靖国神社の参拝問題とは?簡単にわかりやすく!

靖国神社に首相が参拝すると、中韓両国が非難します。

本来、日本の国内のことなのに、どうして毎度のように、
問題となるのでしょうか?

そもそも、どこの国でも戦争で亡くなった方を、
国のトップが追悼するのは当然です。


でも、実際に国際問題となっています。

そこで今回は、靖国神社への首相の参拝が問題となる理由と、
現在の日本にとって、この問題が引き起こす、やっかいな影響についてご紹介します。

靖国神社とは?由来とまつられている人々

靖国神社


靖国神社は、明治維新の激動の中、国家のために命を落とした
志士、軍人の御霊を慰めるため、明治2年に明治天皇の命によって、
作られました。
(創建当時は、東京招魂社という名称でした)

坂本龍馬や、吉田松陰といった幕末の志士たちをはじめ、
日清戦争、日露戦争、第二次世界大戦といった外国との戦争で
亡くなった人々が約247万人まつられています。

第二次世界大戦の時、兵隊さん達は、

「死んだら、靖国神社で会おう」

と言って、散っていったそうです。

約247万人もの尊い命の犠牲の上に、
今の日本の平和と繁栄がある

といっても言い過ぎではありませんよね。


そのため、日本政府のトップである首相は、
国家を代表して、国のために亡くなった人々に対して、
靖国神社を参拝してきました。

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靖国神社を首相が参拝することの問題

では、参拝の何が問題なのでしょうか?

なぜ、中国と韓国は首相が参拝すると、
猛烈に批判を繰り返すのでしょうか?

それは、まつられている人々の中に、
A級戦犯として有罪判決を受けた人々も、
まつられているからです。

A級戦犯とは?

終戦を迎えた後、連合国側(米国・イギリス・中国・ソ連)により、
東京裁判(極東国際軍事裁判)が行われました。

この裁判では、第二次世界大戦を引き起こした責任や、
日本の占領地における一般人への殺人などの罪が問われました。

具体的には、次の罪です。

東京裁判(極東国際軍事裁判)で裁かれた内容

  • A:平和に対する罪
    不法な侵略戦争や国際条約に違反する戦争を計画し開始した罪
  • C:人道に対する罪
    平時や戦時中に、一般の国民に対して行われた大量殺人や、奴隷化などの非人道的な罪
  • B:通例の戦争犯罪
    戦争の法規や慣例の違反など、占領地内の一般人の殺害や虐待などに対する罪


この、上記の表の「A:平和に対する罪」に問われた人が、
A級戦犯とされています。

A級がB・C級より罪が重いというわけではなく、罪の区分けになります。

中国と韓国からすると・・・

中国と韓国からすると、A級戦犯は、
自国(中国・韓国)を、侵略・植民地化した
戦争を引き起こした主導者になります。

この主導者=A級戦犯をまつっている靖国神社を、
首相が公式に参拝することの意味は、

  • 侵略戦争を起こした人物を肯定しようとしている!
  • 日本は全然反省していない!


と、なるわけです。

そのため、中国と韓国は批判を繰り返します。

その結果、国内外から
もっと国際社会に対して、配慮しなければならないのでは?

という意見がでてきて、靖国神社の参拝が問題となるわけです。

靖国神社の参拝は政教分離に反している?

大きな問題としては、上記に記載したものですが、
他には、政教分離の原則に反しているのでは?という問題もあります。

~引用ここから~
【日本国憲法第20条】

国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

~引用ここまで~


日本では、憲法で政教分離が定められているのですが、
政府のトップである首相が、公務で宗教法人である、
靖国神社を参拝することは違憲ではないのか?

という問題です。

この点は、首相ご自身が、
「私人としての立場で参拝し、供花代なども公費から捻出していない。」
と言われていますので、大きな問題にはなっていません。

以上が、靖国神社を参拝することの問題です。

ただ、この問題は完全に、外交問題化してしまいました。

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日本をとりまく環境の変化

靖国神社鳥居


実は、靖国神社への参拝の問題は、以前はここまでで
すんでいたのですが、現在はこれではすまなくなってきました

日本をとりまく環境の変化です。


中国は現在、尖閣諸島の領有権を主張しています。

それに絡めて、次のような出来事がありました。

尖閣諸島関連の出来事

  • 中国漁船による海上保安庁の巡視船への体当たり
  • 中国による領海侵犯が頻繁に行われている
  • 中国軍艦による日本の艦艇への射撃管制レーダー照射事件
  • 2013年には尖閣諸島上空に防空識別圏が設定される


また、中国軍幹部による、以下のような超強気な発言もあります。

日本の新聞で見つからなかったので、韓国の中央日報から引用します。
(日本語が変な部分もそのまま)

~引用ここから~

<レーダー照射>中国軍幹部「戦争も辞さない」 連日の強硬発言

【2013年02月07日 韓国中央日報より】

中国軍艦による日本の艦艇・ヘリコプターに対する射撃管制レーダー照射事件後、中国軍将星らが「戦争も辞さない」として強硬発言を続けている。また、今回の事件は中国軍最高指揮部の指示に基づくものだという分析も出てきた。

(後略)
~引用ここまで~


戦争も辞さないって・・・

なんだか大変なことになっています。

日本人からすると、ただただビックリですが(^^;

でも、大切なことは、こういった発言が出る状況では、
日中関係は、とても有効な状態とは呼べません。

少なくとも中国は戦争を意識している、ということです。

そのため、いざという時のために、中国は国際世論を味方につけるべく
着々と戦略を持って、情報戦を進めています。

例えば、

  • 日本は軍事費を増やして軍国主義化している!
  • 平和憲法を撤廃して東アジアの平和を乱そうとしている!
  • 尖閣諸島は中国から奪ったものだ!
  • 日本は歴史認識を修正しようとしている!


