりなので、見応えがありますよね。結果が今からとても気になります!

総裁選についてはこちらにまとめました!

投票自民党総裁選とは?いつ行われるの?わかりやすく!

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