・・・などなど。

本当に日本人の感覚からすると、

「いやいや、軍事費を毎年2桁増やしているのはそっちじゃないですか!?」

と言いたくなります(^^;

でも、実際に国際社会の場で、上記の発言をしています。

そういった中で、最近この靖国神社への参拝が、
その道具として、使われるようになってしまいました。

靖国神社は日本を攻める外交カードに

道具、つまり靖国神社は、日本から何かを引き出すためや、
国際社会が、日本に対して疑問を抱くような、
中国による、外交カードになってしまいました。


A級戦犯がまつられている靖国神社へ首相が参拝=(イコール)
侵略戦争の正当化・軍国主義時代の日本の正当化

に結びつけているわけです。


日本としては、先の戦争について、反省していないわけではないし、
海外に向けて、戦争したことを正当化するアピールをしたいわけでもありませんが、
靖国神社を首相が参拝することで、そういう意図を日本は持っている
と誤解されるようになってしまいました。


そういった観点から見ると、
靖国神社の参拝問題は、また違った見方ができます。


でも、日中は隣同士で、歴史的にも経済的にも結びつきは相当なものなので、
未来に向かって、建設的な関係を築いていってほしいものですが・・・

読んでいただき、ありがとうございました。

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コメント

  1. より:

    こんばんは。経済のみならず私の素朴な疑問に応えてくださるテーマに感謝しています。実は質問しようと思っていました。
    靖国参拝でいちいち中国・韓国に因縁つけられて不快に感じております。
    例えば戦争でアメリカに原爆を落とされた日本人はアメリカに対して嫌悪感をむき出しにして国益を損なうような行動をとる人は表立ってはいないような気がします。
    何故、中国・韓国人は執念深いのでしょう。
    日本人でよかったと思うこの頃。

    • japanandworld_kanri より:

      千様

      コメントありがとうございます。

      そうですよね。不思議ですよね。
      日本と仲良く発展すれば良いのに、って本気で思います。

      反日を、国への不満をそらす目的で使っている、という意見をよく聞きますが、
      それっていずれは破たんしますよね。

      私も日本人で良かったです。
      この平和と、日本の良さが永遠に続きますように!

      また良かったら、リクエストくださいね!

  2. uk baked potato より:

    いつもわかりやすい情報ありがとうございます。

    個人的には 首相が靖国神社に 参拝されてもいいと思います。日本を守るために亡くなった方々への敬意は大事だと思います。どこの国でも やっています。政教分離違反だと言うなら 公明党と創価学会の関係をすみやかに 何とかしてほしいです。こっちのほうが、 大きな問題だとお思います。

    ただし、中国や韓国が それを口実にして戦争をするだのいうのであれば、たとえ、靖国神社がなんと言おうと、A級戦犯は 分祀させて、中国や韓国から 文句を言わせないようにすることは 世界的にみても、国策として、大事だと思いますよ。調べたら 宗教上の理由で 靖国神社は 分祀を 強く断っているそうですが、国策の問題まで かかっているならそうすべきです。

    本来ならば 韓国や中国が、がたがたいう問題では ありませんが、それらの国は かれらの人民や世界の世論を 自分たちに都合よく動かすぐらいのずるがしこさはあるので。日本も、そういう国とも、表向きは、摩擦をおこす要素は できるだけ控えたほうがいいと思います。

    憲法9条のおかげで 日本は 孤立しているので、中国や韓国に いいカモにされていると思います。日本を人に たとえるなら、 お金もあって、頭もいいけど はむかう力も度胸もないし、ほかの仲間もいないから、いじめっ子の中国や韓国は あることないこと因縁つけて 日本をいじめてやろう。ちょっと 脅かせば、お金も 気前よくくれるし。そんな状態ですかね。

    日本は 韓国や北朝鮮、中国にご機嫌取る必要は ないと思います。もっと日本とスムーズに友好を深められる国はたくさんあるし、ヨーロッパやアメリカとも、
    さらに一層、仲良くして強い関係を築いて、中国を孤立させるぐらいになってほしいです。その点、集団的自衛権は とても大事だと思います。それと外交は、’’気前よく、お金で解決’’ はやめたほうが いいです。日本は 世界でも有数な借金大国ですから。カモにされやすいし、お金で、解決できるものでもないと思います。

    • オトメンパパ より:

      uk baked potatoさま、こんにちは!

      > 個人的には 首相が靖国神社に 参拝されてもいいと思います。日本を守るために亡くなった方々への敬意は大事だと思います。どこの国でも やっています。政教分離違反だと言うなら 公明党と創価学会の関係をすみやかに 何とかしてほしいです。

      ですよね~

      なんで、公明党は政教分離に該当しないのでしょうか?
      支持者が多いからかな?

      > ただし、中国や韓国が それを口実にして戦争をするだのいうのであれば、たとえ、靖国神社がなんと言おうと、A級戦犯は 分祀させて、中国や韓国から 文句を言わせないようにすることは 世界的にみても、国策として、大事だと思いますよ。調べたら 宗教上の理由で 靖国神社は 分祀を 強く断っているそうですが、国策の問題まで かかっているならそうすべきです。

      分祀して国益に叶うなら、大きな意味がありますよね。

      視点をずらして別のことに、ケチをつけてくるんでしょうけど。。。

      > 自分たちに都合よく動かすぐらいのずるがしこさはあるので。日本も、そういう国とも、表向きは、摩擦をおこす要素は できるだけ控えたほうがいいと思います。

      情報戦で日本は劣勢になりやすいので、政府には国防として、
      もっともっと本腰を入れて対応してほしいです。

      じゃないとカモですよね、ホント。。。